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大野泰正君 ありがとうございます。
本当に、
観光産業、
航空宇宙産業というのはこれからの
成長産業だということは間違いありません。どうかそこをしっかりと守る
国土交通省、
大臣、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
それでは、最後の
質問をさせていただきます。
ニュースでは多分
皆さんも
御存じだと思いますが、一昨日はまた岐阜で、そして昨日は愛知県で新たに豚コレラが
発生をいたしました。岐阜県において
発生したと報道されるたびに、岐阜県の
皆さんは大変心を痛めております。また、養豚業者さんは見えない敵との闘いに日々戦々恐々として暮らしており、精神的にいっぱいいっぱいであると悲痛な訴えを私どもにいただいております。
今回の豚コレラは、遺伝子検査の結果、中国から入ってきたことに疑う余地はありません。さらに、四月二日に農水省から発表があったように、中国、モンゴル、ベトナムで大流行している致死率一〇〇%というアフリカ豚コレラの生きたウイルスが、今般、中国から違法に持ち込まれた畜産物から発見され、いつ国内で
発生してもおかしくない
状況だと言わざるを得ないと思います。実際、二〇一八年だけでも、違法な持込みは摘発されただけで約九万四千件、そのうち中国からのものが約半数の四万二千件であります。摘発の数を見れば、水際では頑張っていただいていると思いますが、実際には擦り抜けて入ったウイルスが今日の
状況を生んでいるわけです。
岐阜県で
発生したという報道は、正確には中国から持ち込まれ岐阜県で
発生したということであり、国内での
発生のニュースに目が行きがちではありますが、国内の
対策は当然ですが、同時に、今一刻の猶予もなく国の水際
対策、防疫
対策の再構築をしなくてはウイルスの侵入を阻止することはできません。
空港、また港、本当に様々なところでの検疫、防疫
措置というのがこれから非常に大切になっています。
ですから、農水省だけでなく、本当に
皆さんでやっていただかなくてはとても防ぐことができない、これが現状だと私は思います。現在でも農水省は様々な御努力をいただいておりますが、相手国にポスターを貼ったり、探知犬も三十一頭ということでは到底防げるとは思えません。目の前には十連休、さらには
東京オリパラ等、これから
インバウンドが増加することは間違いなく、それに比例してリスクも高まるということであります。目の前の十連休にはどれだけの便数が中国から国内の幾つの
空港に来るのか、それに対して、今言いましたように、探知犬以外に有効な手だてはあるのか。
また、当然、クルーズ船に対する
対策も必要であります。特に、クルーズは豚の大産地である九州に寄港が多いことも考慮しなくてはなりません。
出発地での
対策の強化とともに、旅客の
利便性を考慮しながらも、絶対に入れさせないスピーディーで確実な国の防疫
体制の再構築について、具体的な
対策をお聞かせいただきたいと思います。
今回、
質問をあえて
国土交通委員会でさせていただいたのは、農水省の知見だけでは、大変申し訳ありませんが、今日の
状況に
対応できない、そういう
状況であります。
国交省、観光庁、海上
保安庁を始め、まさに政府を挙げて取り組んでいただき、万全を期していただきたいとの思いからであります。このことは養豚農家への応援メッセージとして、農家の心の支えになります。
委員長を始め
理事の
皆様、
委員の
皆様の御理解に心より感謝を申し上げるとともに、しっかりとした御答弁をいただき、私の
質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。