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河野国務大臣 嘉手納におけるパラシュート降下
訓練に関しましては、これまでも照屋先生からたびたび問題提起をいただいているところでございまして、私もこの問題は非常に重要視しているところでございます。
今回のバンコクでのエスパー長官との
会談の前にも、十月三十一日に
インド太平洋軍のデービッドソン司令官、十一月十二日には米の統合参謀本部議長、ミリー議長とお目にかかった際に、このパラシュートの降下
訓練についても私の方から取り上げさせていただきました。
北朝鮮あるいは朝鮮半島
情勢がこのような中でございますから、米軍の即応性を維持して日米
同盟を
強化していくというのは、今、
日本にとって非常に重要な課題でございますが、そのためにも地元の御理解をしっかりといただくということが、即応性の維持、
同盟の
強化にとって大前提であるということを私から申し上げ、その中で、例えばこの嘉手納のパラシュート降下
訓練のようなことが、例外としては認められているものの、たびたび行われ、しかもその理由がとても例外と考えられないようなことが行われているということがあっては、地元の理解を得ることは極めて困難であるということを強く申し上げたところでございます。
また、十一月十八日、バンコクでエスパー国防長官と
防衛大臣会談を行った際に、やはり、在日米軍の即応性の維持あるいは
同盟の
強化、これが大きなテーマになり、そのために
日本はしっかりと
努力をするが、米側も地元の理解を得るための最大限の
努力をしていただく必要があるということを申し上げ、国防長官、それからミリー議長、デービッドソン司令官、いずれも、地元の理解なしに即応性の維持、
同盟の
強化はできないというこういう認識をお持ちである。そこは
一致をしたと考えているところでございます。
例外的な場合につきまして、例えば今回のような、天候をそのまま理由として嘉手納で行われるということは、これは例外と我々は考えていないということをはっきり申し上げました。
他方、前回のように、悪天候が四回も五回も続いて、そのたびに
訓練が延期をされる。そういうような場合に万やむを得ずということは、これは即応性の維持ということを考えたときに、例外ということもあり得るだろうと思います。
例外の撤廃ということは、米軍の即応性の維持ということを考えたときに、今の時点で私は例外を撤廃するということは考えておりませんが、少なくともこの例外について、
日本側とアメリカ側としっかりと、これは例外と言わざるを得ないので地元にしっかりと
説明をさせていただく、そういうこともあろうかと思っておりますが、そのためには、前広に米軍と
訓練のスケジュールその他を共有し、嘉手納でやらないで済む方法はないかということを日米でしっかりとともに考えていく、そういうことが必要だろうと思っております。
米側もそのような認識を今回しっかりと持っていただいていると思いますので、地元に御迷惑をかけないように、しっかり
防衛省としても最大限
努力をしてまいりたいと思います。