○大串(博)
委員 今言われたように、これから伸びていくというふうに
思いますというふうに言われましたけれども、実際問題でいうと、やはり、今回
法律でやろうとしていることは、人・
農地プランに回帰しようとされているわけですよね。すなわち、
市町村をベースに行ってきた人・
農地プランをより
実質化していこうというふうにされているわけですよ。その方向は私はいいと
思います。
すなわち、今、今回の
修正法案でやろうとしていることは、もちろん、一部において広域化に対して対応できるような
修正も入ってはいますけれども、全体として言うと、やはり
市町村に戻っていこうということを
提案されているわけですよね。私は、ここは、
中間管理事業なり中間管理
機構になる私たちの態度をはっきりさせるべきときに来ていると
思います。
四年前の
法律の成立に引きずられて、いまだに都道府県に中間管理
機構なるものを置いて、それで、
市町村における
活動たる
農業委員会やあるいは
集積円滑化団体を統合
一体化という言葉で取り込む。私に言わせると、先ほど田村さんもおっしゃったように、今回、
集積円滑化団体、統合
一体化というのは、なかなかもう
集積の成績が上がらなくなってきているから、
集積円滑化事業でやっていらっしゃるものを成績としていただきたいなという
改正ではないかとうがった目で見てしまうぐらいのものなんです。
むしろ、全体的に言うと、先ほど申し上げましたように、
市町村の
活動である
農業委員会や
集積円滑化団体への回帰をされているわけですから、ここは主体を、都道府県ではなくて
市町村に
活動の主体を
基本的に持ってくるということに私は回帰というか、根づくべきじゃないかなというふうに思うんですね。
大臣、どうですか。私、ちょっと御感想をいただきたい、御所見をいただきたいと
思いますけれども、私は今回、先ほど稲津議員からも
修正案を出そうとされているというふうに言及をいただきました、
修正案を出そうというふうに
考えております。
その内容は、
中間管理事業、これは一旦廃止して、都道府県に、頑張っていらっしゃる
方々、本当にいらっしゃいます、しかし、この皆さんに、むしろ
市町村において、
農業委員会を強化するとか、あるいは
集積円滑化団体を強化していくとか、そういった形でサポートしていただく体制にして、
市町村を中心に
集積、集約を進めていく方向に変えていくということ。当然、
農業委員会の事務局体制や、あるいは
集積円滑化団体へのサポート体制を抜本的に
評価していくという内容。
さらには、よくこれは言われました、
出し手への支援がいいのか
受け手への支援がいいのかという議論もありました。
今回、
地域の協力金を強化していくということで、
受け手の支援を強化していく方向を打ち出されている。その
考え方に立つのであれば、もともと私たち野党が申していました戸別所得補償制度、これを復活させてもらって、これによって、
受け手が受けることによってより大きな収益を上げていけるような形をつくることによってインセンティブを持ってもらうという形にする、そういう
修正案を私たちは
考えているんです。そのような方向の方が、よほど実態に合ったことじゃないかなというふうに
思います。
先ほど、
集積円滑化団体の
活動が一割に満たない、一割ぐらいだから混乱を呼ぶんじゃないかというふうな
意見もありましたけれども、私に言わせると、混乱はこの四年間であって、もともと
市町村をベースとしていた
活動にきちんともう一回立脚していく方向の方が、より全体が円滑、かつ、よりよく前に進むんじゃないかというふうに
思いますが、
大臣、そのような改革を今していただきたいと私は
思いますけれども、御所見をいただきたいと
思います。