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小川勝也君 考えていること、
現状認識はほとんど同じだろうというふうに思っています。私が世界の
マーケットを論ずる資格があるかないかは別にいたしまして、例えば大きく地球儀を俯瞰をしたときに、いわゆる
南北アメリカ大陸、それからアフリカに
関係を非常に深く持っている
ヨーロッパ、そしてもう
一つの
巨大マーケットが
アジアであります。ですので、
戦略的に、
日本から何をつくればいわゆる
マーケットとして
アジアを
戦略的市場にできるかということも併せて考えていただいて、ここは他省庁とも連携していろんな
戦略を立てていただければというふうに思っています。私
たちの国は
物づくり国家でありまして、やっぱりすばらしいものをつくれる国でありますので、
戦略が大事だろうというふうに思っています。引き続きの御
努力を
お願いをしたいというふうに思っています。
機械化という言葉で言うと、一言で言うなれば、
人手不足を補うという
意味でいうとどんどんどんどんその
重要性が増してきます。
省力化というキーワードが出ましたけれども、人が関わらなくても様々な
作業ができる、あるいは
生産ができるということが大変重要であります。
林業のみならず、これから我々の国の
人口がどんどん減っていく中で変わらぬいわゆる結果を出していくためには、どこをどう
省力化していくのかということが大変重要だというふうに思っています。
もっと一言付け加えるとするならば、我々が想像する以上に人がいなくなる社会というのを我々が先んじて
議論する必要があろうかというふうに思っています。
農業分野も、我々が好むと好まざるとにかかわらず、いわゆるどんどんどんどん
農村から人がいなくなるという
前提で様々な
施策を講じられています。寂しい
部分もありますけれども、全て否定することはできません。
よく、
農業の
分野でいうと、
平地と中
山間、こういう分け方をするわけであります。いわゆる
平地は、どんどんどんどん大区画化することが可能ですし、
畦畔を取り払って
作業効率をどんどん上げていくことが可能であります。そして、例えば
無人トラクター、GPSによって動かしてもらう、あるいはド
ローンとの融合によって人の関わりを最小限にして様々な農産物を
生産する
可能性を
平地は持っているわけであります。
しかし、それと打って変わって苦しいのが中
山間地域であります。よく我々の国と比較するのがつらい
農業エリアに、アメリカ、カナダ、
オーストラリア等が挙げられるわけであります。我々の国は、彼らの国と比べて
農地面積が著しく小さいということと相まって、いわゆる
平地の
比率が少ないわけであります。すなわち、中
山間地域というのが我々の国の
農業の特色だとすれば、それは
宿命でもあります。
中
山間については、この後もう
一つ議論をさせていただきますけれども、つらくなるのは、
農業をやる人が少なくなれば、まず一義的にそこを担当するのは平らなところであります。ですので、中
山間を様々な形で
戦略的に
耕作していただけるという方については大変苦しい
状況になろうかというふうに思いますし、そうなったときに、もう容易に想像できるわけでありますけれども、いわゆる
耕作エリアといわゆる
野生鳥獣の
皆さんが生活する
エリアとの
バッファーが苦しくなってくるわけであります。
そんな中で、
北海道ではエゾシカ、
本州では鹿、
イノシシあるいは猿、様々な
野生鳥獣の
被害と闘ってきたわけであります。そんな中で、ここ十五年ぐらいでありましょうか、
電柵というのが様々な役割を果たしてきているんだろうというふうに思っています。ちなみに、
北海道でも結構な延長線が
設置されておりまして、
野生鳥獣の
被害もひところよりも声が小さくなったように私は感じておりますけれども、短時間の
一般質疑でありますので、
全国でこの
電柵事業がどういう歩みで、現在までの評価がどうなっているのか、簡単に御報告をいただければと思います。