○
宮崎分科員 大塚副
大臣、ありがとうございます。
もちろん、先ほど
質問する際にも申し上げました、これは国費の投入ではないということは十分
地元も
理解しているところでございますが、三五%上げるというふうにやはり県民は受けとめると思うんです。
今、この沖縄の振興のために沖縄自動車道が果たしている役割は非常に大きいものがございます。副
大臣の、今、重く受けとめていただくというお言葉をいただきましたので、私ども、そのことをしっかり受けとめて、
地元でもまたお願いに上がるなどのことを続けてまいりたいと思っておりますので、どうぞ御高配のほど、お願い申し上げるものでございます。
それでは最後の
質問をさせていただきたいと思います。最後は、普天間飛行場の危険性除去に関連する
質問をさせていただきたいと思います。
最近、私ども沖縄県内では、ちょっと何か誤った情報というか誤った言説が流布されていて、我々も困惑をしております。
どういうことかというと、稲田防衛
大臣が、辺野古に代替施設が完成しても、アメリカ側との協議、調整が調わなければ、返還条件が整わず、普天間は返還されないと言った。だから、辺野古ができても普天間は返されないと言ったんだというような趣旨のことを伝え聞いたというようなことを言う発言がよくある。これは全く誤った情報であり、間違っている言説であります。
どういうことなのかということで調べてみました。調べてみますと、
平成二十九年六月の参議院外交防衛
委員会で、当時の稲田防衛
大臣が、野党議員の普天間飛行場の返還条件についての
質問に対して次のように
答弁をされておられます。
「仮に、この点について」、「この点について」というのは、その返還条件の一つのことを言っているわけでありますけれども、「仮に、この点について今後米側との具体的な協議やその内容に基づく調整が整わない、このようなことがあれば、返還条件が整わず、普天間飛行場の返還がなされないということになりますけれども、防衛省としては、そのようなことがないよう、返還条件が満たされ、普天間飛行場の返還の
実現の支障とならないように対応をしていく考えでございます。」
答弁をしていただいております。これは当然のことでありまして、私が読んでみても、何の問題もないと考えています。
つまり、普天間飛行場は、嘉手納以南の他の施設・区域と同様に、
平成二十五年四月の日米両
政府で合意をされた統合
計画に基づいて具体的な作業を進めて、最終的に返還されることになります。統合
計画では、返還に当たり返還条件というものが日米間で合意をされていて、この条件を
実現していくのが返還に向けた作業ということになるわけです。
例えば、普天間飛行場につきましては、八つの、八個の返還条件があります。その一つ目にありますのが、「海兵隊飛行場関連施設等のキャンプ・シュワブへの移設。」というものでありまして、今、辺野古で埋立てを進めているのは、移設をする代替施設をつくるために、つまり、普天間飛行場を返還するための条件を
実現するためにその作業をしているということです。
八つの条件の中には、例えば、「KC—130飛行隊による岩国飛行場の本拠地化。」というものもあります。これは、実はもう既に
実現をしておりまして、普天間にいましたKC130飛行隊十五機全てが、
平成二十六年の八月には山口県の岩国飛行場に移駐を完了しております。
このように、返還条件というのは、時期を追って順次
実現していくことになりますから、例えば、先ほど指摘のあった稲田防衛
大臣の
質疑の対象になった条件、これは正式に言いますと、「普天間飛行場代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善。」という条件であります。
これも、代替施設が完成をして、その
供用が迫るまでには、代替施設の滑走路というのは千六百メートルでありますから、緊急時の長い滑走路の必要に対応することを明確にする必要がありますので、そのときまでには日米両
政府で合意をして、返還条件を達成させることになると私は考えています。
つまり、返還条件というのは、順次
実現をしていく。そのための作業を時期に応じて一つ一つ現在も行っている。複数の条件が成就をして、最終的に普天間飛行場の返還が
実現する。よって、辺野古に代替施設ができても、米側との協議が調わないから普天間は返ってこないなどということはもう全く想定されないと考えておりますけれども、このような
理解でよいか、
政府の見解を求めます。