○渡辺(周)
委員 日本政府は主体的に、
我が国自身がこの問題に主体的に取り組むと、もうこれだけ何回も繰り返して主張しているわけですので、このような
我が国で開かれる大きな
機会に、ぜひ、この
拉致問題、もちろん核や
ミサイルの問題もテーマであります。もっと言えば、先ほど来、
質問の中に出ていましたけれども、
北朝鮮の人権
状況について、なぜ
我が国が今回
共同提出しなかったのか。それはいろいろ戦術的なこともあるんだろうとは
思いますが、こういうことも含めて、一堂に首脳が会する
機会を利用して、ぜひ主体的に取り組んでいただきたい、まずそのことを強く訴えさせていただきたいと
思います。
続けて、今までもずっといろいろな方が
質問されています、前提条件なしに向き合うということの
意味については、きのう私も本
会議で答弁をいただきました。反面で、こちら側が前提条件をつけなくても、
北朝鮮側が前提をつけてきた場合はどうするのか。こちら側は虚心坦懐に、お互いの不信感の殻を取り除くために会うと言っても、
北朝鮮側は、いろいろなことを言って、いや、どうしても会いたいというんだったら、これとこれとこれは取り下げろ、あるいは、二度とこういうことを言うなという、これは向こう側から要請があることは十分
考えられるんですね。
ちょっと一つ例を挙げますと、私は去年の二月に平昌オリンピックの開会式に行きました。平昌オリンピックの開会式に行きまして、いわゆる美女軍団、美女応援団という
人たちがいっぱい来ていて、その前に芸術団という
人たちも来て、韓国との交流のような形でいろいろな催し、演奏会なんかをやっていたわけで、南北の雪解けかなどということを、オリンピックは本来政治的な場ではないんだけれども、政治的に当然利用していた、韓国と
北朝鮮の利害が
一致したと言ってもいいと
思いますが。
例えば、統一コリアチームの応援のために、東京オリンピックに
北朝鮮からまた芸術団だとか美女軍団が来るので、万景峰号に乗ってくるから、新潟港に万景峰号を寄港させろ、特例を認めろと。今まで
我が国は独自の制裁を科しています。それを、今回を契機にして例えば条件をつけてきた場合に、この点について、いろいろなことが
考えられると思うんですね。
先般の東京新聞にも、
北朝鮮の
関係者という方のインタビューということで、きのうもちょっと本
会議で述べましたけれども、その点については御答弁をいただいておりません。何らかの形で
北朝鮮が条件をつけてきた場合、それも込みでやはり向き合うということを決断するのかどうか、その点についてはどうでしょう。
お答えいただきたいと
思います。