○川内
委員 だから、一回目の
採点ミスのパーセントより、二回目、全部終わった後、もう一回やりましたら、
採点ミスの確率が上がっちゃったという話ですよ。
だから、
大臣、これ、
採点ミスがないように頑張るよと、幾ら頑張るよと言っても、結局、
採点者が、アルバイトを含む、アルバイトはいけないとは言っていませんよ、
大臣と私、同じ考え方ですから。アルバイトはすべからくだめだという気持ちは全然ないけれども、
採点者の質は同質じゃないわけですよね。そういう中で、
採点の同質性が担保されない。そして、
記述式の
採点はめちゃめちゃ難しい。そうすると、
採点ミスというのは必ずあるんですよ。起きるんです。これは誰が悪いと言っているんじゃないんです。
採点ミスは必ず起きるんです。それで、それは全部
受験生に戻っていくわけです、
受験生の
皆さんに。
自己採点もできないし、出願する
大学、どこにしようか。本当に今、
受験生がみんな、きのうも
文部科学省に要請書を持っていかれたみたいですけれども、こんな
試験で我々を試さないでくれ、本当の
入試を受けさせてくれと多分思っていると思うんですよ。
だから、何でここまで
文部科学省さんが意地になっているのかがわからないんですよ、我々。何でそこまでして
記述式を、やるんだやるんだ、なるべく安心してもらえるようにと。それはなるべく安心してもらえるようにはできるかもしれないけれども、
採点ミス、ゼロには絶対できないですから。マークシート式はゼロですけれども、
採点ミスは。そこが決定的な、私は、
国語、
数学の
記述式の問題点ではないかというふうに思います。
城井先生が御
指摘をされた利益相反の問題もありますよ。だって、親会社があって、その親会社の本部長さんですか、親会社の本部長さんが
採点会社の社長さんです。みんな、それは参考書を買いますよ。
厳密に言うと、そこは法的な利益相反関係はありません、私たち信じていますからと。それはそうなるかもしれないけれども、でも、世の中的に見たら、参考書を出す、対策本を出す会社の本部長さんが
採点会社の社長さんですといったら、みんな買いますよ、それは。
だから、そういうことで、子供たちの、
受験生の人生をある一定決めるであろう
試験に五十万人臨ませるというのは、私は、立ちどまって、ちょっと思い違いがあった、ちょっと思い込みがあったということで立ちどまらなきゃ、一体大人は何をやっているのと。過ちを改むるにはばかることなかれという言葉もあるわけですけれども、ここでやはり本当に一回立ちどまってみて、五十万人が受ける
試験をどういうふうに運用していくのかということについては、
大臣、私は、牧先生の御質問の中に、
大臣がこれからいろいろ考えるからという言葉の中には中止も含まれるのかということを聞いたら、そういう限定はいろいろかけていないというふうに、幅広に考えているんだという
大臣の御発言、御
答弁があったわけですけれども。
大臣しか決められないんですよ、この問題。もう
大臣に全ての責任が乗っかっているんです、
受験生の人生が。
受験生の人生が
大臣の肩に乗っかっているんですよ、子供たちの人生が、一生が。このまま突き進むのか、そして
混乱を生じせしめるのか、それとも、ちょっと一旦立ちどまって、いや、これももう一回よく考える必要があるねというふうに、これは
大臣しか
判断できないんですよ。
事務方の方たちは、言われたことを言われたようにやるのが
事務方の方たちのお仕事ですから、
事務方の方から、
大臣、これはちょっと考えましょうよとは絶対言わないですから、言ってくれないですから、
大臣しか
判断する人がいないんですよ。だって、もう総理も
大臣にげたを預けちゃったんですから。俺はわからぬから、萩生田さんに任せてあるとおっしゃったんです。
ぜひ、きょうと金曜日と来週の水曜日と三日間、この問題をじっくり議論させていただいて、
大臣にお考えをまた改めていただければというふうに思うんですけれども、我々の言うことをきょう一日聞いて、
大臣のまず御感想を聞かせていただければと思います。