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畑野委員(畑野君枝)
○
畑野委員
プレーンテキストへの
政府
の
支援
やセキュリティー、アクセスの道具の具体的な使いやすさな
ども
要望
が出ておりますので、よろしくお願いいたします。
視覚障害者
への
支援
は、
障害者総合福祉法
に基づいて
対応
されております。個々の
視覚障害者ごと
に、自立した
生活
のためのきめ細やかな
対応
が求められております。地元の市や県の
点字図書館
に伺ってまいりましたが、例えば、外出一つとっても、まず訪問をして、
お話
を聞いて、そして一歩ずつ外に出られるような、そういう丁寧な
支援
をされております。 第七条は、
文部科学大臣
と
厚生労働大臣
が、その他の
関係行政機関
の長との
協議
や
視覚障害者等
の
関係者
の意見を反映させて、
基本計画
を策定するとしております。 その際に、
地方負担
の軽減によるきめ細やかな
サービス
が行われるよう、
厚生労働省
の立場からも取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。
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2019-06-19 第198回国会 衆議院 文部科学委員会 第18号
公式Web版
会議録情報
0
令和元年
六月十九日(水曜日) 午後一時
開議
出席委員
委員長
亀岡
偉民君
理事
大塚 拓君
理事
神山 佐市君
理事
馳 浩君
理事
村井 英樹君
理事
義家
弘介
君
理事
菊田真紀子
君
理事
城井
崇君
理事
鰐淵 洋子君
青山
周平
君 池田 佳隆君
上杉謙太郎
君
小此木八郎
君 尾身 朝子君
大串
正樹
君
岡下
昌平
君 小林 茂樹君 下村 博文君
白須賀貴樹
君
高木
啓君
中村
裕之
君
福山
守君
船田
元君 古田 圭一君 宮内 秀樹君
宮川
典子
君
宮路
拓馬
君 八木 哲也君 川内 博史君
中川
正春君
初鹿
明博
君 村上 史好君
吉良
州司
君
山岡
達丸
君
稲津
久君 中野
洋昌
君
畑野
君枝
君 杉本 和巳君
吉川
元君
長島
昭久
君 …………………………………
参議院議員
今井絵理子
君
参議院議員
大野
泰正君
参議院議員
神本美恵子
君
参議院議員
伊藤 孝恵君
参議院議員
山本 博司君
参議院議員
高木かおり
君
文部科学大臣
柴山
昌彦
君
文部科学大臣政務官
中村
裕之
君
文部科学大臣政務官
兼内閣府
大臣政務官
白須賀貴樹
君
政府参考人
(
厚生労働省社会
・
援護局障害保健福祉部長
)
橋本
泰宏
君
文部科学委員会専門員
吉田 郁子君
—————————————
委員
の異動 六月十九日
辞任
補欠選任
根本
幸典
君
福山
守君
福井
照君
岡下
昌平
君 牧
義夫
君
山岡
達丸
君 笠
浩史
君
長島
昭久
君 同日
辞任
補欠選任
岡下
昌平
君
福井
照君
福山
守君
根本
幸典
君
山岡
達丸
君 牧
義夫
君
長島
昭久
君 笠
浩史
君
—————————————
六月十九日
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
(
文教科学委員長提出
、
参法
第三二号)(予) 同日
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
(
参議院提出
、
参法
第三二号) 同月四日 国の
責任
による三十五人以下
学級
の
前進
、
教育
の
無償化
、
教育条件
の
改善
に関する
請願
(
日吉雄太
君
紹介
)(第一三八三号) 同(
長谷川嘉一
君
紹介
)(第一四八八号)
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する
請願
(
広田一
君
紹介
)(第一四八五号) 同(
藤原崇
君
紹介
)(第一四八六号)
専任
・
専門
・
正規
の
学校司書
の
配置
に関する
請願
(
長谷川嘉一
君
紹介
)(第一四八七号) 同月十一日
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する
請願
(
田中和徳
君
紹介
)(第一八三一号) 同(
青柳陽一郎
君
紹介
)(第一八七三号) 同月十三日
てんかん
のある人とその
家族
の
生活
を支える
教育
に関する
請願
(
稲津久
君
紹介
)(第一九九九号) 同(
中川正春
君
紹介
)(第二〇〇〇号) 同(
馳浩君紹介
)(第二〇〇一号) 同(
宮川典子
君
紹介
)(第二一二二号)
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する
請願
(
古本伸一郎
君
紹介
)(第二〇〇二号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二一二〇号) 同(盛山正
仁君紹介
)(第二一二一号) 同月十七日
てんかん
のある人とその
家族
の
生活
を支える
教育
に関する
請願
(
吉川元
君
紹介
)(第二二二五号) 同(
菊田真紀子
君
紹介
)(第二二九八号) 同(
船田元
君
紹介
)(第二二九九号)
