○森田
委員 ありがとうございます。
ぜひ、うまく使えば非常に私たちの国を豊かにする、あるいはいろいろな問題を解決する手段だと思いますので、国交省としても後押しをお願いできればと思います。
それから、自治体から上がっている要望として、災害時の
ドローン活用というものを扱ってみたいなと思っておりますが、私の住んでいるところの隣で深谷市というところがございますけれども、それから、同じ近隣の地区で東松山とか寄居とか美里、小川、こういう町があるんですけれども、そういった五市が、埼玉県内に本社を持つ株式会社の
技術開発コンサルタントというところと協定を結んでいるということで、この会社が十一機
ドローンを持っているということで、常時十機飛ばせるような状態になっているそうなんです。
この協定を結んでいる市とか町が何を望んでいるかといったら、深谷市なんかは、北には利根川があり、南には荒川がありということで、非常に大きな河川に囲まれているところだということで、何か問題があったときには、大きな災害があったときには、協定を結んでいるそこの会社の
ドローンを飛ばしてもらって、常時偵察というか状態の把握をするということで、リアルタイムで撮影したものを消防本部というか
対策本部に伝送することができる、そういうことをその会社と協定を結んで、いざというときにはお願いしますよということでやっているということなんですね。
これに幾らぐらいかかるのかなということなんですけれども、今のところの金額ですけれども、大体、
機体そのものに百万円ぐらいかかる、そこにカメラだとかいろいろな
周辺機器を載せると上乗せで百五十万円ちょっとかかるということで、結局、三百万円弱ぐらいがかかるという今の
状況です。
こういうものは、今は協定を結んで、いざというときにというふうにやっているんですけれども、じゃ、これを自治体そのものが持てているとしたらどういうことが
考えられるか。もちろん、大
規模災害のときにはそういうことができるかなと思うんですけれども、常時
活用できるんだとしたら、例えばですけれども、火災での
活用ができるのではないかなという
考えがあろうかなと思います。
同じく埼玉県内に本社を持つエンルートさんという大手の
ドローンメーカーがあるらしいんですが、こちらで火災に強い
ドローンというのを開発したと。これがどういう
機体かというと、
機体本体とかプロペラがチタンでできているということで、それから、
機体の表面には、ジルコニアというんですかね、人工ダイヤモンドを塗りつけてあって、二千度の温度に耐えられるんだ、そういう
機体だそうです。もちろん、百万円とかよりもっとこれは高額なお金にはなってくると思います。
あとは、例えば日ごろの救助活動、レスキュー活動にも
活用できるんじゃないかな。大
規模な水害にならないまでも、例えば一時的な増水のときに中州に誰か取り残されてしまったというときに、なかなか土手の方からでは見られないようなところも中に行って見られるとか、あるいは、例えば橋だとかトンネルだとか、なかなか救助隊が直接入っていくのが難しいようなそういうときにも、
ドローンを先行で行かせて、いろいろな現場を把握するのに役に立つとか、そういうことも
考えられるんじゃないかなと思っておりまして、つまりは、自治体そのものが
ドローンを
運用できる、あるいは、初期としては、まずは購入することができる、こういうことに積極的に取り組んでいくことが必要なのではないかなというふうに思っております。
ぜひこのあたりの御支援をお願いしたいと思っているんですが、御所見を伺えればと思います。