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2019-03-12 第198回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
三十一年三月十二日(火曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員
の
異動
二月七日
辞任
補欠選任
青山
繁晴
君
橋本
聖子
君
小野田紀美
君
片山さつき
君 こやり
隆史
君
大野
泰正
君 二月八日
辞任
補欠選任
片山さつき
君
小野田紀美
君 三月六日
辞任
補欠選任
今井絵理子
君
石井
準一
君
小野田紀美
君
三原じゅん子
君
大野
泰正
君
高橋
克法
君 三月七日
辞任
補欠選任
石井
準一
君
今井絵理子
君
高橋
克法
君
大野
泰正
君
三原じゅん子
君
小野田紀美
君 三月十一日
辞任
補欠選任
大島九州男
君
柳田
稔君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
上野
通子
君 理 事
石井
浩郎
君
江島
潔君
神本美恵子
君
吉良よし子
君 委 員
赤池
誠章
君
今井絵理子
君 衛藤 晟一君
小野田紀美
君
橋本
聖子
君 水落 敏栄君 伊藤 孝恵君
柳田
稔君
山本
太郎君
新妻
秀規
君 浜田 昌良君
高木かおり
君
松沢
成文君
国務大臣
文部科学大臣
柴山
昌彦
君 副
大臣
文部科学
副
大臣
永岡
桂子
君
大臣政務官
文部科学大臣政
務官
中村 裕之君
文部科学大臣政
務官
白須賀貴樹
君
事務局側
常任委員会専門
員 戸田 浩史君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関 する
調査
(
文教科学行政
の
基本施策
に関する件) (
平成
三十一年度
文部科学省関係予算
に関する 件) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
上野通子
1
○
委員長
(
上野通子
君) ただいまから
文教科学委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日までに、
青山繁晴
さん、こやり
隆史
さん及び
大島九州男
さんが
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
橋本聖子
さん、
大野泰正
さん及び
柳田稔
さんが選任されました。 ─────────────
上野通子
2
○
委員長
(
上野通子
君)
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
文教科学行政
の
基本施策
について、
柴山文部科学大臣
から
所信
を聴取いたします。
柴山文部科学大臣
。
柴山昌彦
3
○国務大臣(柴山昌彦君) 第百九十八回国会において各般の課題を御審議いただくに当たり、私の所信を申し上げます。 まず、千葉県野田市の児童虐待が疑われる事案において、小学四年生の女の子が亡くなったことは誠に痛ましく、あってはならないことです。このような悲劇が二度と繰り返されることのないよう、緊急に本事案の課題の検証と
再発防止策
の検討を行うとともに、今回のような虐待が疑われる事案についての緊急点検を実施し、
厚生労働省等
の関係府省庁と緊密な連携を図りながら、児童虐待の防止にしっかり取り組んでまいります。 現在、
安倍内閣
においては、人生百年時代や
ソサエティー
五・〇の到来を見据えた経済社会を大胆に構想する中で、一億総活躍の旗を更に高く掲げ、日本を誰にでもチャンスがあふれる国へと変えていくため、内閣一丸となって
人づくり革命
を断行し、
生産性革命
を実現することを最大の使命としています。
文部科学省
が担う
教育再生
、
科学技術イノベーション
、
スポーツ
、文化の振興は、
人づくり革命
や
生産性革命
において中核を担うものです。 こうした基本認識の下、何よりもまず、家庭の経済事情に左右されることなく、誰もが希望する質の高い教育を受けられるよう、幼児期から
高等教育段階
までの切れ目のない形での教育の無償化、負担軽減の施策の具体化に向けた検討を進めてきたところです。
