○近藤(和)
委員 薬によって、頼ってしまうということが、国としては
豚コレラに負けたということになるのかもしれないですけれども、当事者の
方々にとってみれば、若しくは、もう二十キロ、三十キロ先までも
豚コレラが来ているという方にとってみれば、勘弁してくれ、自分たちは見殺しかという
思いは、私、そこも共鳴しなければ、
思いを寄せる必要があるんじゃないかなと。
そして、その上で、いや、
基準は、国としての、先ほども
お話しいただきました、一度汚染国になってしまえば、そしてワクチンを打ってしまえば、清浄国に戻るまでは大変な苦労がかかるんだということもわかりますけれども、ただ、
思いを寄せて、しゃくし定規的な答えだと、悲しまれる方が多いのではないか、そして、自分たちは見殺しか、そういうふうに思われる方が出る。実際、そういう方もいらっしゃると
思いますが、ちょっとそこはいかがかなというふうに
思います。
そして、私は改めて、国としてはそうは簡単にはワクチンは打ちませんよということですよね、要は、以前からの姿勢とすれば。そうだとすれば、もっともっと早くから、去年の段階からも含めて、このワクチンを打つ
基準というのは相当厳しいんだ、国としてはそう簡単に打てないんだということを
農家の
方々、この
養豚業界の
方々に私は知らしめておく必要があったんだというふうに
思います、結論として、餌の業者の方も含めて。
この
飼養衛生管理基準を徹底を、変な言い方ですけれども、いざとなったらワクチンを打ってくれる、打つ、そして、病気がおさまる、一部の
地域でおさまる、私は、ほかの
地域の方で、今でもこういう期待を持っている方はいらっしゃると思うんですね、国は助けてくれる、打ってくれると。
でも、今までの
議論の中では、そうは簡単に打ちませんよということなのであれば、ワクチンに対しての甘い期待感が私は今まであったんじゃないかというふうに
思います。そうは簡単に打たないから、この飼養
基準については本当にもっともっと厳しくやりましょうということの第一歩、二歩が、去年の十二月のときは、やはり私は緩かったのではないかなというふうに
思います。
ただ、これはもう詮なきことでありますので、次へ向かって、今苦しまれている
方々の悩みに本当に寄り添い続けていただければと
思います。
そして、今、新たな
対策ということで、ありとあらゆる手は打たなくてはいけないというふうに
思いますけれども、幾つか
対策を見させていただきましたが、特に、中国から来る船、飛行機に対して検疫を厳しくしているということを確認をしていますけれども、SNSを使って、
日本に肉を持ち込んじゃだめですよというページも拝見させていただきました。実際には、相当表現がやわらかいな、この表現で本当に
日本に肉を持ち込んじゃだめだというふうな認識を持ってくれるかというふうには、不安に
思いました。けれども、まあ、やらないよりはましかなと。
ただ、その動画を見ましたら、例えばアフリカ
豚コレラなどでいけば、真空パックでもだめなんですよね、これは聞きませんけれども。その動画だけ見ていると、それについては出ていなかったなということと、あとは、中国の方だけじゃなくて、私たち
日本人が中国大陸に行って、飛行機だ、船だということで、どこかの家族と仲よくなって、おいしい味、その
地域のお母さんの味で、では、ふるさとに行って食べなさいよと気軽にもらってくる可能性はあると思うんですよね、家族仲よくなって。それで、
日本人に対しての、わかりやすい、同じような動画というのはないんだろうなと
思いますが、こういったことも含めて、中国からの中国人の方だけではなくて、私たち
日本人もやはりたくさん中国へ行っているわけですから、片道、往復ということも考慮に入れるべきではないかというふうに思っています。
そしてさらには、今、この
豚コレラの防止について、実際いつまで続くのか全然わからないですよね。イノシシに対しての経口ワクチンについても、三年、五年、十年がかりじゃないかとも言われています。これからもどんどんどんどん起きてくる、こういう嫌な、見たくもない仮想の動きということもしていかなくてはいけないと
思いますが、現在、
家畜伝染病の蔓延防止措置の中で、
豚コレラについては予防的殺
処分は今できないという認識でよかったかと
思いますが、アフリカ
豚コレラはこの予防的殺
処分の今対象になっているのかいないのか、ちょっとこちら、
質問通告していなかったんですが、大丈夫でしょうか。