○大野
元裕君 選挙期間中や候補
予定者の応援だからといって、東
日本大震災よりも大事なことがあるといったような、そういった
大臣もおられましたけれ
ども、そういうきちんとしたポジションのある方が、選挙期間中だからといって、申し上げていいことと悪いことは、私は国際的にも変わらないというふうに思っています。
その上で申し上げますけれ
ども、イスラエルの国際法に反した一方的な行為、さらにはそれを承認する
アメリカの姿勢は、私もパレスチナ、おととしの十二月行ってまいりましたけれ
ども、占領地に居住する者を含むパレスチナ人の絶望感を強めています。そうなると、失うものがない人たちというのはとても危ないことにもなりかねないので、
地域の不安定ももたらしかねません。
そういった中で、パレスチナ難民の支援を行うと同時にパレスチナ難民に仕事と収入を与えているUNRWAが、
アメリカ政府の拠出凍結もあって存続の危機に昨年陥りました。
そんな中、
アメリカの資料もここに、皆様にお配りをしていますけれ
ども、UNRWAはその結果、全体で最悪のときで五・三八億ドルの資金不足になりました。これ、そもそも
予算規模が十二億ドル規模の機関ですから、半分なくなってしまったということになります。
これに対して、九月末の国連総会の合間に開かれた緊急会議では、ヨルダン、EUとともに
河野大臣御自身が共同議長を務められて、一・二二億ドルを拠出された。これをきっかけとして実はどんどん財政悪化は
改善したんです。この点については、
我が国が中東そして国際に対する、和平に対して貢献したという意味で私は高くまずは評価をさせていただきたいと思っています。
しかしながら、今年も厳しいんです、
大臣。パレスチナ人に対する非人道的な行為や政治面での圧力に加えて、先ほど話で出たようなお金の問題もこれで底をついてしまうと、これ情勢が一気に流動化しかねません。そういった意味でも、緊急アピール以外の、人件費も含めてですが、UNRWAに対する支援、パレスチナに対する支援、
大臣、是非今年もしっかりと取り組んでいただきたいと思うんですが、御決意をいただきたいと
思います。