○
井上(一)
委員 希望の党の
井上一徳です。
最後の
質問になりますが、よろしくお願いいたします。
昨年は、七月の
豪雨災害を始め、本当に
災害の多い年でありました。私は、消防団について、消防団の活動なくしてはこういった
災害対策はできなかったと思いますので、消防団の、特に処遇面についてですね、中心に
質問をさせていただきたいと思います。
その七月の
豪雨災害の
被害状況を見るために、八月に希望の党として現場に行ってまいりました。その際に、呉市の東消防署長からいろいろ
説明を受けまして、そこに安浦町というところがあるんですけれ
ども、その消防団員の方が、住民の方々に逃げてくださいという声をかけながら回っていたときに、土石流に巻き込まれてお亡くなりになったということをお聞きしました。四十二年間ずっと消防団員をやっておられた方ということで、もう本当に消防団員のかがみだというふうに思っております。
まさに、消防団の中核というのは人だと思いますので、この消防団員の処遇について、特にみずからを犠牲にして職務を遂行した消防団員の遺族補償を含めて
質問をさせていただきたいというふうに思います。
まず、消防団員の方への報酬について伺いたいと思います。
資料をつけておりますけれ
ども、これは
総務省の消防庁の資料ですが、年額報酬及び出動手当についてというのがあります。この中で、
交付税の単価としては三万六千五百円ということになっておりますけれ
ども、これは、ただ、
自治体の支給額は条例で定めるということになっておりますので、このとおりにはなっておりません。
条例で定める年額報酬の
状況は以下のとおりということで、ずっと年額報酬がありますが、ここの
交付税単価で書いてある、三万六千五百円になっているところは二七・三%ということで、三万六千五百円未満が大体四分の三ぐらいになっているという
状況です。
もう
一つの資料で、都道府県別に
平均額の一覧表というのがございまして、これを見てもらうと、最高のところで、埼玉県で六万一千二百二円、これは
平成三十
年度ですが、一番最低のところは山梨県で一万二千円ということで、相当の差が開いている。五倍ある。
これは都道府県ですので、市町村になると更にこの格差が広がっているというふうに思います。
消防団員の方に聞いてみると、ボランティアということで、そんな、報酬は気にしていないんだというふうに言われますけれ
ども、やはり、活動に報いるという観点から、余り大きな格差があるのは問題だというふうに思います。
まず、消防庁の方に、市町村で一番高いところ、それから低いところを示していただいた上で、なぜこのような大きな格差が生じているのか、また、この格差是正のために、これまでにもいろいろ取り組まれているというふうには聞いていますけれ
ども、どのような取組を行ってこられたのか、御
説明いただきたいと思います。