○杉本
委員 維新の杉本和巳であります。
また建設的な質疑をさせていただければと思っておりますが。
きょうはま
たちょっと順番を変えさせていただいて、最初に、いじめと虐待の問題をちょっと取り上げさせていただきたいと思いますが、適宜、
大臣、もしお手洗い等ありましたら抜けていただければと思います。
ちょっとまた過去の話をして恐縮ですが、一九九〇年代、パパ・ブッシュからクリントン大統領にかわるようなタイミングのアメリカで、チャイルドアビューズという表現がありました。それとプロライフ、プロチョイスという表現があって、この二つが結構アメリカの政治のテーマであったんですけれ
ども。
前者のチャイルドアビューズがまさしく児童、幼児虐待であり、それが月日を経て、二〇一九年の日本に、今まさしく。三十年近いタイムラグを感じるんですけれ
ども。もっと前から起きているとは思いますけれ
ども、やはり注目される事件が多発してしまっているというか、起きてきているというのが日本の虐待であり、あるいは広い意味でのいじめということにつながっていると思います。もう一つのプロライフ、プロチョイスというのはアメリカの政治のあり方で、共和、民主の立ち方で、出産をするか、中絶ができるかというような選択がアメリカにあったと思います。
しかし、そのアメリカで、UCLA始め名門校で裏口入学の話が出てきたということで、日本の医学部の問題が昨今あったわけでありますけれ
ども、アメリカでも似たような問題で、しかも金額の単位が億単位、しかも有名芸能人がかかわっているというようなことがあって。
教育という問題は本当に国家の根本でありますので、アメリカを逆に他山の石として、あるいは自分
たちの失敗もしっかりと糧として、我々は国家百年の計をしっかりとつくっていく必要があるというふうに感じております。
そこで、御答弁は政府
委員にいただくことになるかと思いますが、きのう実は、名古屋をメーンにしている地域政党の減税日本さんと私
ども維新が、統一地方選挙に向けての政策を確認し合うというような作業をさせていただく中で、名古屋市長の河村たかしさんが、子供の幸せのために、いじめであったり、あるいは幼児、児童虐待、これに対する
対策を緊急的にやらなければならないという部分でも政策的な合意をさせていただきました。
御案内のとおり、まことに残念なんですけれ
ども、群馬県の高校一年生が電車の人身事故で亡くなるという事案が起きました。そして直近では、私の
地元の愛知県の豊田市で、小
学校六年生のお二人がマンションの上の方の階から飛びおりて亡くなるということが起きております。私
ども維新、あるいは減税さん、ともに子供の幸せのために、とにかくきちっと
学校に、カウンセラーというのか、そういった人を配備していく必要があって、そんな意味から、愛知、名古屋は少し先駆的に歩ませていただいているのではないかということで、きょう言わせていただきます。
名古屋市
教育委員会の事務局のHさんによると、名古屋市内でも重篤な案件もあって、市長とも
ども心を悩ませていた、そんなときに市長がアメリカでの
支援制度を見つけと言うんですが、ちょっとこれを
説明すると、名古屋市とロサンゼルスが姉妹都市になっておりまして、そんな関係で、ロサンゼルスの成功例というようなことで、その成功例を、アメリカでの
支援制度を見つけたので取り入れることにした、アメリカではカウンセラーが日常的に子供や
学校の状態を見ており、いざ何か起こってもすぐに
対応できる
制度になっていて、日本との違いを物すごく感じたというのが事務局の担当の方の発言であります。
それで、ちょっとさかのぼるんですが。今、百十校全部にカウンセラーを設置するということで、来年度いっぱいに完了する目途になっているようなんですけれ
ども、ちょっと先駆けた段階の二〇一四年の四月から、十一の中
学校でこういったカウンセラーを置くことを始めたところ、千八百件の相談があって、そのうちの生徒の八五%が、相談して気が楽になったという答えをしたということであります。
子供の中には、人間関係をつくりづらい、
社会的な生き方がなかなか悩ましいという子もいて、いじめなどのことをほかの人に言えないということも多い。それで、カウンセラーのアプローチは、何でもいいから話してごらん、こういう接し方をして、気軽に相談室に遊びに来てもらうということが大切だ、毎日
学校にいることで、カウンセラーがその雰囲気をつくり、子供
たちの小さな変化を見逃さないようにしたということで、そういったことを聞かせていただいています。
この名古屋市、これは中
学校でまず百十校ということですが、将来的には小
学校や幼保にもそういう方々が専門のスタッフとして手配できるような、そうすると
予算の問題とかあるいは人の手配の問題とか、乗り越えなきゃいけないことはあるのはわかっているんですけれ
ども、この名古屋の問題を
大臣に聞きとどめていただきながら、
文部科学省としてどう受けとめ、
評価されているかをちょっと確認させていただければと思います。
〔
委員長退席、馳
委員長代理着席〕