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する
請願
(
穀田恵二
君
紹介
)(第二二九七号) 同月十八日
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する
請願
(
津村啓介
君
紹介
)(第二三八三号) 同(
大串正樹
君
紹介
)(第二四七四号) 国の
責任
による三十五人以下
学級
の
前進
、
教育
の
無償化
、
教育条件
の
改善
に関する
請願
(
津村啓介
君
紹介
)(第二三八四号)
てんかん
のある人とその
家族
の
生活
を支える
教育
に関する
請願
(
牧義夫
君
紹介
)(第二三八五号) 同(
初鹿明博
君
紹介
)(第二四七六号) 同(
宮路拓馬
君
紹介
)(第二四七七号)
私立幼稚園
の
充実
と発展に関する
請願
(
初鹿明博
君
紹介
)(第二四七五号) 同月十九日 すべての
私立学校
に
正規
の
養護教諭
を
配置
し、子
ども
の命と健康が守られる
教育条件
を求めることに関する
請願
(
藤野保史
君
紹介
)(第二五五〇号)
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する
請願
(
藤野保史
君
紹介
)(第二五五一号) 同(
加藤鮎子
君
紹介
)(第二六一七号) 同(
城井崇
君
紹介
)(第二六九八号)
てんかん
のある人とその
家族
の
生活
を支える
教育
に関する
請願
(
青山周平
君
紹介
)(第二五五二号) 国の
責任
による三十五人以下
学級
の
前進
、
教育
の
無償化
、
教育条件
の
改善
に関する
請願
(中島克
仁君紹介
)(第二六一八号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
政府参考人出頭要求
に関する件
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
(
参議院提出
、
参法
第三二号) ————◇—————
亀岡委員長(亀岡偉民)
1
○
亀岡委員長
これより
会議
を開きます。 本日付託になりました
参議院提出
、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
を
議題
といたします。
趣旨
の
説明
を聴取いたします。
参議院議員神本美恵子
君。
—————————————
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
〔
本号末尾
に
掲載
〕
—————————————
神本参議院議員(神本美恵子)
2
○神本
参議院議員
ただいま
議題
となりました
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
につきまして、その
提案
の
趣旨
及び主な
内容
を御
説明
申し上げます。
読書
は、教養や娯楽を得る手段であるのみならず、
教育
や
就労
を支える重要な
活動
であり、
障害
の
有無
にかかわらず全ての
国民
が
読書
することのできる
環境
を
整備
していくことが求められております。
平成
三十年の常会においては、いわゆる
視覚障害者等
による
著作物
の
利用機会促進マラケシュ条約
の締結の承認とともに
著作権法
の
改正
が行われ、本年一月一日に施行されました。これにより、
著作権者
の許諾なく
録音図書
の
製作等
を行うことができる
権利制限規定
の
対象者
の範囲が、
視覚障害者
や
読字障害者
のほか、肢体不自由により
書籍
を持てない
者等
にまで拡大されました。 このように、
制度面
の
改善
はなされましたが、実態として、
視覚障害者等
が
利用
可能な
点字図書
や
録音図書等
はいまだ少なく、
図書館
におけるサポートも十分ではないことから、
視覚障害者等
が
利用
可能な
書籍等
の
製作支援
や
図書館等
の
体制整備等
の
施策
が求められております。
著作権法改正
時の
衆参両院
での
委員会
の
附帯決議
においても、
視覚障害者等
の
読書
の
機会
の
充実
を図るために法制上の
措置等
を講ずることが盛り込まれており、必要な取組を速やかに進めていくことが重要であります。 本
法律案
は、このような視点に立ち、
障害
の
有無
にかかわらず全ての
国民
がひとしく
読書
を通じて
文字
、
活字文化
の
恵沢
を享受することができる
社会
の
実現
に寄与するため、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
を総合的かつ
計画
的に
推進
しようとするものであります。 以下、本
法律案
の主な
内容
につきまして御
説明
申し上げます。 第一に、
基本理念
として、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
は、
視覚障害者等
が
利用
しやすい
電子書籍等
が
視覚障害者等
の
読書
に係る
利便性
の向上に著しく資する特性を有することに鑑み、
視覚障害者等
が
利用
しやすい
電子書籍等
の普及が図られるとともに、引き続き、
視覚障害者等
が
利用
しやすい
書籍
が
提供
