○
金子(恵)
委員 そうです。もう
各地、福島県でも雪が降りますけれども、雪が降る前に
対応しなくてはいけないというふうに思います。
そこで、ちょっとお伺いしたいんですけれども、この
災害廃棄物処理計画の策定、更に進めていきたいということでもありますし、今おっしゃっていただいたように、現状、本当に苦しんでいる
被災地の
皆さんのためにはとにかくしっかりと今の
廃棄物処理を進めていく、そういう御決意もいただいたところでもあります。
ただ、まずは準備をいかにしていくかということでありますので、その部分について少しお伺いしたいと思うんです。
災害廃棄物処理対策に関する
行政評価・監視。これは実は、
東日本大震災の過去の
災害では、大量の
災害廃棄物が発生しました。その
災害廃棄物の
処理のおくれは、
被災地の早期復旧の妨げになるとともに、自然発火による火災やハエ、蚊などの衛生害虫が仮
置場で発生するなど、
市民生活にも悪影響を及ぼしました。総務省東北管区
行政評価局は、東北ブロック内の全二百二十七市町村、東北六県及び
環境省東北地方
環境事務所における
災害廃棄物の
処理対策の
取組状況を
調査した結果に基づき、昨年の十二月の四日、
環境省東北地方
環境事務所に必要な改善事項を通知しましたとあります。
先ほど来、この
計画の
策定率も上げていかなくてはいけないねというお話もされていた。でも、一方で、昨年末の段階では、
環境省東北地方
環境事務所に必要な改善事項を通知したということで、総務省の東北管区
行政評価局からのお話があった、
調査結果が出ているということであります。
実際に、これは「かきくけこ」で
調査結果のポ
イントをまとめているんですけれども、ちょっと申し上げさせていただくと、仮
置場の候補地選定済みというのは二百二十五市町村のうち四十七市町村にとどまっている。ですから、二〇・九%ということで、だからこそ、このような改善事項を通知されたということであります。これが「仮
置場候補地の選定」の「か」の部分でした。
「き」は、「関係
団体との協定」ということで、協定の部分の「き」なんですけれども、例えば、し尿等収集について関係
団体と協定締結を結んでいるかということで、それは二百二十五市町村中百十八市町村ということで、五二・四%であるわけですね。
「く」、これは「国・県・他市町村との
連携」。
連携がある、協定があるというところが百二十四市町村、五五・一%。
「
災害廃棄物処理計画の策定」。まさに策定の部分なんですけれども、これは東北六県中五県。一県は実は福島県で、これは
東日本大震災の
対応、原発事故の
対応があってつくられていないということですが。そして、十八市町村のみが策定済みということなので、これは七・九%。ですから、先ほど申し上げました
全国で三〇%に対してたったの七・九%にとどまっているということでありますので、本来、この中に、先ほどの仮
置場候補地の選定、候補というものも入れていくということですから、かなり低い数値になっています。
「かきくけこ」の「こ」、これは広報方策、そういうものをちゃんと持っているかということですけれども、これは、
処理計画の策定済みの市町村の十八市町村中十二市町村のみ、六六・七%ですけれども、もともと策定しているのが十八市町村しかありませんので、そのうち十二市町村しか仮
置場の場所とか受入れの可能品目等の広報、それをしていないという状況なんです。
この状況、こういう
調査結果をもって、このような形で改善事項、改善の通知というものが寄せられたわけなんですが、
環境省として、その後、今に至るまでどのような
対応をしてきたのか。もちろん、改善するために御努力をしてこられたというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
そのことによって、やはり今現在、東北の
被災地の中では、福島、丸森、もう本当に厳しい状況でありますけれども、仮
置場の選定がもしかするとおくれたのではないかとか、その後の
対応というのがまた更におくれていく。今、身近なところから、次の仮
置場に持っていかなくてはいけないとか、
処理施設に持っていかなくてはいけないという選択がありますけれども、このことも含めて、もしかすると、きちんとした
対応がなされていないことから、今回の
災害によって起こった、このような
処理をしなくてはいけない
災害廃棄物の
処理についておくれてしまったのではないかという懸念があるんですが、いかがでしょうか。