○石川(香)
委員 オフ
ターゲットの可能性について、非常に低いのではないかということでありましたけれども、ゼロではないということで、アレルゲンのことでありましたり、こういった
情報をやはり積極的に公開してもらう、安心の材料にしてもらうということが大前提だと思います。
十月から届出が始まったということで、この対象になる食品が、一体、
厚生労働省にどれぐらい届け出たのかということでありますけれども、現時点では国内外合わせてゼロということでありますけれども、既にアメリカで流通しているゲノム食品はございまして、また今国内で開発中のこのゲノム編集技術を利用した作物というものもありますので、具体的にちょっと例に出しながら、次は
質問をさせていただきたいと思います。
今開発中の作物として、甘くて長もちのトマト。日もちがよければ、完熟して収穫が可能になって、長距離輸送にも耐えられる。それから、切っても涙が出ないタマネギ。涙が出ないのもありがたいですけれども。今このゲノム編集技術で、次世代型というものも開発しているということであります。おとなしいマグロ。マグロが養殖中に網に衝突したりしてかなり死んでしまうということで、約三割が死んでいるらしいので、これを回避する。ネーミングが絶妙でありますけれども。あと、白いままのマッシュルームというものもあるそうで、マッシュルームって、時間がたつと黒くなったり、ちょっとさわったところが茶色くなったりすると、見た目も悪いということで廃棄されてしまうということで、こういうことも加味した上でこういった形になったということです。
一方、アメリカでは、既に流通しているジャガイモにこんなものがございます。ぶつかると、そこが黒ずみますよね、傷んで。それが見た目にも悪いということもありまして、この黒ずむのを低減させるというもののゲノム編集が施されているジャガイモが既に流通をしているということであります。
先ほど例に挙げたいろいろな作物でありますけれども、
消費者側からすると、調理の際などに非常に作業効率が上がりそうなものであったり、開発者からは売上げアップにつながりそうなものがありましたけれども、やはり、これらは、保存期間を長くすることを
目的としているものであったり、傷まない、あと時間があっても見た目が悪くならない、黒く変色しないとかいうものに重きを置いたものが見受けられるのかなと思いました。
大臣もお買物されると思いますけれども、果物とか野菜がいっぱい並んでいて、まず手にとって見ますよね、
答弁は特に要らないんですけれども。やはり、
消費者が自分の手で、見て、とって、確認をして、納得した上で購入するというプロセスが私はすごく大事だと思っていまして、仮に、どの農作物も時間がたっても傷まないだとか、見た目がきれいというものがたくさん出たとしたら、見た目で判断というのがつかなくなる、つまり、
消費者が自分で確認できる
情報が減ってしまうのではないかと思います。
見た目がきれいなままでキープするということができる作物に関してですけれども、実はそれが時間がたって傷んでいてもわかりにくくなってしまうということで、そうすると、新鮮かどうか判断しにくくなるのではないかと思います。それに、表示に関しては、ゲノム編集かどうかというのがわからなければ、余計わからないのではないかと思います。
こんな話をするのはなぜかというと、先ほども触れましたが、私の選挙区は自給率が一二〇〇%というところでありまして、農業地帯であります。(発言する者あり)一二〇〇です。はい。生産者の
方々もこのゲノム編集についてどうかというお話をたびたびするんですけれども、私は、
地元に生産者の方がたくさんいらっしゃるので、生産者の人の顔がしっかりわかることの、安心できるということも感じていますし、あとは、ジャガイモは土だらけのものだとうれしいなとも感じますし、葉っぱが虫に食われている方が安心するなというタイプでありますので、見た目に重視をしたりだとかということに関して、ちょっと、少し感情論も入っていますけれども、抵抗があるのが正直なところであります。
私は研究者ではありませんので、絶対大丈夫だと言われても、生産者の皆さん方がつくった、土だらけとか、形は悪いけれどもおいしい、新鮮なものというものと、あと、この見た目がきれいなものが同じところに並んだ場合に、きれいなものをとるのではないかという、漠然とした、これも不安というか
心配というか、そういうものもありまして、安全性については今までお話出ましたけれども、
大臣自身は、生産者の
方々から、ゲノム編集でないもの、自分たちがつくった、形が多少劣ると言ったら失礼ですけれども、ぴかぴかのきれいなものではなくても新鮮でおいしいものが一緒くたになってしまう、このことに対して生産者が非常に違和感を感じているといったような話も私は聞くんですけれども、そういった生産者の
方々の声というものは
大臣の耳に入っているかどうか、お伺いしたいと思います。