○杉本
委員 維新の杉本和巳であります。
私も、川崎市登戸駅近くで起きた通学児童殺傷、外務省
職員殺害
事案につきまして、亡くなられた
方々に心から御冥福を申し上げ、また、けがを負われた
方々にお見舞いを申し上げたく存じます。
あってはならないことと言われるんですけれども、新しい令和の
時代に入って、起きてほしくなかったなというのが率直な気持ちですが、残念ながら、二度と起きないようにといっても起きてしまうというような
時代に入ってきてしまっているのではないかなという懸念を持っております。
そういった意味で、ちょっと枕でまた幾つか申し上げるんですが、きのう、夜遅めの時間に、私、今さらながらなんですが、「万引き家族」という映画を見まして、
大臣がごらんになったか、馳筆頭はごらんになったか、
委員長はごらんになったか存じ上げないんですけれども。
中身はよく知らなかったんですけれども、世の中のいわゆる実相を凝縮してあらわしているということで、私が感じ取ったのは、
高齢化で、おばあちゃんがいて、そのおばあちゃんと血がつながっていないという問題がある中で、そのおばあちゃんの年金で暮らしている
方々がいて、そして、そのおばあ様が亡くなって、葬儀を挙げるお金すらなくて家の中に埋めてしまう、死体遺棄というようなことになり、その後、年金を不正に受給するということがあるんです。
また、一緒にいる家族が……(発言する者あり)しゃべっていいかどうかなんですが、これは本当に
社会を凝縮していると思っているんですよ。既にごらんになった方が多いと思うのであえて申し上げているんですが、幼児、児童虐待の問題もあります。それから犯罪者の更生の問題もあります。あるいは雇用環境で、パート、アルバイトのような非正規の仕事をされる方が仕事をやめさせられるというようなこと、こうありまして、ある意味で本当に弱い立場の人たちを何とかしなきゃいけない、セーフティーネットというのは大事だと思います。また一方で、今も議論がありましたけれども、公費財政負担の限界みたいなものも我々は考えなきゃいけない財政の
現状にあるということです。
きょうは
教育、文科、科学
行政というテーマでございますので、その映画の最終的なテーマは人と人とのきずな、親子でなくても人と人のきずなといったものが大事であり、きょう並走しています環境
委員会で動物愛護の、八週齢を始めとする議員立法が提起されました、動物の命も命でございますが、そういった命の大切さだとか、道徳、あるいは心の
教育。こういったものをやはりもう一度、我々は少しずつでも改善をして、冒頭申し上げた
事案が起きないような
社会になるように皆様と力を合わせていきたいということを申し上げたく存じます。
そんな中で、これまた私の行動をお話しして恐縮なんですが、先日、国立科学博物館を見学してまいりました。恥ずかしながら三十年ぶりぐらいに行きまして、旧建物をイメージして、入ったらすぐに恐竜の骨があってという印象があったんですけれども、そういうものはなくて、地球館と日本館というふうな形に分かれていました。
それで、入場料はどうかという話をまずしますと、一般で六百二十円でした。近くの上野動物園は六百円です。これは
世界標準で考えて、英国博物館はただなんですが、ちょっと水族館の例をお話しして恐縮ですが、オーストラリアのメルボルンの水族館は三千五百円から四千円取ります。という意味で、
我が国はそれなりにお金は取るけれどもかなりお値打ちで、それこそ外国の観光客の方が国立科学博物館にもたくさんいらっしゃいましたし、
子供たちもたくさんいました。上野動物園も同じ
状況かと拝察します。そういった意味で、そういった施設というもの、独立
行政法人ですけれども、非常にすばらしいということなので。
ちょっと質疑の順番が逆になっちゃうかもしれませんが、国立科学博物館の中身で、これまた私の話で恐縮なんですけれども、鯨の歴史が書いてあって、鯨というのはもともと陸上動物であって、鯨は仲間でいくとイノシシとかあるいはオオカミの仲間で、イノシシのかかとの骨が鯨の骨と
共有できる
部分がある、それからオオカミの耳の残骸の形が鯨と似ているとか、そういうようなことがあって、恥ずかしながら、えっというような思いで、鯨が陸上から海に入っていったというようなことを学んだんですが、まさしく教材の宝庫というのが国立科学博物館で、宇宙の歴史みたいなところもありました。
そんなことで、ぜひこの展示
資料を、ICT等を使って遠隔地、それこそ五島列島の
子供たちとかあるいは中山間村の
子供たち、なかなか上野に行けるような機会がない
子供たちも勉強してほしいし、教材に接してほしいと思っているんですけれども、これは
政府委員の方で結構なんですが、ICT活用を、こういった国立科学博物館等と言いたいんですけれども、活用できないかどうか、お答えいただければと思います。