○伊波洋一君 今の沖縄防衛局のやっていることは、私には、以前大きく問題になった耐震偽装で建築確認を得たマンションを、耐震偽装発覚後も建築し続けることにほかならないように思います。
配付資料三、三月十五日付けで沖縄県が
提出した意見書の
最初の部分にも書かれてありますけれども、「
審査請求人が護岸工事に着工をする以前に大浦湾側の軟弱地盤の存在が明らかになっていたものである。」と。「しかし、
審査請求人は、上記報告書受領から二年以上の期間にわたって、沖縄県の求めを拒絶して地盤調査の結果を秘匿し続け、軟弱地盤の存在を認識しながら
平成二十九年四月二十五日に護岸工事着工を強行し、その後も、沖縄県が工事を停止して全体の実施設計を示して
協議することを行政指導してもこれに従わないことを明確にして、
本件承認取消処分に至るまで、工事を強行し続けてきた。」と。その請求人というのは沖縄防衛局のことなんです。
沖縄防衛局は、今、私人たる立場でこのことを行政不服
審査請求をしているわけですけれども、こういうあたかも耐震偽装のようなことを、
政府がそれを擁護しているというふうにしか見えません。
ですから、設計
概要の変更の必要性が確知された場合には速やかに工事を停止し、処分庁と
協議して所要の手続を取るべきことであることは
基本なんです。この間の防衛局のやっていることは、ほとんどこれまでの行政のルールを無視して工事をしています。
今、三月十五日というのは、防衛省がこの報告資料を全部開示した日ですね。その日に出した沖縄県のこの意見書、
防衛大臣、これは尊重すべきじゃないですか。つまり、皆さんがやってきたことに対して、今処分を争っているわけですよ。それはまだ結論は出ていません。しかし、埋立てをやりますと。今一区画やっていますが、あと一区画は辺野古最大の藻場なんです。ひょっとしたらこの工事自体全部止まるかもしれない、そういうような状況なんです、今の実際の実態は。アメリカにも通知しないで、我々がやればいいだろうでは済まないんですよ。
ですから、ここは立ち止まって、やはり本当にこれは可能であるのかどうか、皆さんが出している、今技術的に、その報告に基づき具体的にやらなきゃならないと言っているわけじゃないですか、もう
国会でも。実際に設計、これができるということを示して、県の承認を得ない限りできないんですから、この工事は。今、そこで新たにまたあの大事な藻場を埋め殺すということを今しようとしています。これ本当に許していいんですか。
防衛大臣、
お答えください。