○こやり
隆史君 自由民主党のこやり
隆史でございます。
今日は
質問の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。そして、
世耕大臣、平井
大臣、お忙しいところ、誠にありがとうございます。
今日は時間も余りございませんので、早速
質問に入りたいというふうに思います。
まず、国際的なデータ流通圏の問題について幾つかお尋ねをさせていただきます。
第四次産業革命、それがもたらすソサエティー五・〇、この社会の実現のためには、デジタル
技術を活用した新たなサービスあるいはビジネス、これを生んでいく、そういう環境整備が不可欠であります。その源となるのが膨大に存在するデジタルデータであり、まさに新たな資源ともいうべきデータの利活用をいかに図っていくか、これが各国の競争力を左右する重要な要素になってきてまいっています。
他方で、データの流通の国際動向、これを見ますと、中国は
政府、これが
中心となって一元管理を進める方向で進んでいます。EUでは、EU指令、こうしたものを活用して、域内でのデータ流通、これを
中心とした動き、これが進んでおります。
米国は、基本的に流通は自由な国でありますけれども、よく言われるGA
FAを
中心とした巨大な企業、これがデータの囲い込みを進めるのではないか、そうした懸念が生じているところであります。このように各国それぞれ、今の現状では国や企業、その思惑が入り交ざって様々な方向で異なる方向性を示しているという
状況であると思います。
化石燃料や鉱物資源、このような従来の資源というのは地域偏在性が強い、これによって
日本は従来から各国から輸入を進めてまいりました。でも、国際市場、これが整備をされてきた。これによって、対価は払いますけれども、自由に、基本的に自由にその資源を活用できる、そういう
状況が続いています。
他方で、新たな資源ともいうべきデジタルデータ、これについて、先ほど申し上げましたような現状、これを放置したままでそれぞれの思惑で囲い込み、こうしたものが進んでいく。こういう
状況が続いていきますと、国境を越えたデータのやり取り、これが困難になり、例えば他国で
日本企業が生み出したデータ、これさえ自由に使えない、そういう
状況も起こるんではないか、そういう懸念がなされるところであります。まさにこうした混沌となっている
状況である今こそ、
我が国がリーダーシップを持ってデータ経済の基盤となる国際流通ルール、これを構築していかねばなりません。
そこで、去る一月二十三日、世界経済フォーラム年次総会におきまして、安倍総理が、DFFT、データ・フリー・フロー・ウイズ・トラストという国際データ流通における新たな考え方を打ち出されました。恐らく世界で初めてこうした考え方を打ち出されたのではないかと思いますけれども、まず、その意味、そして意義についてお伺いいたします。