幼児教育
については、今年十月から全面的な
無償化措置
を実施することとし、これまで段階的に推進してきた取組を一気に加速させます。
高等教育
については、二〇二〇年度から、低
所得者世帯
の者であっても、社会で自立し、活躍することができる人材を育成する大学等に修学することができるよう、その
経済的負担
を軽減することにより、我が国における急速な少子化の進展への対処に寄与するため、真に支援が必要な低
所得者世帯
に対して授業料及び入学金の減免と
給付型奨学金
の支給を行います。 さらに、二〇二〇年度から年収五百九十万円未満世帯を対象とした
私立高等学校授業料
の
実質無償化
を実現します。また、
高校生等
の
奨学給付金
の充実にも取り組みます。
少子高齢化
や
グローバル化
が進展する社会において、
ソサエティー
五・〇に向けた
人材育成
や
イノベーション創出
の基盤となる大学等の改革が急務です。
高等教育
の無償化、負担軽減の実施に当たっては、
高等教育
の質の向上及び
教育研究基盤
の強化を図ることが必要です。 このような観点から、先日、
高等教育
・
研究改革イニシアティブ
、
柴山イニシアティブ
を発表したところであり、意欲ある若者の
高等教育機関
への進学機会を確保するとともに、
高等教育
・
研究機関
の取組や成果に応じた手厚い支援と厳格な評価を徹底することにより、教育、研究、
ガバナンス
の
一体的改革
を加速化してまいります。今国会において所要の法案を提出いたしましたので、速やかな御審議をお願い申し上げます。
科学技術イノベーション
については、特に諸外国に比べ研究力が相対的に低下傾向にある現状を一刻も早く打破するため、
研究人材
、
研究資金
、
研究環境
の改革を
大学改革
と一体的に進めます。
安倍内閣
が働き方改革を実行する中で、世界からも評価の高い我が国の
学校教育
を持続可能なものとし、教師が子供たちの指導に使命感を持ってより専念できるよう、学校における働き方改革を実現し、学校現場を積極的に支援します。
ソサエティー
五・〇の時代こそ、学校は単に知識を伝達する場ではなく、人と人との関わりの中で、人間としての強みを伸ばしながら、人生や社会を見据えて学び合う場となることが求められています。昨年十一月に取りまとめた新時代の学びを支える
先端技術
のフル活用に向けて、柴山・学びの
革新プラン
に基づき、
児童生徒
の学びの質を高めるため、教師を支援するツールとして、
遠隔教育
を含めた
先端技術
の活用を進めてまいります。 また、本年は我が国で
ラグビーワールドカップ
が開催され、来年は
東京オリンピック
・
パラリンピック
が開催されます。大会の成功に向けた取組を進めてまいります。さらに、日本博を始めとした
文化プログラム
を全国で展開し、
日本遺産等
の様々な
文化資源
を活用しながら、伝統文化から現代芸術まで幅広い文化による国づくりを
オールジャパン
で推進します。
文部科学省
の改革については、
省内若手職員
も参画する
文部科学省未来検討タスクフォース
が昨年末に省改革に関する提言を取りまとめました。この提言を私が本部長の
文部科学省創生実行本部
における議論に反映するとともに、今後、一丸となって
文部科学省
の再生に向けて一つ一つの取組を真摯に積み重ねて、国民の信頼回復に向けて全力を挙げてまいります。
東日本大震災
や近年相次ぐ災害については、就学支援、
児童生徒
の心のケア、学習や学校再開への支援等を始め、復興を支える教育、
人材育成
、大学、
研究機関
による地域再生への貢献、
学校施設
や文化財の復旧など、被災者の心に寄り添った復興を更に加速します。廃炉に関する
研究開発
や
人材育成
、
原子力損害賠償
に着実に取り組みます。さらに、原発事故の避難者を始めとする被災した
児童生徒
に対するいじめについては、関係機関とも連携して必要な取組を行ってまいります。
教育再生
は、
安倍内閣
の最重要課題の一つです。
教育再生実行会議
のこれまでの提言を踏まえ、
教育再生
の実現に向けて必要な施策を推進するとともに、技術の進展に応じた教育の革新及び新時代に対応した
高等学校改革
