○玉木
委員 立国社、
国民民主党代表の
玉木雄一郎です。
まず、苦言を呈したいのは、
前回の、先週のこの会が開かれませんでした。非常に円満に、こうして札を上げて
議論が進んできましたけれども、やはり
国民投票法採決という話が出て少し混乱したやに理解しておりますけれども、信頼
関係が非常に大事だと思います。
今、井上さんからもありましたけれども、七項目については我々も賛成です。
ただ、それだけやって、今から申し上げるCM、
広告規制や、あるいは
外国人の寄附
規制、こういった新しいテーマもしっかり
議論をしていただかないと、不十分な
国民投票法のもとで
憲法改正をするわけにはいかないという思いがありますので、しっかりとした信頼
関係の中で
議論を積み重ねていってもらいたいと思いますし、少なくとも現場ではそれができていると私は認識しておりますので、この
憲法審査会における与野党の信頼
関係、こういったことを醸成しながら、丁寧な合意形成をぜひしていきたいということ、あるいは、していってもらいたいということをお願い申し上げたいと思います。
その上で、
海外視察もいろいろとお聞きをしていて、やはり一番感じることは、
国民投票法制定当時には想定されなかった二つの大きな要素、
インターネットの発展と
グローバル化ということ、このことに対してやはり法的にも手当てをしていかなければならないと強く感じます。
その上で、我が党は、具体的な対案として、
国民投票法改正法案を既に出しております。
大きく二つ申し上げたいのは、
一つは
ネット規制であります、
ネット広告規制。
いわゆるCMのスポット
規制についてはこれまでも
議論をされてきましたけれども、今公明党さんからもありましたが、
ネットに関する
規制というのはもう少し真剣に考えていかないと、世論の形成がどう図られていくのか、そこに公正性をどう担保していくのかということについては、特に国の最高法規についての
議論ですから、これはしっかりと与野党で
議論を積み重ねていきたいと思っております。
あわせて、
外国人の寄附
規制であります。特に、安全保障に関する条文を
議論するときに
外国の勢力の影響を私たちはどこまで受けていいのかということについては、もっと真剣な
議論が必要だと思います。
我々国会
議員は、
外国人から寄附を受けることが禁止をされています。それは皆さんもよく御存じの
規定でありますけれども、しかし、
国民投票運動をするに当たって、その
運動する者に対して、個人であれ法人であれ、そこに対しての
外国人の寄附
規制は、一切、
現行法の中では何らの
規制がありません。
もし、
外国人が、あるいは
外国勢力が大量の寄附を
国民投票運動を行う者に対して行い、その者が
ネット広告を使って大量にそのお金で
広告をした場合に、しかも、それが安全保障にかかわる条文に関する
国民投票に対しての
運動であれば、大きな影響を
我が国の外交、安全保障に及ぼし得るということについては、今日的な課題として真剣に考えなければならないと思っています。
その意味で、私たちはそういった条文を盛り込んだ
改正法案を出しておりますので、これをぜひ、
奥野議員からもありましたけれども、ぜひ
並行審議をしていただきたいと思います。
あわせて、
表現の過度な
規制にならないように、
インターネット規制については十分な配慮をすることも盛り込んでおりますし、また、
国民投票広報協
議会がガイドラインを設けること、こういったこと、間接的な
規制にとどめるということもあわせて入れておりますので、ぜひこれは七項目にあわせて並行的に審議をいただきたいと思います。
最後に、
自由討議の場でありますから、少なくとも我が党のここにいる所属
議員は自由に
発言していいということを、これは党の代表として私は申し上げたいと思います。ただ、この
委員として選んだ以上は、当然、我が党の考え方の範囲内で
発言すると思いますが、それでもなお、国の最高法規に関する
議論ですから、それぞれの思いを自由に述べてもらっていいと私も思っていますし、私も述べたいと思います。
その意味で、自民党の先生方におかれても、本当に
現行の四項目のイメージ案でいいのか、特に九条に関して、九条二項を残したまま本当に矛盾が解決できるのか。石破先生も稲田先生も思うところは本当は違うのではないかなと私は思っているんですけれども、ここは本当に大事な
議論だと思いますから、二〇一二年の自民党
憲法改正草案と今示されている四項目は本当に矛盾がないのかどうか。自民党の案ですと言われても、我々はにわかに信頼できないし、一体それは何の、誰の
意見なのかということについて、ここは与野党を超えて、本当にそういった真摯な
議論を、個々人の
政治的信条をぶつけ合う場としてぜひやらせていただきたいと思いますので、与党の先生方にもぜひこのことはお願いしたい。
以上です。