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国務大臣(
平井卓也君)
クールジャパン戦略については
前回も私、
お話しさせていただいたと思うんですが、
世界がやっぱり
デジタル化と
グローバル化によって過去とは全然違うというふうに思います。そういう
意味で、いろんなところに
インフルエンサー、
日本びいきの
インフルエンサーの
方々がもうおられまして、その
影響力はかつてないほど大きくなっているなというふうに思います。
例えば、サッカーのイニエスタは、「
キャプテン翼」を子供の頃見ていて、そしてサッカー始めて、神戸に来たということでございますし、イーロン・マスクも、ツイッターで一億人以上のフォロワーがおられますけれ
ども、彼なんかが突然、「君の名は。」、ユアネームですね、これがすばらしいんだということを言うと、もうその反響は大きいし、最近のところでは、アリアナ・グランデなんかはもうまさに
日本のアニメ、
日本の
文化が大好き、レディー・ガガもキティちゃんのドレスを着たり。こういうのは我々が予期しない、彼らが選んだ要するに
日本の
クールなところで、そういうものに触れる
機会というものをどのようにつくっていくかというようなことも考えていかなきゃいけないというふうに思います。
その
意味で、これから、単純に物を
海外に紹介して売るというだけではなくて、割と細やかな
戦略が必要だというふうに思っております。
この間、
クールジャパン官民連携プラットフォームの総会で、テレビ
東京の
太田プロデューサー、ユーは何しにを、もうずっと成田空港におられるんですね、三百六十五日、何年間も、で、
外国人に声掛けてという、その
プロデューサーに講演をしていただきました。七年前と比較してリピーターが増えて、
日本に関する
知識が深まって、また
特定の
分野への
関心が高まるということで、
訪日外国人の質がもう変わりつつあるなと。
私、今年の三月から新しい
懇談会をつくっておりまして、これは全て
日本におられる
海外の
方々との
意見交換ということなんですけれ
ども、本当に
日本の
文化や伝統に
知識があって、
日本のお祭りとか
自治会とかそういうものへの
理解とか心配もしていただきながら、彼らが共通して言うのは、
クールジャパンの一番本質は
日本人がいいと、こうおっしゃるので、非常にうれしくなったりもします。
そういう、
特定の
日本人を言っているわけではなくて、市井の
方々、町で触れ合ったり
地方で触れ合った、
言葉が通じなくても気持ちは通じるというようなところ、そこら辺りの思いやりとか気遣いとかということを彼らは完全に
理解をされておりまして、そういう我々がふだん余り気付かないこともたくさん
指摘をされています。
日本人からするととっても意外なものが魅力的だと評価されることも多くて、百人いれば百通りの
クールジャパンというものがあるんだなというふうに思いました。
SNSや
インフルエンサーの
活用などは当然やっていくんですが、受け手が親しみやすいメディアでの
発信方法や若い
人たちの様々なアイデアを生かせる仕組みが重要だと考えています。この
発信内容や
手段は柔軟に試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいきたいというふうに思うんですが、一番重要なのは、やっぱり
クールジャパンが
一過性の要するに
取組で終わることなく長期的に継続し発展するための基盤をつくるということが重要であって、そのために要するに次の若い世代の
皆さん方の
潜在能力を解き放つところも必要だというふうに思っております。
今、
海外の
方々の
意見等々を、まだ現在もやっておりますが、夏辺りには、夏頃までには新
戦略を策定させていただきたいと、そのように考えております。