○
岡田広君 三十二万人の受皿整備はいいと思うんですが、当然、そうなってくると
保育士不足が問題になってきます。
保育士については、茨城県で、昨年の新
年度予算から
保育人材バンクというのを四千五百万
予算を新大井川知事が付けまして、そして結果として二百人近くの登録があって、そのうち、茨城県では
企業に民間委託ですけど五十人の就職希望者が出てきました。一か月間試行期間をやりまして、それで結局
雇用に至ったのは五十人のうち二十八ということで、二十八人の人が
雇用になりました。いまだ一人も辞めていないということです。
しかし、就労の支度金の四十万円をもらった人はこの中で一人ということですけど、この就労の支度金というのは二十七年の一月補正で二十万円という
予算が組まれました。しかし、そのときには、四十四億という
予算が組まれましたけれども、これを受けた人は二百五十人ですから約五千万ということで、全てこれ繰越しです。繰越しになりまして、翌年の、その年ですね、年度は替わりまして、その年の十月の補正でこれが十九億
プラスされて六十三億ということで、四十万になったんです、一挙に。私、多分、国会へ出て今までで十七年目になりますけれども、一年もたたないうちに、検証もしないうち二十万が四十万になるというような、こんな支度金の制度初めてです。ほかにあるのかどうか分かりません。それは別にそこを
議論しているわけでありませんから。
それだけ
保育士になる人はいないという。何で二十万が四十万になるのか分かりませんけれども、そうしたら、聞いたら、何か引っ越しをする、そのための敷金とか礼金も入っているんだとか、車は駄目ですよ、自転車等ですから、電気自転車まではいいけどオートバイは駄目だとか、いろいろ細かい縛りがあるのは分かりますけれども、これ、少なくとも領収書の添付はないんです。ここを細かく
議論する時間はありませんけれども。
やっぱりこういうお金を、四十万、一年しないうちに上げても、なかなか
保育に入る人がいないんです。ですから、今全国で社協が
中心になってやっている。社協は
保育士ばかりじゃなくて看護師も介護福祉士も幼稚園の先生も全てやっているわけです。やっぱり
保育に特化、人材センターを各県にこういう茨城県の好事例を広げながら指導していかないと、なかなか
保育士はいない。
何で大体四十万の中で敷金とか礼金って、例えば茨城から東京に、あるいは千葉に行く人たちがみんなこれ受けているんです。もらう人たちは南に行こうとしている人。東京一極集中是正じゃなくて、東京に集まってしまうということになっているわけですよ。ですから、田舎の人たちは
保育の、なかなか引っ越しまでして勤めるという人はいませんから。
こういうことも踏まえて、しかも、五年間で総理も始めとして四十八万円給料は上がっていると言っていますが、これ全くよく
説明しないと誤解をしますよ。四十八万というのは、キャリアアップ加算金も含めての四十八万だと私は思っています。一人平均が全部四十八万上がっているという、そんな錯覚に陥りますので。五十万も上がったら、
保育もっと入る人いるわけですよ。
この辺のことはやっぱり、ここで、もう時間ありませんから、
議論しても、これ
議論する時間ありませんけれども、
大臣、こういう考え方どうなんですか。これやっぱり四十万もやらなければいないという。就労支度金、二年勤めれば返さなくていいんですよ、それは。返している人もいるのかどうか分かりません。こんなことに対して
議論しようという考えはありませんけれども、ここはやっぱり一番処遇
改善というのは大事です。〇・三兆円もまだ現実のものとなっていない中で、これどうでしょう、これ政治ベースの話ですよ、厚生省の答弁じゃないですよ。
大臣、ひとつその処遇
改善について。