されること等を旨として行われなければならないことを定めております。 第二に、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する国及び
地方公共団体
の責務を明らかにするとともに、
政府
は、必要な
財政
上の
措置
その他の
措置
を講じなければならないとしております。 第三に、
文部科学大臣
及び
厚生労働大臣
は、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
施策
の総合的かつ
計画
的な
推進
を図るため
基本計画
を定めなければならないとするとともに、
地方公共団体
は、
基本計画
を勘案して、
当該地方公共団体
における
計画
を定めるよう努めなければならないとしております。 第四に、
基本的施策
として、国及び
地方公共団体
は、
視覚障害者等
による
図書館
の
利用
に係る
体制
の
整備等
、インターネットを
利用
した
サービス
の
提供体制
の強化、
著作権法
第三十七条の
規定
により
製作
される
視覚障害者等
が
利用
しやすい
書籍
及び
電子書籍等
の
製作
の
支援
、
視覚障害者等
が
利用
しやすい
電子書籍等
の
販売等
の
促進等
の必要な
施策
を講ずるものとしております。 第五に、国は、これらの
施策
の効果的な
推進
を図るため、
当事者
である
視覚障害者等
も含めた
関係者
による
協議
の場を設けること等としております。 以上が、本
法律案
の
提案
の
趣旨
及び主な
内容
であります。 何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。 以上でございます。
亀岡委員長(亀岡偉民)
3
○
亀岡委員長
これにて
趣旨
の
説明
は終わりました。
—————————————
亀岡委員長(亀岡偉民)
4
○
亀岡委員長
この際、お諮りいたします。
本案審査
のため、本日、
政府参考人
として
厚生労働省社会
・
援護局障害保健福祉部長橋本泰宏
君の
出席
を求め、
説明
を聴取いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
亀岡委員長(亀岡偉民)
5
○
亀岡委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
亀岡委員長(亀岡偉民)
6
○
亀岡委員長
これより
質疑
に入ります。
質疑
の申出がありますので、これを許します。
畑野君枝
君。
畑野委員(畑野君枝)
7
○
畑野委員
日本共産党
の
畑野君枝
です。
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
促進
に関する
法律案
について
質問
いたします。
提案者
に伺います。 第一条、
目的
にかかわり、
日本共産党
として、本
法律案
の
検討段階
で
読書権
の明記を
提案
してまいりました。
最新図書館用語
大辞典によれば、
読書権
とは、何らかの理由により
読書
することができない又は困難な
環境
にある者が、自由に
読書
できるような
条件
を
整備
することを国や自治体に要求する
権利
とされています。
法案
第一条、
目的
では、「
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
を総合的かつ
計画
的に
推進
し、もって
障害
の
有無
にかかわらず全ての
国民
が等しく
読書
を通じて
文字
・
活字文化
の
恵沢
を享受することができる
社会
の
実現
に寄与すること」をうたっています。 この
規定
は、こうした
読書権
の
理念
を含んだものと考えてよろしいのでしょうか。
大野(泰)参議院議員(大野泰正)
8
○
大野
(泰)
参議院議員
委員
御
指摘
のとおり、今、
読書権
の
理念
を含んだものかということでございますが、まずは何より、この
法案
において、
障害
の
有無
にかかわらず自由に
読書
できるような
条件
を
整備
していくことが極めて重要であると私
ども
は考えております。 本
法律案
もそのような考え方に立って立案されたものでありますが、今の御
質問
からいいますと、本
法律案
は、一定の
政策分野
に関する
基本方針
を定める
プログラム法
であり、国や
地方公共団体
に対する
請求権
を定めるものではございません。
読書
に困難を抱える
視覚障害者等
の
方々
が自由に
読書
できる
環境
を
整備
するための
施策
を実施することを国や
地方公共団体
に求める
内容
となっております。このような意味において、第一条は、
読書権
の
理念
を含んだものと私は考えております。
畑野委員(畑野君枝)
9
○
畑野委員
確認させていただきました。
障害者権利条約
や
マラケシュ条約
、
文字
・
活字文化振興法等
では、
障害者等
が文化的な
活動
を享受するための
措置
をとることを国に求めています。 しかし、
視覚障害者
の
読書環境
は、
日本点字図書館
にも伺ってまいりましたが、例えば
サピエ図書館
での
利用
可能な
書籍
は、
電子データ
でいいますと、
点字
で二十万、
録音
で九万というふうに限られております。また、
点字
や音訳、
拡大写本
など、
書籍
を
視覚障害者
が
利用
可能な形態に変換する作業は専ら
