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国務大臣(麻生太郎君) これは、
金融庁におきまして、不良債権問題への対応というのがこれ最初でして、そのときまで
金融庁というものは独立したあれではなくて
財務省の中にあったんですけど、それを財金分離というような話からなって、これ分けた。当時の話題は不良債権問題の
処理だったものですから、こういったような検査局とかいろんな形のものが必要だったんだと思いますが。
今現在としては、むしろそういった話はかなり落ち着いたことになってきていますし、
金融機関の
内容もかなりな、
内容のいいものになってきていますので、自己資本比率見ましても極めて高いレベルのものになってきておりますので、今の問題は、
金融仲介機能とかいうものの強化とか、いわゆる家計の安定的な資産形成の促進とか、さらには、何でしょうね、ファイナンシャルテクノロジー、フィンテックといったような技術革新への対応などが重要な課題と。
かなり
金融庁に対する問題が、的確に反応していくためには、こういったものを今までのものではなくて少し時代に合ったものに直さねばならぬということで、昨年の七月にこういった形の、右側のもののようなのをやらせていただきました。
内容も言いますか。
内容も言うんでしたら、総合政策局というのを新設させていただいておりますけれども、
金融行政の全体の戦略立案とか専門分野の対応能力を強化するというような形に規約を、話を変えさせていただいております。
また、企画市場局というものを新設させていただいておりますけれども、そういったものの中においては、これは、今の技術革新等々が起きておりますけれども、市場機能の強化というのを
取り組んでいくほか、制度というものをちょっと企画能力をかなり強化せないかぬということで、制度の企画能力を上げるというのを目的とさせていただいた。
検査局というのは、当時は銀行が倒れそうという話だったので、これは極めて大きなものだったんですが、我々としては、今は、監察とかそういったものを一緒にしたような意味で、いわゆる、何というんですか、検査と監督というのをシームレス、切れ目のないものにして対応していきたいということで、新たな組織の下で、
金融システムの安定だけに力点を置いていた最初にできた頃とは違って、
金融仲介機能が十分に発揮できるように
取り組みたいと言われるので、言われるようなもので、処分庁というイメージから育成庁というイメージに変えたいというのがこれ組織変更させていただいた背景であります。
〔理事
二之湯武史君退席、
委員長着席〕