○竹内真二君 続いて、最近、東京、
大阪、神奈川などで確認されております詐欺や犯行の予兆電話、いわゆるアポ電と言われる不審な電話をきっかけとした強盗
事件について取り上げさせていただきたいと思います。
このアポ電とは、アポイントメント電話の略称で、親族であるとか
警察官、国税庁の
職員、あるいは消防庁、金融機関の
職員などを装って、
お金幾らありますかといった資産
状況や家族構成などを確かめる不審電話でありまして、今言いました特殊詐欺でも同じように使われている手口であります。
しかし、先ほど申し上げた特殊詐欺の場合には、不審電話の後に、受け子と言われている詐欺の実行役が訪問したり会ったりして
お金をだまし取るケースが多いわけですが、最近ではこのアポ電が強盗などに使われる
事件が
多発をしてきていると。
まず、二〇一七年十一月には、私の地元である神奈川県の秦野市で、
警察官をかたる電話を受けた八十代の女性が、自宅に侵入してきた男数人に手足を縛られて
現金四百八十万円を奪われました。
あるいは、昨年八月には、
大阪府門真市の民家に金品の有無を尋ねる電話があった、その後に男
たちが侵入をして高齢の住人を粘着テープで縛り上げて
現金を奪う、こういう
事件もありました。
さらに、今年に入ってからですけれども、東京都渋谷区で
発生した高齢者夫婦を狙った二つの侵入強盗
事件では、数日前に息子を装って
現金の有無を尋ねるアポ電があったとも
報道されておりました。
そして、本年二月には、東京都江東区のマンションの住人で高齢の御婦人の部屋に男数人の強盗が侵入して、粘着テープでこれも手足を縛られ、このときには殺害をされるという凶悪な
事件も
発生をしております。これもやはり、数日前に
お金はありますかという電話があったと
被害者が知人に相談をしていたということなんですね。そして、先日ですね、今月に入って十三日ですけれども、警視庁の方で防犯カメラの画像を犯行現場からずっとたどっていく、そのリレー
捜査によって、どうも神奈川方面に逃げたのではないかというようなことも最初に報じられましたけれども、その後、この江東区の強盗殺人犯と思われる三人の容疑者を割り出しまして、神奈川県の川崎市内で逮捕もしたと、こういうふうに
報道で知りました。
この
事件については、関連
事件も含めて判明してきた
状況が連日いろんな形でニュースになりましたけれども、今後の
捜査で、犯人が三人だけなのかあるいは組織的グループなのか、他に首謀者がいるのか、一刻も早く、そうしたことを含めて
事件の全容解明を是非お願いしたいと思っております。
そして同時に、このような被害を未然に防ぐ
取組も進めていく必要があるんですけれども、既に警視庁でも、被害の深刻化を受けて、通報のあったアポ電の場所と内容を公式ツイッターで毎日公表するなど
対策を始めているというふうに聞いております。やはりこういう一つ一つの積み重ねが本当大事だと思いますので、最後に御
質問しますけれども、このアポ電の手口やこれに対して個人でできる
対策、特に高齢者にはより気を付けていただくための
対策の周知をどのように進めていくのか、
山本国家公安委員長の御見解をお願いいたします。