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辰巳孝太郎君
本部は、二十四時間
営業、時短
営業を推奨しないと公言しているところもありますから、交渉力の格差が明らかなときに、推奨しないと言っている
本部に対して、やらせてほしいと、これ非常に勇気のある行動だと思うんですよ。だけど、結局それははねつけられてしまうということであれば、一体コミュニケーションというのは何なのかと、
対話というのは何なのかと、私、言わなければいけないと思うんですね。
今日は、いわゆるドミナントについて聞いていきたいと思うんです。
コンビニにはドミナント戦略というのがありまして、これは特定の
地域に集中的に出店する
経営方針のことであります。このことによって、配送の効率化、知名度の、メーカーの、向上などが期待できるとしております。
経産省が今年公表した実態
調査では、一万一千人余りの
オーナーが回答をいたしました。ここでも、こうあるんです。今後の
店舗経営を
考える際に不安に
感じることは何ですかとの問いに、六千八百二十七名、つまり六割が競合との競争が激しくなることと
答えているんですよ。これ他業種との競合も含まれていると思いますが、つまり同業種のドミナントに含めて六割の
オーナーさんが不安を抱えていると、こういうことであります。
セブンイレブン東日本橋一丁目店は、二〇一〇年にオープンをしたお店であります。このいわゆるドミナントで、半径二百メートルの中にほかの
コンビニが六
店舗ある、うち四つは同チェーン店なんです、同じ
セブンイレブンなんですね。ドミナントされた後はこれ一気に業績が悪化をしまして、ついに
オーナーが失踪してしまいました。自殺をするために北海道にまで行ったところ、保護されたわけです。私も北海道にいたこの
オーナーさんとも電話やり取りをしまして、思いとどまっていただいて、こちらに戻ってきていただいているということなんですけれ
ども、そこまで追い詰められていたということなんですよ。
こういう事態は、この東日本橋の一丁目店だけじゃないんです。これ全国で、今
コンビニ業界、起こっているんですよ。だから、六割の人が、
オーナーが不安抱えているわけですね。利益が出ないためにうつ病になったり、自殺未遂をしたと、こういうこともNHKで報道されていましたけれ
ども、もう本当に危機的な状況なんです。
セブンイレブンは、
行動計画の中で新規出店に関してこういうふうに述べています。改革の第一として、新規出店の在り方を抜本的に
見直します。従来も加盟店様の収益性を重視し、量的拡大ではなくお客様に支持していただける質の高い
店舗開発に努めてまいりましたが、今後更に質を追求した出店を推進してまいります。具体的には、新規出店に当たっては将来的な人口動態などを含めた立地環境の分析をより一層精緻化するとともに、出店基準の厳格な運用を図り、既存店一
店舗一
店舗の経営基盤強化に注力してまいりますと。
ところが、厳格にしたと言いながら、
セブンイレブンはこの
行動計画が発表された後にでもどんどん近隣出店を続けておりまして、私、今月に入って、五月に入って四人の
オーナーさんからこの近隣出店の不安について相談を受け、語っていただきました。
私は、
共存共栄というんですけど、これは
オーナーにとったら、既存
店舗にとったら共食いなんですよ、これ売上げ絶対減るわけですから。しかも、
人手不足だと言われているときに、人手の奪い合いにもなる。これ、ある
オーナーさんは、
共存共栄というけど、共存はしている、だけど共栄はしていないと、こう言われるんですけれ
ども、そのとおりだと思うんです。
私は、このドミナントを規制すべきだと思います。大体、
コンビニ本部は過去最高の利益を上げる中で、
コンビニ各
店舗の経営というのは苦しくなっておるわけですよ。本当におかしいと思います。
経産省に聞きます。この実態
調査、年間売上げが一億五千万円以下の店はどれぐらいありましたか。