○新妻
秀規君 今
局長がおっしゃったような
取組を通じて、この通級指導の質がしっかり高まるように
取組の
推進をお願いをしたいと思います。
次に、幼児
教育施設における遊具の事故を防ぐための
取組について伺いたいと思います。これは、
内閣府の
政府参考人にお伺いをしたいと思います。
私、三重県の方から、お子さんが公園のベンチでけがをしてしまって指がおっこってしまった、これどうしようという、指をくっつけるお医者さんを探してくださいと、そういう相談を受けたことがあったんですね。だから、こんな危険というのが身近な公園に潜んでいるものなんだなと思ったわけなんです。でも、こうした危険が潜んでいるのはベンチだけじゃなくて、公園だったら遊具もありますし、でも、これというのは幼児
教育施設、幼稚園、保育所、また認定こども園もそうだと思うんです。
という問題意識をずっと持っていたところ、先月二月三日の夜のニュース、これNHKのニュースでした。まさにこの幼児
教育施設での遊具の事故について取り扱っていたんですね。ちょっとそのニュースを若干引用したいんですけれども、まず、このニュースでも触れている消費者庁による統計があります。これは
平成二十七年までの六年間、遊具で起こった
子供の事故はどれぐらいあるかというと、六年間で千五百十八件だと。事故が起こった
場所の内訳は、公園とか広場が六百六十一件だと。でも、保育所とか幼稚園、これが百四十七件あると。なので、約一割弱もあるということなんですよね。やはりこの背景には、このニュースでは、国の安全に関わる
指針の理解不足が
原因の一つじゃないか、また点検が適切に行われていないんじゃないか、こんなような
指摘があるわけなんです。
以下、ちょっと詳しくこのニュースから引用をしたいと思います。
〔理事
石井浩郎君退席、
委員長着席〕
まず、この
事例として挙げられたのは四国の保育所で三歳の女の子が亡くなるという痛ましい事故なんですね。雲梯の隙間に首を挟まれてしまった女の子、職員さんが気が付いたときには既に意識がなかったと。で、女の子は九か月後に低酸素脳症という
原因で亡くなってしまったそうです。安全管理を怠っていたということで、園長は業務上過失致死の疑いで書類送検されるんですけれども、でも、高松地検は、この事故を予測するのは困難であったとして不起訴にしたわけなんですね。その背景には、保育の現場で遊具の安全確保に関する国の
指針が十分理解されていないことがあったということなんですね。
この
指針では、遊具の構造であったり、また安全性、耐久性などの基準を詳細に示して、この中には
子供の頭とか首が挟まって抜けなくなるような隙間を設けてはなりませんよとちゃんと書いてはあると。でも、七十七ページもある
指針なんですね。施設側がその
指針を遵守する義務もないと。なので、書類送検された園長さんも、任意の調べに対して、
指針があること自体知らなかったと正直に話されているわけなんです。
NHKは、じゃ、
指針、これどれぐらい知られているのかということで
調査をしたと。そうしたところ、香川県内二百三十か所ある保育所と認定こども園にアンケートを行ったところ、回答がそのうちの九十施設から来ましたと。過半数に当たる四十六の施設が、国が示している
指針について全く知らないとか
内容までは知らないと正直に答えていらっしゃるわけなんですよね。こうした
調査結果から、
指針が保育の現場でなかなか十分理解をされていないという
実態が明らかになっています。
これを更に駄目押ししているのが、やはり山ほど来る通知とか
指針の数、ボリュームなんですね。ある高松市の保育園では、国や県や市から送られてくる通知とか
事務連絡が年間四百件にも上ると。電子メールなんか毎日来るぞと。日々業務に追われる職員が読み込むのはなかなか難しい、これは極めて分かりやすい理由だと思うんですね。
こうしたまず理解不足のそういう状況があると。その上で、点検の課題があるわけなんです。
点検については、このNHKのアンケート、定期点検を実施していないと答えた施設は五十二か所だということで、回答を出してきてくれたところの六割にも上るということなんですね。
点検にもいろいろあるそうです。メーカーとか施工業者が遊具を設置したときに行う初期点検、専門の
技術者が年一回以上ハンマーでコンコンと打って遊具に傷みがないですかとかを確認する定期点検、さらに専門
技術者が詳しく行う精密点検があるわけなんですね。
国は、定期点検のほか、必要に応じて精密点検を行うということを求めているんですけれども、この香川県では、昨年までは県が保育施設の監査を行う際にどんな点検をしているかという、具体的には確認していなかったそうなんですね。
一方、遊具メーカーでつくる団体は、遊具が安全性を確保するための具体的な数値基準を満たしているかどうかという、そういう専門資格を設けていると。自治体によっては、ちゃんとこうした団体に保育園の遊具の点検を委託をしているというところもあるんですね。基準を満たしていなかったらちゃんと撤去とか補修しているよというところもあるわけなんです。ただ、こういう団体はまだまだ僅かだ、そういう
指摘があるわけなんですね。
以上が点検に関わる課題なわけなんです。
このように、やはり国の
指針の理解不足だとか、あとこの点検に関する課題、ここら辺がやはり幼児
教育施設の事故を防いでいくための鍵なのかなとか思うんですけれども、ここでお伺いをしたいんですけれども、こうした幼児
教育施設での遊具の事故を防ぐためにどのように取り組んでいかれるのでしょうか。