について、中間報告を基に、最終的な提言の取りまとめに向けて更に議論を進めてまいります。また、これまでの提言の進捗についてしっかりとフォローアップを行ってまいります。 学校における働き方改革については、
中央教育審議会答申
を踏まえ、省内に私を本部長とする学校における働き方
改革推進本部
を設置しました。この場で更に検討を進め、
文部科学省
が学校と社会の連携の起点、つなぎ役としての役割を前面に立って果たすとともに、勤務時間管理の徹底や学校及び教師が担う業務の明確化、適正化、小学校における質の高い
英語教育
のための
専科指導等
に必要な
教職員定数
の改善充実、学校の運営体制の強化、
部活動指導員等
の
専門スタッフ
や
外部人材
の配置拡充などの一体的な推進を図るとともに、
教育課程
や教員免許などの
教育制度
も必要に応じて大胆に見直す必要があると考えております。 急激な時代の変化に対応できる
人材育成
が求められている中、
人づくり
を担う教師の
資質能力向上
を図ることが必要であり、教師の養成、採用、研修の
一体的改革
を着実に進めます。 教育における
ICT活用
の推進、質の高い
幼児教育
の提供、地域と学校の連携、協働の推進、特別の教科道徳の実施、いじめや不登校への対応、
SNS相談体制
の構築、フリースクールなど多様な場で学ぶ子供への支援、夜間中学の設置、充実、
家庭教育支援
の充実、読書・体験機会の提供の推進、学校安全の推進などにしっかりと取り組みます。
児童生徒
の自殺予防の取組や
インターネット
を通じた
トラブル等
を回避するための取組、
スクールカウンセラー等
の配置拡充などに取り組みます。 また、指導体制の充実を通じた
学力課題解消
へ向けた取組や福祉機関との連携強化、
地域未来塾
による学習支援など子供の貧困対策を推進します。 今後更に加速していく
グローバル社会
を見据え、
外国語教育
や
在外教育施設
における教育、
留学生交流
、
日本型教育
の海外展開、ユネスコが主導する持続可能な開発のための教育等の活動、
国際バカロレア
などを推進します。また、外国人に対する
日本語教育
、
外国人児童生徒等
への教育の充実、大学等における留学生への支援等にしっかりと取り組んでまいります。
学校施設
は、子供たちの学習、生活の場であり、災害時に避難所となるなど
国土強靭化
の観点からも重要な施設です。このため、
老朽化対策
や耐震化、防災機能の強化等を推進します。また、
学校施設等
の災害復旧、
ブロック塀
の安全対策、
公立小中学校等
への
空調設置等
に取り組みます。
高等教育
については、多様な卒業者が大学等で修得した知識、技能を社会で活用できるよう、教育の質の保証と情報公表、多様で柔軟な
教育体制
の構築、多様な学生の
受入れ促進等
を通じて、教育の質を向上してまいります。
リカレント教育
については、抜本的に拡充し、生涯にわたって学び続け、チャレンジし続けられる機会の確保を目指してまいります。
グローバル人材
の養成、
指定国立大学法人
による
国際競争力
の強化、地方創生を担う
人材育成
、
高等専門学校
や
専修学校等
における教育の充実、
専門職大学等
の充実に向けた取組を推進します。このためにも、
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費補助金
、私学助成など
基盤的経費
を安定的に確保するとともに、
経営力強化
、連携統合の促進や財政支援のめり張り化を通じて強靭な大学への転換を促してまいります。
国立大学
は社会変革を先導し、社会や地域から支えられる存在になることが重要です。
国立大学改革
を後押しすべく、
国立大学改革方針
を年度末目途に策定します。 さらに、
高等学校教育
、
大学教育
及び
大学入学者選抜
を一体的に改革する
高大接続改革
に取り組みます。また、
入学者選抜
の公正な実施に向けた必要な対応を行っていきます。
法科大学院
における教育の充実を図り、高度の専門的な能力及び優れた資質を有する法曹となる人材の確保を推進するため、今国会において所要の法整備を行うための準備を進めます。 障害者が一生を通じて自らの可能性を追求できるよう、福祉等の部局と連携した切れ目のない支援体制の構築や、障害のある子供の自立と社会参加に向けた
特別支援教育
の充実、障害者の生涯にわたる多様な
学習活動
の充実に取り組みます。 これらの
