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国務大臣(
原田義昭君) 非常に大事な石炭火力についての御
指摘があったところであります。
既に事務的にも御報告いたしましたけど、実は、この石炭火力、これは
日本においてもしかりでありますし、諸外国においてもそうなんですけれ
ども、石炭火力をそれぞれの国の
エネルギー政策としてどう扱うかということがまず第一ですね。それから二点目に、
環境政策の中でといいますと実は三つ分野がありまして、
一つは今動かしている石炭火力はどう
評価するか、新規のものはどうするか、さらに、今
委員が御
指摘のとおり、
日本の持つ高度
技術を諸外国にどう持っていくかということだろうと思います。
それぞれについて私
どもはまた徹底した抑制策を取るべきというふうな観点から、まず第一点の既に動いておるやつについては、これは、当然のことながら、できるだけ効率の悪いものはやめていくという指導をしております。
それから、新規のものについては、先ほどガイドラインの話を
局長からしましたけれ
ども、私は、やっぱり新規は極端に抑えるべきだということで、今回、新規の段階でアセスの協議が来たときにはむしろ中止を中身とする指導をしたいと、こういうふうに思っております。中止という言葉は、初めて今回使ったところであります。
輸出につきましては、今経産省がいろいろお話ありましたけれ
ども、それぞれの国が、やっぱりいろんな
エネルギー政策の観点から、これはそれぞれの国の判断でありますけれ
ども、私
どもからすれば、最高度の
技術を取りあえず、仮に輸出することがあっても、最高度の
技術を取りあえずしっかりまた持っていくということを心掛けております。
技術開発につきましては
中国を含め非常にこれはこれで進んでおるところでありますけれ
ども、しかし、中長期的には、今お話のありました輸出というのは、やっぱり今の
国際社会の中で非常にシンボルとして扱われますので、中長期的には、やっぱりそういうものを踏まえて、もう最終的にはやめていくというような方向で努力をしたいなと思っております。
かたがた、この出てくる
CO2は止めようがないという
意味では、CCUというような言葉が、CCUSというような言葉がありますけど、様々な
技術開発をしっかりやるという方向で進めておりまして、お聞きになると、なかなかはっきりしないお答えになっております。物によっちゃ弁解にしか聞こえないようなものがありますけど、私
どもも非常にこの問題は悩みながら、しかし必ずやそんなに遠くない時期にしっかりとした答えを出したいと、こう思っておりますので、何とぞよろしく御理解いただきたいと思います。