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平井国務大臣 御
質問ありがとうございます。
高井先生とは本当に、世の中の
デジタル化にどのように向き合うかということで日ごろから意見交換もさせていただき、
官民データ活用
推進基本法などでは与野党を超えて議員立法をつくることができて本当によかったと思います。
今、私が担当しているのは、
IT、科学技術、宇宙、健康・医療、知財、クールジャパン等なんですが、これをもう全部ひっくるめて、要するに、世の中の
デジタル化にどのように対応するかというのが私のミッションです。
この
政策のつくり方においてよく考えておかなきゃいけないのは、過去の延長線上ではもう限界がある。よく、未来からのバックキャストとかフューチャープルとかいろいろな言い方をしますけれども、つまり、
政策のつくり方さえも変えていかなきゃいけないということがあります。
特に科学技術の
分野は、全
世界が物すごい競争を始めました。
時代は常に変化するんですけれども、変化の
スピードも変化するんですね。ここに来て、イノベーション、特に破壊的なイノベーションが起きる確率が上がっているというのは、やはり
デジタルというものが社会に浸透したということが理由だと思います。
そこで、こういうときには、役所の現場から段階を踏んで上がってくる
情報よりも、直接現場の意見をみんなで共有した方が
政策を間違えないだろうということで、ちょっと異例ですけれども、
大臣に直接ピッチをしてもらおう、それを担当部局を超えて一緒に聞いて意見交換をしていこうということを半年前に始めました。これが、これからの自分の担務に対する
政策立案のエンジンにしたいという思いでございます。
これも、
大臣室だけでやっているとやはりこれは間違うと思いまして、地方にも出向きまして、いろいろな
方々、特にテーマはAI、
IoT、バイオ、量子、宇宙等々の
分野について意見交換をさせていただきました。
そして、もう
一つ気づいたことは、それぞれの
地域の
取組はすばらしい、そしてすぐれた
研究者もいる、しかし何かが足りないという認識にも至りました。
そこで、我々、これから日本が
デジタル化の中で更に競争力を持ちながら若い人たちの潜在能力を解放するためにはどのような環境をつくったらいいのかということで、実は、ついこの間の統合イノベーション戦略
会議において、私の今までピッチを積み重ねてきたことを取りまとめた
政策、ビヨンド・リミッツ、アンロック・アワ・ポテンシャルと題して、
世界に伍するスタートアップエコ
システム拠点形成戦略を発表させていただきました。
これはやはり、これから日本がいろいろな社会問題に先行して直面をする中で、そういうことを解決していく、そして次の
時代に多くの
方々がやはり夢と希望を持てるような環境をつくるためにやらなきゃいけないということで、この話は、し出すとあと三十分しゃべらなきゃいけなくなるので、今はここでとどめておきますが。
つまり、我々が今考えておかなきゃいけないのは、全て、
行政手続の
デジタル化もそうですけれども、結局、次の世代がそれをどう使うかということを考えたときに、今ある
政府をそのまま
デジタル化していいのか。当然、そこの
問題意識を持っておかなきゃいけないと思います。研究開発の
分野もそうですし、全ての
分野がそうですので、その
意味で、今こそ本当にこれからの
時代を担っていく若い
方々の意見を
政策に取り込むタイミングだと思って進めさせていただいております。