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本多委員 立憲民主党の
本多平直でございます。
私は、今、野党ではありますけれども、きょう、質疑の中で、
外務大臣は公務があるということで、
外務大臣の質問を冒頭にしようと考えておりましたけれども、大変、ちょっと看過できない出来事が先ほどこの
委員会で発生しましたので、その問題を先に取り上げさせていただきたいと思います。その場合、万が一、
外務大臣に何かあっても、私は与党に責任があると思っています。
先ほど、私が先日総理とした質疑に関して、自民党のオガサワラキヨシという方なんでしょうかね、何かいろいろ御批判をされました。たまたま私はきょうここで質問に立つことになっていましたが、野党が普通は反論権がない場で、ここは
政府に対して質問する場で、特定の野党議員に、反論権のないまま、その発言について非常に詳細に批判をする。私は、議会人としてひきょうなやり方だと思っています。非常に憤って、今ちょっと心が震えているんですけれども、そのことを強く批判をして、指摘をしておきたいと思います。
そしてまた、与党議員の矜持として失格をしていると思います。
私も、与党のとき予算
委員を務めて、その辺の席に座っておりました。自分が支えている
大臣が野党に攻撃をされ、皆さんも大変激しく攻撃したんです、野党として。やじの声を上げたいときもありました。しかし、当時の筆頭から、僕たちは、こちらの
大臣がつくった予算を通すために今頑張っているんだと。そういう思いで、応援のやじも控え目でしたし、ましてや、野党議員の質問に批判をする、こんなことはしたことがありませんでした。
そういう思いで、今、予算を通そうという与党の
国会議員が、私が真剣に、どうして憲法を変えたいのかと安倍総理に、その理由を幾つか安倍総理が挙げているから、それのまず事実確認から、うそだと言っているわけでも何もない、取り上げた問題を殊さらに何か調べてきて、いろいろな御批判をする。大変、まず与党の矜持として間違っていると思います。
それから、私、政治家の姿勢として大変問題があると思っています。
自衛官の子供でなければ自衛官の子供の話をしてはいけない、そんなことを言い始めると、
国会議員は議論ができなくなります。障害者の方と議論をしているときに、たびたび、障害者じゃない
本多さんにはわからないよね、そう言われて悔しい思いをすることがあります。女性議員と女性問題について話していて、あんたは男だからわからないよね、そう言われることもあります。
確かにそういう部分はあるでしょう。私は自衛官の息子ではありませんから、自衛官の息子のお気持ちはわかりません。正確にはわかりません。しかし、それを、障害者の方や女性の立場にも立ち、そして、もしオガサワラ議員が言ったように……(発言する者あり)どちらでも私にとってはいいです、ひきょうな不意打ち議員。
小田原議員の……(発言する者あり)ひきょうなことをされたんです。
小田原議員の、内心がわからない、私は自衛隊の駐屯地のそばで育ちました。多くの自衛隊のお父さんを持つ友人と過ごしました。何かその過去を冒涜したように、おまえは人の内心がわからない政治家だ、こんなことを指摘される覚えは全くありません。
障害者の方の気持ちもわかるように、女性の気持ちもわかるように、そして、自衛官の息子さんの気持ちもわかるように、そういう政治家になりたいと思っています。あなたのような人に、いきなり、この真剣に予算を議論する
委員会で個人攻撃をされる覚えはありません。それから、あなたの内心のそういうことが間違っています。
そもそも、私は、その子供さんがいるんですかと総理に聞いたときに、総理が、いや、三年ぐらい前に知り合いの自衛官から聞いたんですと言ってくれれば、あんなにもめなかったんですよ。あなたが支えている総理が。
私は、そんなことを議論したかったわけじゃないんですよ。その方がいたんですよね、だけれども、それが憲法改正の理由ではない、あなたは、
小田原議員は憲法改正の理由と思うかもしれないけれども、私は、それは、憲法改正、これだけ大きなことの理由ではないですよねという議論に入ろうとしたら、総理が、私のことをうそつきだと言ったでしょうという議論を始めたから、こうなっているんですよ。
その感情論の中で、私もいろいろなことを申し上げたかもしれません。しかし、私は、まず第一歩の確認をしたところからあれが始まっているので。
二十数万人、自衛官の方がいらっしゃいます。そして、まして私は時系列も大事にしているんです。野党第一党が憲法違反だと言っていた時期はまだまだ厳しかったでしょう。そこから自衛官の方が努力をされて、私たちは今、野党第一党ですけれども、何度も、憲法に違反をしていない、当然だ、合憲の存在として尊敬をしていると。
あなたの姿は観閲式で見なかったけれども、私は昨年、観閲式に行ってまいりました。自衛官の方に最大の敬意を払っています。そういった思いも無視して一方的に批判をする、非常によろしくないと思いますよ。
それから、あなた、自衛隊員のことをそんなに大事に思っているんだったら、私、多少、そんな小さなことを聞くなと言われましたけれども、五年のブランクを経てここに戻ってきて、トイレットペーパーの問題を取り上げましたよ。まさかそんなことはないだろうと思って確認をしたら、
防衛大臣も総理
大臣も認めて。どこのどんなお金が赤字の苦しい役所だって、トイレットペーパーを自分で買っている役所なんかないじゃないですか。
なぜ、あなた、与党の議員を五年も六年もやって、その自衛官の厳しい現場の状況を変えなかったんですか。そういったことを無視して一方的に批判するのは非常によろしくないと思いますよ。
この政権の問題点、安倍総理のちょうちん持ちをして出世をしようという方もいるでしょう。いやいや、そうじゃなくて、
委員長や後ろにいられる
石破先生のように、しっかり闘っている方もいらっしゃる。しかし、あなたのやっていることは安倍総理のアシストになっていない。
私は、あなたがそういうことを言うから、この議論を続けますよ、あしたも。もし
逢坂筆頭からお許しをいただけるなら、これが本当に憲法改正の理由たるか、もっとやりたいと思いますよ。
安倍総理をアシストしているおつもりかもしれませんが、それはマイナスになっているし、時間がなくなったら、河野
外務大臣も邪魔していると私は思います。
委員長、この方のことは、私、十分もう言いました。
後ろで一人、体の大きな方が、
本多、ふざけるなと。私が、さすがに、反論権のない野党議員として、
小田原議員が一方的に私の批判をするので、そこから抗議の声を申し述べたことに対して、後ろの
委員外、
委員ではない議員が、
本多、ふざけるなという声を発しました。
委員長は、我々が、
大臣の答弁が長い、質問に答えていないということで思い余って声を上げます、そのことも注意をしますが、まあ
委員の方は少し多目に見ていますが、後ろの
委員外の方は、
委員長、もうちょっと厳しく注意をされています。
でも、これは私、同じ仲間として、
大臣の質問が長いときに、やむにやまれず声を上げています。そちらの方は注意をされています。
本多、ふざけるなと、反論権のない私を、与党の、予算を通そうとしている与党の議員が一方的に批判をして、私が抗議の声を上げて、それを、何だかわからない体の大きな議員が、
本多、ふざけるな。
これは、
委員長、どうして注意していただけなかったんでしょうか。