ボランティア
にお願いしている
状況
です。今、
ボランティア
の方が減りまして、大丈夫だろうか、もっと
支援
をしてほしいという声も伺ってきたところです。
法案
は、こうした
現状
の
改善
にどのように資するものになるのでしょうか。
神本参議院議員(神本美恵子)
10
○神本
参議院議員
御
質問
ありがとうございます。 今、
畑野委員
のおっしゃるとおり、御
紹介
いただいた
国際条約
やそれに基づく国内の既存の
法制度
のもとでは
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
というものは必ずしも十分に進んでこなかったということは、同じ認識を共有しております。このような
現状
を変えるべく、本
法律案
を提出した次第であります。 その
内容
としましては、まず、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
に必要な
施策
を網羅的かつ具体的に
規定
しております。 例えば、
委員
御
指摘
の
サピエ図書館
、これに関しましては、第十条においてその運営に対する
支援
を
規定
しております。また、
録音図書等
の
製作
に関しましても、第十一条においてその
支援
について
規定
しています。さらに、第十七条において
人材育成等
についても
規定
をしております。加えて、これらの
施策
をより具体化し
計画
的に進めるために、第七条において
基本計画
の策定を
政府
に義務づけているところであります。 さらに、十八条では、これらの
施策
の効果的な
推進
を図るために、これは
視覚障害者当事者団体
の
方々
からも強い御
要望
があったんですけれ
ども
、
当事者
も含めた
関係者
による
協議
の場を設けることとしております。 このように、本
法律案
によって、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
について
計画性
や
実効性
がしっかりと確保されて、
委員
が御心配されているような
現状
の
改善
に資するものになると考えております。 以上です。
畑野委員(畑野君枝)
11
○
畑野委員
ぜひ進めていただきたいと思います。
視覚障害者団体
の
皆さん
や
ボランティア
の
皆さん
からは、
出版者
から
障害者
への加工しやすい
電子データ
の
提供
が強い御
要望
として出されております。 例えば、高校生が
大学受験
をする。今、合格されて、
視覚障害者
の方が
応用物理学
を学んでいらっしゃる、
日本点字図書館
の近くの
大学
に通われているという
お話
を伺いました。その際に、
物理
の勉強をしようと思うときに、どうしようか。それで、鹿児島の
ボランティア
の方の御
家族
の
大学教授
の方に訳していただいたと。ですから、学習とか、あるいは
専門
、あるいは
就労
というときに、本当に必要になってくるという
お話
がありました。 一方で、
データ
の流出や
著作権保護
、あるいは
コスト面
でいろいろな課題への
対応
が必要になっているというふうに思っております。
法案
第十八条は、国として、
関係行政機関
、
国立国会図書館
、
公立図書館等
、
点字図書館
、
サピエ図書館
、
ボランティア
、
出版者
、
視覚障害者等
その他の
関係者
による
協議
の場を設けるというふうに、先ほ
ども
お話
がございました。
出版者
から
障害者
への
電子データ
の
提供
の具体的な
あり方
についても、ぜひこの
協議
の場で扱って進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
神本参議院議員(神本美恵子)
12
○神本
参議院議員
ボランティア
の方に多く負っているというところは、私自身も、もう大分前になりますけれ
ども
、高校の
拡大教科書
を実際につくっていらっしゃる
ボランティア
の
方たち
から大変な御苦労を聞いておりました。
教科書
に
電子データ
が
提供
されるようになって随分よくなったんですけれ
ども
、
出版者
から
視覚障害者等
の
方々
への
テキストデータ等
の
提供
に関して、今申し上げましたように強い御
要望
がございます。それについては私
ども
も十分に認識しているところであります。 そのような
現状
を踏まえまして、本
法案
の十一条二項におきましては、
点字図書
や
録音図書等
の効率的な
製作
を
促進
するために、
出版者
から
製作団体
に対する
テキストデータ等
の
提供
を
促進
するための必要な
施策
を講ずるとしております。また、十二条二項におきましては、
出版者
から、今度は
書籍
を購入した
視覚障害者等
に対する
テキストデータ等
の
提供
、これも
促進
するために、必要な
施策
を講ずるものとしております。 他方で、
委員
御
指摘
のように、
データ漏えい
のおそれとかそういうことが
指摘
されていることから、これらの
施策
を講ずるに当たっては、
障害者団体
や
出版者
を含む
関係者
間で、
出版者
からの
テキストデータ等
の
提供
の具体的な
あり方
について必要な
議論
が行われ、
合意形成
が図られることが必要であると思っております。
提案者
といたしましては、そのような
議論
や
合意形成
の場として、
