○斉木
委員 おはようございます。
立国社を代表いたしまして、
梶山経済産業大臣に御
質問させていただきたいと
思います。
私の地元は、今回非常に焦点が当たりました関西電力高浜原子力発電所が所在をしております。そのほかにも、大飯発電所そして美浜発電所、関西電力が運営をする十一基の原子力発電所は全て私の地元にございます。福井県嶺南地域の方々というのは、今回のこの関西電力をめぐる資金の還流疑惑、これに関して非常に関心が高うございます。その点について、
梶山大臣に御
質問させていただければと
思います。
今、嶺南の、福井県の方々が、岩根さんと八木元会長の会見を受けてどういう感想を持っているのかなと、私、高浜、大飯に伺ってきました。あれはないだろうという声が圧倒的でした。森山元助役そして当時の浜田倫三町長、この高浜町で高浜一号機から四号機まで設置をしてきたあれだけの功労者に、森山助役の押しの強い性格に負けて受け取った、小判も受け取りました、金杯もスーツ券も受け取りました、あの会見はないんじゃないかと。あれだけ汗を地元でかかせてきて、全て亡くなった森山さんのせいに、性格のせいに押しつける。受け取らざるを得なかったというのはないんじゃないのという声が圧倒的でした。
私もそれはそのとおりだなというふうに
思いまして、当時、森山助役が現職のころ、上司が浜田町長だったころに、逆に、関西電力が受け取ったお金ではなくて、関西電力から森山さんや浜田町長や高浜側に対してどのようなお金がまかれていたのかということをやはり調べる必要があるだろうということで調べてみました。そこで出てきたのが、きょう配付させていただいた、この非常に興味深い資料なんですね。
これは、広報たかはま、読んでのとおり、福井県高浜町役場が、当時、これは森山助役が在任中の一九七八年八月八日に出された文書であります。公文書ですね。全世帯に、世帯数が当時、高浜町は三千二百十九世帯に対して配布された公式の広報です。
表は、これは昭和五十三年度の一般会計
予算額二十七億に関して、歳入と歳出が書かれている、非常にごくありふれた広報なんですけれども、裏を見ていただきたいというふうに
思います。
「関西電力よりうけた協力金九億円とその利子二千八百十九万一千円について」という説明の文書が載っているんですね。
これ、多分まだごらんになっていない方がほとんどだと
思いますので、ちょっと読み上げます。
町民のみなさんに大変御心配をおかけしました関西電力株式会社の協力金九億円とその預け入れた金利二千八百十九万一千円につきまして御説明申し上げます。
先に福井県当局ならびに監査
委員より発表のありましたように、これらの金の使途につきましては、まず最初に漁業振興協力と生活
環境の整備及び道路橋梁水路等公共
事業の推進、並びに漁業振興対策、更に観光
開発など巾広く本町発展のために有効に使っております。ちまたに誤った風評が流れておりますが、町は正しく運用致しておりますので何ら御心配には及びません。
これから先も引続いて関西電力株式会社の協力を得ながら執行致して参る所存でありますので、どうか御安心の上今後共町発展に御協力御
支援を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。
御参考までに今日まで
取組んできました
事業内訳を図示致します。
というふうに書かれております。
これは、
皆さんお聞きになって、非常に弁解をしているということですね。九億円、これはどういう金なんだということを町民の
皆さんが当時大変心配していた、でも、正しく運用していますので御心配には及びませんよということを町側が言っている文書です。
何でこんな文書を広報に載せなきゃいけなくなってしまったのかといいますと、関西電力から高浜町に振り込まれたはずの協力金九億円、これは寄附金ですね、寄附金が、当時の浜田倫三町長の個人名義の普通預金口座、個人口座に全額入っていたんですよ。個人口座に全額入っていたものを、漁協に三億三千万、一漁協ずつ、七千万、七千万、七千万、七千万、五千万、もう配っちゃいました、三億三千万円は配りましたので、残り五億数千万円と一緒に、町の
予算に、ばれたから計上したんですね。
これはどういうことかといいますと、浜田倫三さんという方は、
皆さんまだお聞き及びになっていないかもしれませんが、五期二十年間、高浜町の町長を務められた。まさに高浜原子力発電所一号機の誘致のころから汗をかかれた、高浜原子力発電所の生みの親とも言える最大の功労者です。在任期間が一九六二年十月十日から一九八二年十月九日までの五期二十年間、浜田倫三町長が務められております。
森山さんとどういう
関係だったかといいますと、まさに森山助役をつくった方です。
森山助役の来歴をひもときますと、森山助役というのは、一九六〇年代、五〇年代、これは京都府の綾部市役所に勤務をされておりました。地方公務員です。
一九六九年、まさに浜田さんが町長をなさっていたときに、浜田倫三町長から招聘を受け、高浜町役場に奉職しているというふうに事実
関係が出ております。その後、わずか七年半で助役にまで駆け上がっていったのが森山栄治さんです。民生課長として入庁されました。その後、総括課長、企画課長、収入役、助役と、わずか七年ちょっとで、まるで光のような速さで昇進をしていった。全て、在任されていたのが浜田倫三町長でございます。
要するに、浜田倫三町長が森山助役のまさに生みの親であり、最大の恩師、上司であるわけです。
この浜田町長と森山助役というツートップでこの高浜、特に三、四号機の増設に取り組んでこられたというのが当時の高浜町の構図でした。
その高浜町に、本来、
大臣、関西電力や
大臣の御地元、
日本原電などございますけれども、電力会社から寄附金というものを、私は、高浜町役場の表の口座に入っているものだというふうに理解しておりますが、そういうことでよろしいですか。今、現代
社会においては、電力会社の寄附金というのは、地元の地公
団体、町や県の表の口座に入っていますよね。