○大野
元裕君 私も、常識的に全くそのとおりだと、それは共有いたしますが、ただ、不思議なことをやった政権があるんですよ。御存じですか。
防衛の
大綱や
中期防、自民党が政権交代した後、突如としてその
大綱を停止しました。一年間、
我が国は
防衛の
大綱がない、そういう国として漂流させられたんです。その後、
防衛の
大綱をきちんとして出してくるのかなと思って見てみたら、中身コピーですよね。動的
防衛力が名前変わっただけの、今でもアメリカはモバイルディフェンスと言っているんじゃないですかね。そういったほぼどこかの国のパクリみたいな商品出してきて、一年間止めたんです。漂流させたんです。その後パクリみたいな商品出してきて、こういった前例があるものですから私は懸念しているんです。
普通、常識から言えばそうですよ。
大綱、きちんとしたものがある、
中期防がある、計画に従って中
長期的な
調達が行われる、当然の話だと私も思います。でも、当然じゃないことを安全保障に関してやった政権があったんです。それが今の政権です。だからこそ私は心配をしているというふうに申し上げたところでございます。
大変、正直、
大臣のおっしゃるとおりなんです、おっしゃることは。でも、
実績がそうじゃないから申し上げているわけで、是非その辺りについては、どうしたものかなということを、絶対に私、答え出てこないと思いますよ。みんなまともに国の安全を
考えて、どの政権だってやっているわけですから。そこは是非
大臣として、あえてこれ以上コメントは求めませんけれども、腹の中に置いておいていただきたいと思っています。
今日の法案を通じて議論になったこと、疑問だらけであります、正直。継続法の問題、支出権限ですね、の問題、それから五年での
調達について照会もしていないということ、それからE2Dについてどれが元だかよく分からないということ、そして
FMSについての、これ新しい条件が加わったと私は
理解したので、これは一歩前進かもしれません。そして最後の
大綱の問題。正直、これではまだまだ法案の審議として時間が足らない
状況にあると思いますので、引き続きの審議を求めて私の質問に代えさせていただきます。
ありがとうございました。