○寺田(学)
委員 寺田です。
安保
委員会に所属をして
質問をするのは初めてになりますので、よろしく
お願いします。
きょう、三十五分お時間をいただきましたので、大きく分けて二題。
一つは、イージス・アショアの秋田新屋演習場への配備という方向性について。もう
一つは、今、千葉の方でも、また、千葉のみならず、この間の台風で災害
派遣で
自衛隊の
方々が出られていますけれども、災害
派遣時における
自衛隊の
方々、隊員の待遇、環境についてということの、この二題です。
本当はイージス・アショアから始めたいんですが、ちょっと長くなりますので、
自衛隊の災害
派遣の方を先に
質問をして、イージス・アショアの方に移りたいと思うんです。
自分の事務所のことで申しわけないんですけれども、うちの事務所に秘書で
島田という者がおりまして、防大を出た後に、いろいろな経緯があって政治の世界に飛び込んでいまして、即応予備自衛官として訓練もしながら議員の秘書もやっているというような形で、災害
派遣、もしかしたら今回の件で要請が即応自衛官として来るかもしれないということの相談があったときに、いろいろ話をしました。
隊員の
方々は本当に懸命に頑張ってくれています。そういう隊員の
方々の環境ってどうなんだろうということをぜひちょっと知りたいので、そういうことを
経験ある者に聞いてくれないかということで聞いたところ、それ以外に、一般的にも非常に厳しい環境の中で隊員たちが、かなり長い時間、ローテーションはありながら頑張っているというところがありましたので聞いたところ、やはり、もちろん被災者の方が目の前にいらっしゃるのでぜいたくなことは言っていられない、それが任務なんだと言って、隊員の
方々は不満を漏らすことなくやっていますけれども、聞くと、ちょっと正直、改善の余地はあるんじゃないかなというふうに思っています。
これからも、残念ながら災害
派遣で多くの隊員の
方々が全国に散らばりますし、被災者のために頑張ってくれると思うので、そこの改善をぜひ
大臣として御指示いただきたいので、聞いた範囲の実例を多少紹介します。
主に分けて
三つ、飯と風呂と寝床です。
食事なんですけれども、
一つ、描写を言うと、朝、温めていたものを、昼、夜とその場所で食べるんですけれども、もう箸が折れるぐらいかちかちにかたいものを口の中で溶かしながら頑張って食べる。災害時ですのでぜいたくは言っていられないという中で、これがずっと続くわけです。もちろん、ローテーションとはいいながら、きのうのレクの段階で、大体平均どれぐらいというのは場合場合によって違うということだったんですが、やはり幾ら頑張っている隊員とはいえ、長期の携行食が続くと、カロリーベースだけでやっていますので栄養価のバランスが崩れて、ヘルペスはできるわ、もう深刻な便秘になるわということで、多分、
活動にもかなり影響が出てくると思うんですよ。
かつ、私が聞いてびっくりしたのは、被災者の前で食べているところ、休憩しているところを見せてはいけないというルールがあるのか、しきたりがあるのかわかりませんが、
自衛隊の車のほろの中で、暗闇の中でお昼でも食べていることが多いそうです。
もちろん、被災された
方々の感情というのは大事ですので、そこを傷つけないようにとは思うんですが、一生懸命、隊員の
方々が頑張って頑張って頑張れば頑張るほど被災者の
方々の復旧が一日でも早くなるわけですから、こういうところも改善してほしいなと、その食べるもの。
諸外国の例をいろいろ聞くと、やはり自分たちで温めるものをかなり余分に用意をしていて、温かいものをそれなりに食べるようにはしているそうです。もちろん、今、
自衛隊も持っていますけれども、被災者の
方々にお渡しするので自分たちは冷たいものになっていると。
根性論で済ませるのはいいんですけれども、美学とかそういうもので。やはり隊員の食事というものは大事だと思うんです。これが一点。
もう一個、風呂なんですけれども、風呂も、これは被災者の
方々にお渡しをするので、なかなか浴びることができない。ということで、自分たちは、ペットボトルの水で体を拭いたり、制汗シートで何とかしのいで、三日、四日に一回だけ浴びられるもので我慢すると。その制汗シートも自腹を切ってみんなで頑張っているそうです。まあ、大した額にもならないと思いますし、我々も同じような
感覚だと思いますけれども、一回ちゃんとしたシャワーを浴びられるかどうかで、やはり自分自身としてのモチベーションというか、気持ちが変わって、それは
活動にも影響すると思うので、その風呂の問題、何とかできないかなというのがもう一点。
最後に、寝床が一番深刻だと言っていました。もちろん
自衛隊、隊員ですから、どういうところで寝るのも大丈夫だと言うんですが、大体、被災地で
派遣をされた後に宿泊するときに、近くの駐屯地及び
自衛隊の施設に行って宿泊するそうなんです。それが被災地から一時間半とか離れたところにあると、そこに行かざるを得ない。日の出から日没まで作業するときに、朝、一時間半かけて行って、終わってへとへとになって帰るときに一時間半かけて戻って、さまざまな打合せをして、やっと寝て、また翌日一時間半かけて行くとなると、非常に大変だと。
多分、運用でできると思うんですよ。被災地そのものにはもちろんテントを張って泊まることはなかなか難しいかもしれませんけれども、駐屯地やそういう
自衛隊の施設に限らなければ、近接のところに宿営することによって移動時間を減らして、隊員の体力を温存し、その分、
活動をもう少し効率的にやってもらうということができると思うんです。
今、御飯と風呂と寝床の話をしました。
大臣自身としてもその実態をごらんになられている部分は少ないかもしれませんけれども、何とかそういうところ、どういう現状なのかということを把握することと、それに対して、かなり
国民の
皆さんの
自衛隊員に対する、頑張ってくれているという信頼は厚いので、被災者の前で御飯を食べるのを防ぐためにほろの中で暗闇で食べるとか、そういうことではなしに、もう少し
国民を信頼して、改善できるところは改善してもらえないかなというふうに思っていますので、御
答弁、ひとついただければ。