○川合孝典君 国民民主党・新緑風会の川合孝典です。
質問に入らせていただく前に、私からも一言申し上げておきたいと思います。
石橋委員からも先ほどございましたとおり、この
質疑は、本来であれば一昨日執り行うはずのものでありました。交渉を担当している野党の理事として、御迷惑をお掛けしたことについてはおわびを申し上げなければいけないと思っておりますが、これまで様々な意見交換を与党の皆様ともさせていただき、信頼関係に基づいて内容の議論を深めていこうというスタンスで
厚生労働委員会を運営させていただいてまいりました。にもかかわらず、全く相談もなく、突然後ろから殴りかかられるような
対応をされたということで、結果的に一昨日の審議は出れなくなってしまいました。
このことによって申し訳大変なかったのは、野党の各会派の皆様には、本来であれば、本日、
参考人質疑の内容を踏まえて今回
質疑をしていただける機会をつくらせていただくはずだったところがこういう形になってしまって、野党各会派の皆様に御迷惑をお掛けした、このことについては交渉担当者としておわびを申し上げなければいけないと思っております。
今回、審議に復帰させていただきましたのは、
障害者自立
支援法並びに今後控えております児童虐待の防止に関わる
法律の成立が、国民がそれを求めている大変重要な内容のものであるということがあったがゆえに審議に復帰をさせていただきましたが、本来、与野党信頼関係の下に交渉、
委員会の運営を進めていくということを考えたときに、与党の理事の皆さん、そして
委員長には、今後の運営についてはこうしたことが決してないように心して
対応いただきたいということを私からまず申し上げておきたいと思います。
その上で、
質問に入らせていただきたいと思います。
私からは、
参考人の
質疑で頂戴した意見の内容を踏まえて
大臣始め関係の
参考人に御
質問したいと思いますが、まず
大臣、これ通告したものではありませんので、私の話を聞いていただいた上で
大臣の御認識を、率直な御認識を頂戴できればと思います。
この
参考人のうちお一方、
障害者の
雇用促進のための
事業を行っていらっしゃる
参考人の方がお越しになられました。その方がおっしゃっていたこと、大変、私、心に響いたので、
大臣に御紹介した上で御意見賜りたいと思うんですが。
この方はこうおっしゃっていました。今回の公官庁による
障害者雇用の偽装問題について、彼は、これは偽装だとはっきりおっしゃっておられました。そもそも、
障害者の法定
雇用率は一九六〇年に制定をされたと。当時のこの
雇用率の対象になったのは身体
障害者のみであったということであります。そして、民間は努力義務、公的
機関は義務ということで、当初、法定
雇用率は一・四%に設定されたということであります。そして、今回問題が発覚した昨年八月に明らかになった法定
雇用率の実数は、公官庁において一・一九%。つまりは、一九六〇年当初から現在まで六十年近くにわたって
雇用率の偽装が継続されてきたという、こういう
指摘をされておられます。この
障害者雇用の
事業に携わって以来、初めてもう本当に驚いたと、国はちゃんとやっているんだろうと信じてやってきたのに、実は国が何もやってきていなかったんだということに大変な失望をしたと、このようにおっしゃいました。
大臣はもちろん、どんどん替わられておられるわけですから、今回
大臣に御就任されたこのタイミングでこの問題が表面化したということではありますけれども、現在、
厚生労働省を担当される
大臣として、今回のこの事態をどのように御認識され、そして不信感をお持ちになられた関係者の
方々にどのようなメッセージを発信されるのか、今の
大臣のお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。