○稲富
委員 国民民主党の稲富修二でございます。
本日も質問の機会をいただきましてありがとうございます。
きょうは、ひとり暮らし世帯がふえている現状と、それに対応する
行政の
課題について御質問をさせていただきたい。最後のところで少し統計の問題を触れさせていただければと思います。
まず、
総務省さんが、
自治体戦略二〇四〇構想
研究会第一次
報告というのを出されております。二〇四〇年というものを想定をして、そこから翻って、今何が
課題があるかということをさまざま
検討されているわけでございます。
こういった記述があります。
二〇四〇年には一億一千九十二万人に人口がなるということ、そのころには毎年九十万人
程度減少すると見込まれていると。出生数も、ついに百万人を下回っておりますが、二〇四〇年には七十四万人
程度になると。そして、団塊ジュニア世代、ちょうど私どもでございますが、全て高齢者となる二〇四二年には三千九百三十五万人、高齢化率三六・一%でピークを迎えるということでありますが、二〇四〇年あるいは二〇四〇年代というのは、高齢化がピークを迎え、そして、ある一定
程度、高齢者の割合と現役世代の割合が
一つのピークを迎えて、そこから先は、大体、高齢者そして現役世代が定常化していくといいますか、ほぼその割合が変わらず、人口だけが減っていくという形になるということかと思います。
もちろん、高齢者、六十五歳以上の方の中の七十五歳以上の方がふえるというものの、現役世代と高齢者の割合がそこで、二〇四〇年代にほぼ
日本としては大きく割合が定まっていって、あとは徐々に人口が減っていくということを考えると、確かに、二〇四〇年の姿、その
社会における暮らしや
行政や、あるいは
社会保障やさまざまな形を考えるということは、これから迎える中で最も大きな、あるいは共感できる問題設定かと思います。
その中で、十四ページの中に、
課題がさまざま掲げてあるんですけれども、最も私にとって、これはそうだなと思ったところが、六十五歳以上のひとり暮らしの高齢者が増加をしているということ、そして女性のひとり暮らし高齢者が二〇三五年に五百万人を超えるということで、
地域包括ケア
システムの中でこれが書かれている。
ひとり暮らしがふえているということは、私も地元を歩く中で非常に強く最近感じていることでございます。かつては御夫婦でお暮らしになっていた御家庭が今は単身世帯になっているということ。
私、福岡市が、地元として活動させていただいていますけれども、人口がふえて活気のある町というイメージが恐らくあると思うんですけれども、例えば、都心部の一部では、特にマンション群がある中でいうと、ひとり暮らしのお年寄りというのがたくさん住んでいらっしゃいます。特に公団等には、ひとり暮らし、かつて高度成長期にそちらに住まれて、今ひとりでお暮らしになっている方がたくさんいらっしゃいます。
限界集落という言葉がありますが、ある
地域のお世話をされている方が、ここは都会の限界集落だなんということを私は言われたこともあります。限界集落は、人口五〇%以上が六十五歳以上の高齢者というのが定義だそうですが、福岡市という、本当に、人口がふえ、明るい町ではございますが、
中心部においては同じような現象が起こっております。
高齢者が圧倒的に多く、自治会活動もほとんど高齢者、一旦自治会活動を受けると次の世代がいないのでやめるにやめられない、道路を挟んだところに高級マンションがあるけれども、自治会活動には参加しない、そういうことが嫌だからこそ、そういう高級マンションに住んでいらっしゃる、誰がどれだけ住んでいるかわからないという中において、例えば、本当にあってはならないですけれども、孤独死が起こっているようなこともある。
地域行事などを通じて、
地域のつながりの再生などの
取組は行われていますが、やはりこれから大きな
課題になるかと思います。
ひとり暮らしという世帯のあり方がこれからふえるということでございますが、これまでに至る、全世帯に占める、単身、ひとり暮らし世帯、二人世帯、三人から四人世帯など、世帯の割合がずっと変わってきております。そこの変化について、現状をお伺いをいたします。