委員
のおっしゃるとおり、十八条に
規定
する
関係者
による
協議
の場が十分に活用されることを期待しているところでございます。
畑野委員(畑野君枝)
13
○
畑野委員
プレーンテキストへの
政府
の
支援
やセキュリティー、アクセスの道具の具体的な使いやすさな
ども
要望
が出ておりますので、よろしくお願いいたします。
視覚障害者
への
支援
は、
障害者総合福祉法
に基づいて
対応
されております。個々の
視覚障害者ごと
に、自立した
生活
のためのきめ細やかな
対応
が求められております。地元の市や県の
点字図書館
に伺ってまいりましたが、例えば、外出一つとっても、まず訪問をして、
お話
を聞いて、そして一歩ずつ外に出られるような、そういう丁寧な
支援
をされております。 第七条は、
文部科学大臣
と
厚生労働大臣
が、その他の
関係行政機関
の長との
協議
や
視覚障害者等
の
関係者
の意見を反映させて、
基本計画
を策定するとしております。 その際に、
地方負担
の軽減によるきめ細やかな
サービス
が行われるよう、
厚生労働省
の立場からも取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。
橋本政府参考人(橋本泰宏)
14
○
橋本政府参考人
視覚
に
障害
のある
方々
の
読書環境
を
整備
するということは大変重要なことでございます。
厚生労働省
におきましては、
視覚
に
障害
がある方に対しまして、例えば、
同行援護
などの
障害福祉サービス
による
支援
を行うですとか、あるいは
地域生活支援事業
による
意思疎通支援
、あるいは
読書
をする際に必要となる機器の
利用支援
、こういったさまざまな
支援
を行っているところでございます。
法案
が成立した暁には、
文部科学省
を始め
関係行政機関
と協力して
基本計画
を策定していくこととなるわけでございますが、私
ども厚労省
といたしましても、
視覚
に
障害
のある方に対してきめ細やかな
サービス
が行われるように、
関係施策
の着実な
推進
に努めて、努力していきたいと考えております。
畑野委員(畑野君枝)
15
○
畑野委員
最後に伺います。
法案
第九条では、
公立図書館
、
学校
及び
高等専門学校
の
附属図書館
、
学校図書館
、
国立国会図書館
が、
点字図書館
とも連携して、
視覚障害者等
による
図書館利用
について
体制整備
が行われるよう、国及び
地方公共団体
が必要な
施策
を講じることとしております。
柴山昌彦文部科学大臣
に伺います。
学校図書館
の
学校司書
の
配置状況
は、小中
学校
では六割弱にとどまっております。常勤の
学校司書
は、小
学校
で一二・四%、中
学校
で一六・七%という水準です。
視覚障害等
のある
児童生徒
が
利用
できるように、
環境整備
が必要だと思っております。
専任
、
専門
、
正規
の
学校司書
の
配置
を求める声に応えて、
学校司書配置
を拡充する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
柴山国務大臣(柴山昌彦)
16
○
柴山国務大臣
学校図書館
の
学校司書
の
配置
でございますけれ
ども
、
視覚障害等
を持つ
児童生徒
への
支援
を行うためにも、その役割が大変重要だと考えております。 今御
指摘
の
配置
については、
平成
二十九年度からの第五次
学校図書館図書整備等
五カ年
計画
において、単年度約二百二十億円の
地方財政措置
を講じることとされておりまして、これは一・五校に一名の
配置
ということが可能となっております。 私
ども
といたしましては、引き続き
学校司書
の
配置
についてその十分な活用を促してまいりたいと考えております。
畑野委員(畑野君枝)
17
○
畑野委員
ぜひ国としても進めていただきたいということを申し上げまして、
質問
を終わります。 ありがとうございました。
亀岡委員長(亀岡偉民)
18
○
亀岡委員長
これにて
本案
に対する
質疑
は終局いたしました。
—————————————
亀岡委員長(亀岡偉民)
19
○
亀岡委員長
これより討論に入るのでありますが、その申出がありませんので、直ちに採決に入ります。
参議院提出
、
視覚障害者等
の
読書環境
の
整備
の
推進
に関する
法律案
について採決いたします。
本案
に
賛成
の諸君の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
亀岡委員長(亀岡偉民)
20
○
亀岡委員長
起立総員
。よって、
本案
は原案のとおり可決すべきものと決しました。 お諮りいたします。 ただいま議決いたしました
法律案
に関する
委員会報告書
の作成につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
亀岡委員長(亀岡偉民)
21
○
亀岡委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
〔
報告書
は附録に
掲載
〕
—————————————
亀岡委員長(亀岡偉民)
22
○
亀岡委員長
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後一時十八分散会