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国務大臣(
山下貴司君)
東日本大震災発災からもう昨日で八年たちました。この大
震災及び福島第一原子力発電所の事故もございました。改めて、
震災で亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに、御遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。また、避難されている方々を始め
被災者の
皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思っております。
私の原点は、これ私、発災の二週間後だったと思います、実際に私、岩手などの被災地を訪れているんです。本当に十メートルを超える津波が襲った直後に、当地におられた弁護士の方と実際現場を、まだ瓦れきの山でございました、そうしたところを見て、また避難所ですね、避難所も実際行かせていただいて、当時はまだ弁護士でございましたけれども、その景色は今でも忘れるところはございません。
それが私の原点でございまして、政治家にさせていただいた後も、例えば、私は元々
法務省でございましたので、法テラスにおける例えば無料
法律相談、こういったものについて、これは民主党政権下で最初に成立したものでございますが、側面からそういったものを
法律実務家として
支援させていただいたり、
議員としても
支援させていただいたり、また予算であるとかそういったものに尽力してまいりましたし、また
議員立法として、私のさせていただいた
議員立法の一つに原子力発電所の損害賠償請求権、これの時効延長、これがございます。これが、不法行為であれば三年で時効になるというところを十年でというふうなことを、これは最初、共産党の宮本岳志
委員が最初のアイデアを議会で御披露なさった、それを基に、これ最終的には全会一致で
議員立法になったというところでございます。
そうしたことも含めて、今こうやって、一昨年から
法務省の政務官、そして
大臣をさせていただいておりますが、
法務行政としてもしっかりと取り組んでまいりたいと思っているところでございます。
その中で幾つか御紹介させていただきますと、まず、被災地においての地図の
整備でございます。この復興型の登記所備付け地図作成作業について、二十七年から三か年で実施して、更に三か年延長して、
平成三十二年度まで当該作業を実施することとしておりまして、これを着実に実施したいと。
また、法テラスにつきましては、
被災者の方々が抱える法的問題の解決のためのいわゆる
法テラス震災特例法、先ほど申し上げたところでございますが、資力の有無に関わらない無料
法律相談を提供するなど、
支援に取り組んでまいったところでございます。
また、これは、見逃せないのは風評等に基づく様々な人権問題、例えば、被災地から避難された子供たちに対するいじめ、あるいは原発事故に伴う風評に基づく差別的取扱いなど、こういった許し難い人権問題に
対応するために、子供の人権を守ろうであるとか、あるいは
東日本大震災に起因する差別、偏見をなくそうなど、こういったことを人権啓発の強調事項として掲げて、シンポジウムや人権教室の開催等の啓発
活動に取り組んでまいったところであります。
あと、例えば人権問題については様々ございます。人権擁護
委員が仮設住宅を戸別訪問するなど
被災者の孤立を防ぎ、その心に寄り添う
活動を続けてきたところでもございます。
こういったところを地道に
法務省としてもやっていきたいということでございますし、また、
法務大臣に就任してからの新たな
取組として、福島地方
法務局富岡出張所の業務、これを、先週金曜日でございますが、本年十月中を目途に富岡町において全面再開するということを決めさせていただきました。
富岡出張所はこれまでいわき支局内に移転して事務を行っていたんですが、復興の象徴として、これまで富岡町の中にある庁舎に定期的に職員を派遣する形での業務一部の再開をしていたところですが、富岡出張所自体の業務を富岡町において全面再開するということで、しっかり復興しているということをさせていただき、
法務局の
サービスの一層の充実を図り、被災地の復興を更に加速させていきたいと考えております。
今後も、
委員の御
指摘を受けながらしっかりと取り組んでまいりたいと思います。