教育再生
に向けた取組を着実に実現するため、第三期
教育振興基本計画
に基づく施策を実行するとともに、必要な財源を確保しつつ、
教育投資
の充実に努めてまいります。 我が国が将来にわたって成長と繁栄を遂げるための要は、
科学技術イノベーション
です。国連が定めたSDGsの達成に
科学技術イノベーション
が果たす役割が極めて大きいことは国際社会の共通認識です。我が国の
科学技術イノベーション
の中核を担う
文部科学省
として、第五期
科学技術基本計画
に基づき、世界で最も
イノベーション
に適した国を目指します。基本計画で掲げる
政府研究開発投資目標
の達成に向け、
科学技術予算
の確保に努めます。 我が国の研究力の向上に向けては、優秀な
若手研究者
へのポストの重点化や多様な
キャリアパス
の確保などの
研究人材改革
、
若手研究者
への重点支援や新興・融合領域への取組強化などの
研究資金改革
、
研究設備等
の共用促進や
研究支援体制
の強化などの
研究環境改革
を総合的に進めます。 持続的な
イノベーション
の創出には、その源となる学術研究、
基礎研究
が極めて重要であり、これを強力に推進します。また、将来を担う人材の育成や
女性研究者
の支援等に取り組みます。
次世代放射光施設
など
物質科学等
を支える最先端の
研究基盤
を始めとする
大型研究施設等
の整備、共用を促進するとともに、光・
量子技術等
の新たな価値創造のコアとなる分野の
研究開発
を進めます。加えて、
特定国立研究開発法人
を始めとする
国立研究開発法人
を中核として、
世界最高水準
の
研究活動
を進めます。 人材、知識、資金の好
循環システム
の構築に向けて、大学等の
マネジメント機能強化
や
産学官共創
の場の構築による
オープンイノベーション
、地域の
イノベーション創出
、
ムーンショット型研究開発
など
ハイリスク
、
ハイインパクト
な
研究開発
を進めます。また、
科学技術
の戦略的な国際展開を図ります。
ソサエティー
五・〇の到来を見据え、人工知能、
ビッグデータ等
の
研究開発
、活用やポスト「京」の開発などの
情報科学技術
の推進、我が国が強みを持つ
ナノテクノロジー
・材料等の
研究開発
を進めます。また、再生医療や感染症等の
研究開発
、地震、津波、火山、豪雨等の防災・減災に関する
研究開発
、環境・
エネルギー
に関する
研究開発
、
ITER計画等
の
核融合研究
などを進めます。 さらに、二〇二〇年度に初号機打ち上げを目指したH3ロケットの開発や、同時期に地球への帰還が予定されている「はやぶさ2」に代表される宇宙探査の推進など、国内外で大きな期待と関心が寄せられている宇宙・航空分野の
研究開発
や、海洋・極域、原子力に関する
研究開発
など、国主導で取り組むべき基幹技術を推進します。 「もんじゅ」については、
廃止措置計画等
に基づき、地元の声にしっかりと向き合いながら、安全、着実かつ計画的に廃止措置を進めてまいります。
スポーツ
には、体を動かし楽しむだけでなく、人を夢中にさせ感動させる力があります。また、文化は、我が国のアイデンティティーを形成する源であり、世界に誇る重要な資源です。 第二期
スポーツ基本計画
を着実に実行し、全ての人々が
スポーツ
をする、見る、支える機会を確保し、
スポーツ立国
の実現を目指します。
国際競技力向上
や
ドーピング対策
、新
国立競技場
の着実な整備など
東京オリンピック
・
パラリンピック等
に向けた取組を強力に進めることはもとより、次世代に誇れるレガシーを創出する視点で、
スポーツ
を通じた健康増進、国際交流・協力や
地域活性化
、
大学スポーツ
の振興、
スポーツ
の
成長産業化
、
障害者スポーツ
の振興、学校体育の充実等に取り組みます。 また、
スポーツ活動
が公正かつ適切に実施されるよう、昨年十二月、
スポーツ
・インテグリティの確保に向けた
アクションプラン
を策定しました。関係団体と連携し、
ガバナンス確保
に取り組む体制を構築するための円卓会議を設置したところであり、今後、
スポーツ団体
が遵守すべき原則、規範を定めた
スポーツ団体ガバナンスコード
を制定します。
文化芸術
は、無限の可能性を秘めています。文化庁の京都への移転を見据え、地方創生や観光などの関連分野とも連携しながら、文化行政を総合的に推進し、文化による本質的、社会的、
