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大串(博)
委員 大臣の思いに対する私たちの応援も足りなかったかなと反省もしておりますけれども、財務当局との話もありましょうから、財務省も呼んでおけばよかったですね。そういった意味での応援もしなきゃならぬと思いますので、この話はここで結論というわけではないと私は受け取らせていただいております。
まだ、実は
災害は今起こっているという前提で、今、これから論を進めさせていただきますので、こうだということで結論ということではなくて、
大臣、ぜひ、これからまだ更に財務当局ともこの問題、先ほどの問題に関しては折衝していただきたいんです。
何となれば、八月の末に豪雨
災害が起こりました。雨は降りました。雨が降って、浸水も起こりました。しかし、農業の
被害は、実はそのときに起こったものだけではないんです。農業の
被害は、実は今起こっているんです。
私も如実に覚えていますけれども、雨が降って、浸水が起こって、ハウス等々、倒壊したものも、そのときには出ました。それは今何とかしなきゃいかぬ、その問題が残っています。
一方で、そのときに
農家の皆さんは、雨が上がって水がはけた後、どういう面持ちでいたかというと、青空を見ながら、さて、これからどうなるものだろうかと思ったんです。すなわち、明らかに稲も大豆も水にぬれた、つかった、何時間も、半日、一日つかった、これが生育にどういうふうな影響を今後及ぼしていくだろうか、光合成をちゃんとしてくれるだろうかと思いながら秋を迎えたんです。
もちろん、その後に、例えば塩害なり、あるいは日照不足なり、あるいはウンカの
発生等々もあったと言われていますけれども、エリア的なものを見ると、やはり私が見ると、塩害だけでも
説明できないほど奥部の不況、それからウンカの
発生がないところでも不作、こういったものが相当出ているんですね。
佐賀県の作況指数は六三です、今の発表は。もう凶作というものではない。全国が大体九九ですから、下方修正して九九、平年作ですから、その中で飛び抜けてきつい、佐賀だけが六三。これは六三と今言われている段階であって、まだ収穫期を迎えつつありますので、もっと下がるというふうに言われているのが常識感なんです、もっと下がる。五〇台、五〇を切るかもしれない、そういった感でありまして、今まさに
災害被害が展開している、起こっている、こういう
状況なんですね。
なおかつ、量が六三あるいは六三を切るというのみならず、
品質も非常につらいものがあります。例えば、さがびより、割と佐賀県の方は米に関してはおくてなものですから、今まさにとれかけていて、これから出していこうというところなんですけれども、さがびよりというものは一等米が大体もう八割、多いときは九割ぐらいが一等米なんですよ。非常に、食味ランキングの特Aも何年も続けてとってきていたような
品質なんです。その
通常八割から九割が一等だったのが、ことしは一割未満なんです。残りが二等、三等というような
状況で、質においても非常に厳しい
状況を迎えている、こういう
状況なんですね。
更に言いますと、量、質、それからもう
一つ心配なのは風評なんです。今、二等、三等と言いましたけれども、二等、三等でも実は十分食味のいい、
品質のいい米なんです。しかし、こういう大雨
被害があったということだけでも、実は風評
被害もあります。佐賀の米はことしだめだったんだねというような風評
被害もあるんです。これも非常に気になっている。
今、米の話を言いましたけれども、大豆、大豆もこれから刈り取ろうとしていますけれども、ほとんど実が入っていません。
そういった
状況で、大豆も加えて考えると、相当な収入減。量、質、風評、こういった面でまさに今、
災害被害が起こっている
状況なんですね。
ですから、先ほど申しましたように、十九号が起こる前の大雨
被害だったのでだめですというふうな言い方では、農民の皆さんの気持ちは納得できないところがありますので、先ほど申しましたように、強い農業づくり交付金の問題に関してはぜひ継続審議として頑張っていただきたい。私たちもそれは応援したいと思いますので、いつか、必要だったら財務省もこの場に来てもらって
答弁してもらいたいと思いますので、財務省にもしっかり議事録を示したいと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思うのが
一つ。
もう
一つ、今申し上げた佐賀での
災害被害が今まさに起こっている。それで、これから更にひどくなっていこうとしている。これから、共済がどのくらい出るかとかの話が多分、集落集落で起こっていくんですよ。その
現実を
農家の皆さんはまだ見せられていらっしゃらないので、比較的落ちついていらっしゃる面があります。しかし、来週、再来週ぐらいから集会が開かれていくと、多分すごいことになると思いますよ。支払いは来る、請求は来る、しかし実入りはない、これが
農家の
現実なんですね。
ですから、今回の作況に対しては尋常ならざるものがありますので、
大臣には、今回、もちろん共済の早期支払いはありますし、共済に関して、くず米に関しては共済
対象とするということの判断もいただきまして、これはありがたいことでございました。しかし、それにとどまらない、尋常でない、極めて特別な
支援の対応が必要になってくると私は思われますが、
大臣の御所見をいただきたいと思います。