○
平野達男君
各種政策をそういう形で総合してやっていただいて、
是非町づくりを進めていただきたいと思いますけれども、併せて私の方から
お願いをするとすれば、もう各
首長さんには、
人口が減るということは当然のことと思えと、そういう前提で
町づくりをして、その
人口減少社会にどういう
町づくりをすればいいかという先駆けをする意気駆けでやったらどうかと。これは、私も
復興大臣のときから当時は言っていたんですけれども、なかなか
首長さんは、当時は、
震災が来たからといっても、
自分の町が
人口が減るなんていうことは言えないんです。それは、亡くなった人の分も含めて、この町を復活させるという意気込みでやるわけです。でも、それはそういうふうにいっても、なかなかできない部分はある。まして
人口減少社会ですから。
今、
岩手県でも、
沿岸の
地域の方が、職がなかったということで
内陸部に来て、もう
復興住宅も建てているわけです。そういう中での
沿岸地域の
町づくりということなんですね。それでも、やっぱり漁業がありますから、先ほど
大臣も言ったように、
道路もいい
道路ができましたし、これからも定住し続ける方がいますので。
ただ、だけれども、
人口そのものはやっぱり減っていくねと。そういう中での
町づくりをどうするか、
コミュニティーをどうするかということをやっぱりしっかり言っていくということも、これは、
首長さんは
自分から町が減っていくから来いよというあれじゃなくて、
復興庁がそれを言っていくという、そういう形を
是非つくっていただくことを強くちょっとこれは
要望として申し上げておきたいというふうに思います。
その上で、次の
質問なんですけれども、これ、
集中復興期間十年ということなんですが、おいおい
自治体も十年ぐらい過ぎますと、今もある
自治体では
復興史みたいなものを作り始めていますが、どうしても
復興のいろんな本を作りますと、
成功物語をいっぱい書きたがるんですよ。それは都道府県も多分そうだと思います。それはそれでいいですよ。だけど、同時に、
初期対応をどうするかという問題は、これは今日はちょっと時間がございませんから、これはこれで様々な問題があったんですが、
復興の過程の中で、本当にこれで、やり方でよかったかどうかということについての
総括を
復興庁も
是非やってもらいたいと思います。
その
一つの
典型例が
瓦れきなんです。
瓦れきは物すごく大変な量が発生しました。そして、当時は、
瓦れき処理を急ごう急ごう急ごう急ごうと私もそういうふうに思っていました。思ったのはいいんですが、
町村単位ごとに、例えば二年とか三年ぐらいに処分しようとするものですから、とんでもない大きな
焼却施設を造るわけです。あるところでは
セメント工場が使うような大きな
焼却施設を造って、
仮設とはいいながら、あれ多分、使おうと思ったら十五年、二十年ぐらい使ったかもしれません。それがどことは言いません、これは場所は。だけど、そういうところを三年ぐらいで壊している。それは
緊急事態だったからということなんですけれども、
町村単位で本当にやるのがよかったのか、なぜそれを広域的にもっとやれなかったのかとかですね。
それから
あと、
瓦れきは、
被災者に対する仕事の場の確保ということもありまして、かなり細かく分別もしました。あれも本当にどうだったとか、よかったのかどうかとかですね。あの当時はもうそれでいいんだということでやっていたんですが、これから大
災害やってきたときにその
瓦れきの処分をどうするかということの
一つの大きな教訓みたいなものが出てくるかもしれませんから。もちろん
福島の
原発の
地域は別ですよ。これはまた、全く別の問題がありますので。
そういったことの
総括でありますとか、あるいは、
仮設の
住宅の前の
避難所。
避難所は今もう間仕切りが当たり前になっていますけれども、当初は本当そんなことも全然気が付かないような
状況にあって、当初はどういう
状況だったかということも、やっぱり当時の
状況を素直にきちっと
総括する形で、なぜそうなったのかといったこともやっぱり
是非記録に残すようなことを、これは
復興庁がこれやったやったというんではなくて、これもやったけど、だけどこういうところの中でこういう
課題も出てきたと。
それから
あとは、さっきちょっと言いましたけれども、当初は、例えばある町では
人口の五%のところが亡くなりました。
復興計画は
人口増えるという
計画で作ってきたんです。その
計画が駄目だと言って、それでその
復興計画、いろんな
復興する材料をばさばさばさと切ったら、
復興庁は
査定庁だと言われてしまいました。まあ、それはそれでいいんですけどね。
そういう
人口の見通しとか、そういったことについても、当初はなぜそうだったのかといった
問題等も含めまして、やっぱりいろんな
総括をやっていただきたいというふうに思いますが、どうでしょうか。