経済的価値
の創出を強力に実行するとともに、
文化芸術基本法
に基づき策定した
文化芸術推進基本計画
や
文化経済戦略
を着実に実行し、
文化芸術立国
の実現に取り組んでまいります。
インターネット
における
著作権侵害
の被害拡大の防止等を図るため、今国会において所要の法整備を行うための準備を進めます。 私としては、
文部科学行政全般
にわたり、信頼の回復に努めつつ、
人づくり
を始めとした諸課題の解決に着実に取り組む考えです。引き続き関係各位の御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
上野通子
4
○
委員長
(
上野通子
君) 次に、
平成
三十一年度
文部科学省関係予算
について、
永岡文部科学
副
大臣
から
説明
を聴取いたします。
永岡文部科学
副
大臣
。
永岡桂子
5
○副
大臣
(
永岡桂子
君)
平成
三十一年度
文部科学省関係予算
につきまして、その概要を御説明申し上げます。
文部科学省関係予算
は、
一般会計
五兆五千二百八十七億円、
エネルギー対策特別会計
一千九十三億円などとなっております。 第一に、
教育政策推進
のための
基盤
の
整備
として、新
学習指導要領
の円滑な実施と
学校
における働き方
改革
に向け、
教職員定数
の改善、
教育人材
の
資質能力
の
向上
や
専門スタッフ
、
外部人材
の
配置拡充
、業務の
適正化
などを一体的に
推進
します。 また、新しい評価、
資源配分
の仕組みの導入を通じて
国立大学
における
教育研究
の質の
向上等
を図るとともに、
改革
に取り組む
私立大学
の
支援
など私学の
振興
、
国立高等専門学校
の
高度化
、
国際化
を
推進
します。 さらに、
防災
・
減災
、
国土強靱化
のための三か年
緊急対策
を踏まえ、
学校施設等
の
整備
を
推進
します。 第二に、夢と志を持ち、
可能性
に挑戦するために必要となる力の
育成
として、
地域
と
学校
の
連携
、協働と
学校安全体制
の
整備
を
推進
します。 また、
教育課程
、
情報教育
、
外国語教育
、
道徳教育
の
充実
を図るほか、
いじめ
・不
登校対応
、
子供
の
体験活動
、
幼児教育
の
振興
、
キャリア教育
、
職業教育
、
学校健康教育
、
高大接続改革等
を
推進
します。 第三に、
社会
の持続的な発展を牽引するための多様な力の
育成
のため、
グローバル社会
における
児童生徒
の
教育機会
の
確保
、
充実
、
大学
の
国際化
、学生の
双方向交流
の
推進
や、
卓越大学院プログラム
の拡充など
大学教育再生
の
推進
を図ります。 また、
専修学校
の
人材養成機能
の
充実強化
を図ります。 また、生涯
学び
活躍できる
環境
の
整備
として、
リカレント教育等社会人
の
学び直し
の総合的な
充実
のほか、
障害者
の生涯
学習活動
、
特別支援教育
、女性の活躍の
推進
を図ります。 第四に、誰もが
社会
の担い手となるための
学び
の
セーフティーネット
の
構築
のため、
幼児教育
の
無償化
や、
高校生等
への
修学支援
、
大学等奨学金事業
の
充実等
により、家庭の
教育費負担
の軽減を図るとともに、総合的な
子供
の
貧困対策
を
推進
します。 また、
外国人受入れ拡大
に向けて、
日本語教育
、
外国人児童生徒等
への
教育
を
充実
します。 第五に、公正に個別最適化された
学び
の
実現
に向けて、
学校教育
において効果的に
活用
できる
先端技術
の
導入実証
など、
ソサエティー
五・〇に向けた
人材
の
育成
に取り組みます。 第六に、
スポーツ立国
の
実現
を目指し、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
や
ラグビーワールドカップ
二〇一九等に向け、
競技力向上
や
ドーピング防止活動等
に取り組むとともに、
大学スポーツ
の
振興
や
スポーツ
の
成長産業化
、
障害者スポーツ
の
振興
、
スポーツ
における
誠実性
、
健全性
、
高潔性
、すなわち
スポーツインテグリティー確保
のための
体制整備等
を
推進
