○田村智子君 ちょっと時間がなくなったので、もう一点、提起だけしておきます。
化学物質については、気中濃度測定など必要なリスク把握とそれに応じた
対策を取る、
対策を行うようになっているんですけれども、アスベストについてはそうなっていないんですよ。厚労省は、アスベストについては結果が出るまでに時間が掛かる、義務付けは望ましくないというふうにお答えになっているんですけれども、イギリスでは気中濃度測定が義務付けられて、現場ですぐ結果が出て、
対策に反映させているんですよ。これは、問題は、そういう体制をその工事の現場で取るかどうかという問題だけなんですよ。やっぱり、私は、これアスベストについてもやっていくべきだということを問題提起をしておきます。
保育所などの
社会福祉施設について、最後、もう時間になっちゃったので、
宮腰大臣にお聞きしたいんですけれども、
社会福祉施設については、保育所など、二〇〇九年に
実態調査を行われていて、その後もフォローアップ
調査行われていると。だけど、
取組が不十分だとして総務省が勧告も出すというふうにもなって、二〇一七年には改めて
調査を行った。その結果、保育所二万七百三か所のうち、これは四百七十二か所は
措置済み、除去されていたり封じ込められているよと。一千二百五か所はアスベストの飛散のおそれがない、八十五か所は
措置未
実施、
調査未
実施は二千九百五十九か所に及ぶわけなんですよ。
私、
調査したところも果たしてその
調査結果は本当かと疑っています。だって、見落としがいっぱいこれまでもあるわけですから。やっぱり、専門家による
調査ということが私どうしても必要だと思うんですよ。
アスベストというのは、二〇〇六年に製造、使用を禁止されましたけれども、それまでは耐火材として建築基準法で使用が義務付けられていたので、古い建物にはまずあるんです。
企業主導型保育とか認可外保育などは、新設のものも古いビルの中につくられているものはいっぱいあるわけですよ。だから、
アスベスト対策というのは、保育所の老朽化を見ても、いよいよこれから
対策が本当に求められてくるというように思うんです。せめて
子供への施設については専門家による
調査を行って、レベル3という封じ込め、これは建材、壁材とか、封じ込められているからいいというんですけど、エアコン設置とか何かケーブル通しますとかいうとき穴空けるわけですよ、飛び散るわけですよ。だから、封じ込めといっても危険性はゼロではないんです。
だから、こういうレベル3も含めて、使用
状況がどうかということを把握する、記録する、それがちゃんと申し伝えがやられていく、そして絶対に
子供たちが暴露しない体制を様々な工事をやるときに行う。これ、特に専門家を入れてということを
子供に対する施設については行うべきだというふうに思うんですけれども、これ
宮腰大臣にも見解を求めたいと思います。