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杉本委員 維新の
杉本和巳であります。
結構、夜に
質問させていただく
機会が多くて、大体それがラストバッターということで、昨年の
財務金融
委員会では、終電にぎりぎり間に合ったという
質問時間があったかと思います。
きょうの
質疑は、鴻池参議院議員、亡くなられましたけれども、いろいろな御縁を鴻池先生から頂戴する中で、麻生副総理・
財務大臣、そして
石井大臣、河野
大臣、岩屋
大臣と
質問をさせていただけるということを、改めて鴻池先生に
感謝を申し上げつつ、建設的な
質疑をさせていただきたいと思います。
鴻池先生の御葬儀の話をして恐縮ですけれども、弔辞を読まれた方が、人柄があって、家柄があって、国柄があるというお話がございました。
本当に、日本国として、国柄を私も十分わきまえて、きょうも
質問をさせていただきたいと思います。
それで、ちょっと過去の話をして恐縮ですが、東日本大震災がありましたあの二〇一一年の六月、与党は民主党さんでいらっしゃいましたし、私もその一翼を担わせていただきましたけれども、会期を延長するかどうかということで、七十日間延長するという議長からのお諮りがあって、与党側の提案でございますけれども、その際に、賛成で起立されたのが河野
大臣であり、岩屋
大臣であり、お二人が、その後一年間、党の役職を停止されたということは非常に記憶しております。やはり、それぞれの政治家が信念を持って政治に当たるということが本当に大事ではないかということを、その際、私はお二方の背中を見て思わせていただいたということがございます。
それで、きょうもニュースで、他国のお話をして恐縮ですが、スペインは二週間後に総選挙を控えているということの中で与野党がちょうちょうはっしされているというのを拝見し、やはり選挙を意識するということでやりとりするのは当然でもあると思いますが、一方で、やはりお互いにたたえ合う
部分があってもいいのではないかという思いがあります。
そんな中で、前政権の評価を云々ということで、きのうもこの
予算委員会、テレビ入りの中でやりとりがあったかと思いますけれども、一つの情報をお伝えしておきたいなということで、現総理が当時の政権党に対する評価というようなことでお話をされたという情報がちょっとありましたので、ちょっと情報ソースは正確に
確認できていないですけれども、お伝えしておきたいと思います。
政権交代で民主党が野に下らざるを得なくなった、その後の二〇一二年の十二月二十七日に掲載された安倍総理の論文ですけれども、チェコのプラハに拠点のある国際NPO、プロジェクト・シンジケートというところのウエブサイトに掲載された論文。
その中に、安全保障のダイヤモンドというお話がありまして、これは、日本がアジア太平洋の安定に積極的に貢献すること、そして日本、米国というかハワイを意味すると思いますけれども、米国、オーストラリア、インド、この四カ国が互いに安全保障の協力を強化することで、太平洋とインド洋にまたがる枠組みを物体のダイヤモンドの形になぞらえて、安全保障のダイヤモンドと呼ぶというような論文なんです。
この中で、安全保障のダイヤモンドに関して、総理は、当時、論文の中で、私の対抗勢力の、まあ、民主党さんですが、民主党が、私が二〇〇七年に描いた道を歩み続けてくれたことを評価したい、彼らはオーストラリアとインドとの
関係を強化しようと努めてきたという表現をされて、ある意味、たたえていると思います。
外交というものは、きょう、河野
大臣お見えですけれども、継続性といったものが大事ですし、海外の国交を持っている国、持っていない国から見ても、その継続性というものは、極めて国柄としても大事ではないかというふうに私は思っています。
さて、そこで、ちょっと
質問の順番を変えて恐縮なんですが、その外交、防衛、それから国土交通、それから
予算というような順番で
質問をさせていただきたいと思います。
私も、拙い勉強で恐縮なんですけれども、中国の戦略というのは、以夷制夷といって、尊皇攘夷の夷という字が二度使われるんですが、夷をもって夷を制するという字で、以夷制夷という戦略を持っているのではないかなということ、そして、ロシアは南下
政策というのが、時代の変遷はあっても底流には古来からあるのではないかということで、あると思っています。
それで、ちょっと一方的にまたお話をいつもして恐縮なんですけれども、ある
研究者は、中ロをランドパワーと呼んで、日米英をシーパワーと呼ぶというようなくくりをされておられます。
先日、私は、オリンピックのアルファベットになぞらえて、ジャパンの次がヨルダンで、アルファベットでいけばヨルダンは隣国であるというお話を河野
外務大臣に申し上げた記憶がありますけれども、よく言われる不安定の弧、これは麻生総理のときだったかと思いますが、そういう言葉が出てきた時代があったと思いますけれども、東の端は日本周辺であり、西の端は中東問題ということだと思います。
ちょっと長く前置きを置きましたけれども、中東と一言で言っても、湾岸諸国の中東と、中東和平を評点とするような、イスラエル、パレスチナ問題の内陸の中東というのは、ちょっと私は体感的にも違っているという思いであります。そこで、この中東和平について、前置きが長かったんですけれども、お
伺いしたいんです。
安倍総理を始め現
内閣は、地球を俯瞰する外交、積極的平和主義という
観点で事に当たる、外交に当たっていただいていると思っていますけれども、ヨルダンとの国交が六十五年目にことしは当たるということで、これは外務
委員会でも
質疑させていただいていますけれども、ここに
関係する
観点から、
我が国は、積極的に外交、きょうは特に
予算を握っておられる副総理、
財務大臣の麻生先生がお見えですので、あえてきょうは取り上げさせていただくんですけれども。
ヨルダンのアブドラ二世国王と日本とは、非常に良好な
関係というか、ほぼ毎年のようにお見えになっていただけているのではないか。毎年とは言い過ぎかもしれませんが、昨年もお運びいただいているというようなことの中で、積極的平和主義を掲げる
我が国が、ヨルダンに関して、あるいはイスラエル、パレスチナに関して、日本を含めて四カ国の形でいろいろと貢献をしていることをまた
質疑させていただいているんです。
率直に言って、この通常国会でできれば、難しければ次の臨時会で、衆議院の解散があるかどうかはまた総理に伺わないとわかりませんけれども、いずれにしても、どういう形のメンバーになるのであっても、この通常会でできれば、遅くとも次の臨時会に、ヨルダンのアブドラ国王に国会に来ていただいて、中東和平について我々に話をしていただく、国会演説をぜひしていただけないかというふうに思っております。
これは国会がお決めになることであり、院がお決めになることであるし、先方の意向が大事だというのも十分わかっているんですが、先般、私は、あうんの呼吸で来ていただくということを申し上げた記憶があるんです。
我が国の、特に河野四箇条等も掲げていらっしゃる河野
大臣として、ヨルダン国王に日本の国会に来ていただいて演説をしていただいて、本当に、我々の意識あるいは国民の皆様の意識、やはり国柄としても、ぜひとも中東和平に積極的に、
我が国の長い歴史とともに、中東の厳しい、長い歴史もありますけれども、そういった
機会を設けることが極めて私は大切ではないかと思っているんですが、河野
大臣の御所見を伺えればと思います。