します。 第七に、
文化芸術立国
の
実現
を目指し、
文化資源
の
磨き上げ
による
観光振興
、
地域経済活性化
の好循環を
創出
するため、
日本博
を契機とした魅力ある
文化資源コンテンツ
の
創出
、展開などを
推進
します。 また、
文化芸術
の創造、発展と
人材育成
に取り組むとともに、
文化財
の確実な継承に向けた保存、
活用等
を
推進
します。 第八に、
ソサエティー
五・〇を
実現
し未来を切り開く
イノベーション
の
創出
とそれを支える
基盤
の
強化
として、革新的な
人工知能
、
ビッグデータ
、
ナノテクノロジー
・材料や光・
量子技術等
の
先端研究
を
推進
するとともに、
オープンイノベーション
や
地域イノベーション
の
推進
、
ムーンショット型研究開発
を始めとした
ハイリスク
、
ハイインパクト
な
研究開発
の
推進等
に取り組みます。 また、
我が国
の抜本的な
研究力向上
と優秀な
人材
の
育成
のため、
研究力向上加速プラン
として、
科研費
の
充実等
による、
若手研究者
を中心としたリソースの
重点投下
や、新興・
融合領域
の開拓、
若手研究者
が海外で研さんを積み挑戦するための
支援等
を実施するほか、
科学技術イノベーション人材
の
育成
、
確保等
の
推進
に取り組みます。 さらに、
ポスト
「京」や
次世代放射光施設
を始めとした
世界最高水準
の
大型研究施設
の
整備
、
利活用
を図ります。 第九に、国家的・
社会的重要課題
に対応するため、
iPS細胞等
の健康・
医療分野
や、
南海トラフ
における新たな地震・
津波観測網
の
構築等
の
防災
・
減災分野
、
経済
の好循環を生む
環境
・
エネルギー分野
の
研究開発等
に取り組みます。 また、
国家戦略
上重要な
技術
の
研究開発
を実施するため、H3
ロケット
や
次世代人工衛星
の
開発等
を始めとした宇宙・
航空分野
や、海洋・
極域分野
の
研究開発
を
推進
するとともに、
原子力分野
については、
基礎基盤研究
とそれを支える
人材育成
、「
もんじゅ
」や「ふげん」の安全かつ着実な
廃止措置
に係る
取組
などを
推進
します。 以上、
平成
三十一年度
文部科学省関係予算
の概要につきまして、御説明申し上げました。 なお、これらの具体の内容につきましては、お手元に資料をお配りしておりますので、説明を省略させていただきます。
上野通子
6
○
委員長
(
上野通子
君) 以上で
所信
及び
予算説明
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 ─────────────
上野通子
7
○
委員長
(
上野通子
君) 次に、先般本
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
神本美恵子
さん。
神本美恵子
8
○
神本美恵子
君 去る二月十八日及び十九日の二日間、
地方
における
教育
、
文化
、
学術
及び
科学技術等
に関する実情を
調査
し、もって
学校教育法等
の一部を改正する
法律案
の審査に資するため、栃木県及び茨城県に
委員派遣
を行いましたので、その
概要
を御
報告
申し上げます。
派遣委員
は、
上野委員長
、
石井理事
、
江島理事
、
吉良理事
、
赤池委員
、
今井委員
、
大野委員
、
大島委員
、
山本委員
、
新妻委員
、
高木委員
、
松沢委員
、そして私、
神本
の十三名でございます。 一日目は、まず、
学校法人TBC学院宇都宮本校
を訪問いたしました。同校では、
日本語教育
や
ITビジネス
、
介護等
に関する
職業教育
が行われており、三百名以上の
留学生
が在籍しております。 敬語及び漢字に関する
日本
語学科の授業や
日本
での生活に関する
留学生
の発表等を拝見するとともに、
留学生
を交えた懇談を行いました。同校への留学動機、留学費用の
準備
、将来希望する進路等について、率直なお話を伺い、将来を見据え勉学に励む
留学生
の実情等について理解を深めることができました。 次に、栃木県及び宇都宮市における文教
施策
に関して、栃木県知事、県議
会議
長及び県
教育
長並びに宇都宮市長及び市
教育
長と意見交換を行いました。
