○有田芳生君
理解してくださいって、
理解できないから毎回毎回質問しているんじゃないですか。被害者の
立場に立ったら、ヘイトスピーチ許さないという日本政府の
立場を、理念法であっても具体的に何ができるのかというのは
検討してくださいよ。八王子ではそういう
努力しているんですよ。ほかのところだって、困っているから
法務省に問合せがあるわけですよ。ヘイトスピーチ許さないという
立場で、
最高裁だってもう決定を何回も出しているわけですよ。だから、そういう
状況の下で新しい
取組するというのが大事だというふうに思うんです。繰り返し言ってもしようがないですから、お願いをしておきます。
そして、最初に人権擁護
局長が、成果の方として、各地方自治体で条例の制定の動き、あ
るいはガイドラインの作成などのお話がありました。
例えば、京都市、それから京都府の井手町、宇治市でもヘイトスピーチ防止のためのガイドラインが出ております。それを読むと、具体的に、
法務省の参考情報に基づいて何がヘイトスピーチなのかということを、全国各地の地方自治体でガイドラインを作る
努力で明らかにされているんですよね。
あ
るいは、狙い定められている川崎市においては、条例を今準備をしておりますけれども、ずっとこの三年間の
努力の中で、罰則も入れた条例を、慎重に表現の自由との関わりを配慮しながら進めているんですよね。罰則付きの条例が今川崎ではできようとしている。そういう
努力があるんですよ。
だから、そういうことに呼応して、全国各地で今でも行われているヘイトスピーチのデモ、集会に対して、
一般市民がヘイトスピーチ解消法の
趣旨に基づいて抗議行動、反対運動を行っている。五月十二日も川崎の駅前でありました。そのとき、私もその場で見て、ヘイトスピーチを行ってきた団体、そしてそれに反対する市民がいる。警察の警備体制は、そこに柵を置いて、トラブルがないように
努力をされているというのはよく分かりました。だけど、その横には百人を超える警察官がいらっしゃる。市民から見たら、何だこの異様な
状況はと思ってしまう。
努力されているのは分かるんだけれども、余りにも警察官の数が多過ぎる。そこで誤解されないように
努力していただきたいんです。
それで、皆さん、資料を
是非見ていただきたい。ヘイトスピーチの現場です。左見てください、去年の六月三日、神戸、拉致問題などを利用したヘイトスピーチ。中に見えます。拉致怖いと言いながら他民族を排斥するようなことを言うのがこういう団体なんですよ。これ見てくださいよ、左側の
写真。警察官のデモじゃないですか。そう見られてもしようがない実態というのがあるんですよね。こういうことをやはり改善していただきたい。
これは去年だけれども、東京の銀座でも新宿でも同じような光景が見られる。だから、歩いている人からすれば、
外国人から見れば、ヘイトスピーチが警察官に守られて白昼堂々と行われているとしか見えないんですよ。川崎でも
努力されているの分かったけれども、市民の方言っていました、何か警察官に守られてああいうことをやっているんですねと女性がおっしゃっていました。誤解を生まないような警備体制やっていただきたい。
同時に、
写真の右側見てください。これ、新宿が特にひどい。ずっと三年間ひどい。ヘイトスピーチやる人たちがデモをやる、それに反対する人たちが当然出てくる。そして、反対する人たちが歩道を渡ろうとすると止められるんですよ。見てください、警察官が止めるんですよ。私もこの場にいましたけれども、止められる。特に新宿署はひどく、三十分ぐらい止めることがあった。歯医者に行きたいという人、普通の人ですよ、歯医者行けなくなる。それを警察官に言ったって通してもらえない。犬の散歩に行こうとする人も、すぐそこにある公園に散歩に行けない、止められるんですよ。
ヘイトスピーチ解消法の
趣旨にのっとって警察の警備体制も
努力されているのは分かる。この解消法成立の直前に岡山で拉致問題利用したデモがありました。そこでは、岡山県警、物すごくスマートな警備やっていました。ヘイトスピーチやる方、反対する方、交互に警察官が見ながら配置を取って、そして女性たちがちょっと危ないなというときには女性警官がその人たちに行く。だけど、新宿だって銀座だって、女性たちに対する注意を、がたい大きい方多いですからね、そういう人たちがやめなさいと言うと、やっぱり萎縮するんですよ。
こういうことを改善していただきたいということをちょっと警察にお願いしておきたいと思います。いかがですか。