外国人
児童生徒
への
日本語教育
の現状、市が独自に配置している
学校
司書の処遇、少人数
教育
の
充実
に向けた方策、
道徳教育
で自尊感情を育む方法、小中一貫
教育
における
施設
の在り方等について意見交換を行いました。 次に、栃木県立のざわ特別
支援
学校
を訪問いたしました。同校は肢体の不自由な
児童生徒
を対象とし、通学が困難な
児童生徒
のため、寄宿舎を
設置
しております。 小学部の自立
活動
、中学部の美術、高等部の保健体育におけるボッチャの授業を参観いたしました。懸命に学ぶ
児童生徒
の姿に心を打たれるとともに、一人一人の
教育
的ニーズに応じた
支援
や
地域
の
学校
との交流
学習
の必要性、
障害者スポーツ
推進
の重要性を深く感じました。 次に、
国立大学
法人宇都宮
大学
を訪問いたしました。全国に先駆けて文理融合の
地域
デザイン科学部を
設置
するなど、
地域
のニーズに応じた
教育研究
や、
国立大学
法人群馬
大学
との共同
教育
学部の
設置
に向けた
検討
を行うなど、人口減少に
対応
した
大学
の
連携
、統合に係る
取組
を行っております。 自治体や企業等と
連携
した
地域
プロジェクト演習の成果について、
学生
の発表を拝見した後、
イノベーション
ファーム及びロボティクス・工農
技術
研究
所を視察いたしました。独自の
先端技術
である自律走行収穫ロボット等を拝見するとともに、
地域
の特性や
大学
の特徴を生かした
教育研究
、共同
教育
学部の
設置
に向けた
取組
等について意見交換を行いました。 次に、日光市に移動し、同市における文教
施策
、
スポーツ活動
推進
に向けた
取組
、
文化財
の保存、
活用
の現状、増加する
観光
客への
対応
等について、市長、市
教育
長、日光商工
会議
所、同市に本拠を置くプロアイスホッケーチーム、日光アイスバックス及び
世界
文化
遺産日光の社寺を構成する二社一寺の
関係
者等と意見交換を行いました。 二日目は、まず、日光東照宮を訪問いたしました。東照宮では、現在、昭和四十年代以来の大規模な修理事業が行われております。多言語で解説を行う案内板等の
整備
状況、
文化財
修復に係る
材料
及び
人材
の
確保
の重要性、バリアフリー化に向けた
取組
等について
説明
を伺うとともに、
平成
二十九年度に修復が完了した陽明門や、来年度の竣工に向けて作業が行われている本殿の修復現場を視察いたしました。 次に、昨年五月に
日本
遺産の認定を受けた大谷石
文化
関連
施設
を視察いたしました。江戸
時代
に始まった大谷石採掘は、最盛期には年間八十九万トンを出荷する
日本
屈指の採石産業として
発展
しました。大谷石
文化
の
概要
、採石産業の現状等について
説明
を伺うとともに、採石場跡地の地下空間を
活用
した
観光
事業を視察いたしました。 次に、茨城県つくば市に移動し、
国立研究開発法人
防災
科学技術
研究
所を訪問いたしました。同
研究
所の主要
施設
、水・土砂
防災
研究
に係る
取組
等について
説明
を伺うとともに、
地震
観測データセンターを視察いたしました。全国で発生している
地震
をリアルタイムで観測している様子を目の当たりにし、
防災
研究
の重要性について再認識いたしました。 最後に、
国立研究開発法人
宇宙
航空
研究開発
機構筑波
宇宙
センターを視察いたしました。来年のH3
ロケット
試験機打ち上げに向けた
支援
の必要性、人工衛星の
開発
及び打ち上げの状況、「はやぶさ2」のミッションの重要性、諸
外国
との
連携
、
宇宙
飛行士の生活
環境
等について
説明
を伺いました。また、国際
宇宙
ステーションに取り付けられた「きぼう」
日本
実験棟の運用管制室を視察いたしました。 以上、概略を申し述べましたが、おかげさまをもちまして、今回、多くの方々と接し、極めて有意義な意見交換及び視察を行うことができました。
調査
に御協力いただきました
関係機関
の方々に対し、この席を借りまして厚く御礼を申し上げ、派遣
報告
を終わります。 以上です。
上野通子
9
○
委員長
(
上野通子
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十四分散会