○足立
委員 足を引っ張るつもりは毛頭ないというか、応援したいわけですが、
新川審議官もずっとこういう分野で長いですかね、そうでもないか。あ、個別の
会話をしたらいけませんね。
御努力はよくわかっておりますが、例えばこのロードマップにある、マイルストーンといって、主要な工程、表一というのが十ページにあるんですけれ
ども、この細かいことはいいですよ、
新川さん、別に細かいことはいいんですが、これは、時期が書いてあるのは、二〇二一年度ごろまで、じゃないや、物によるんだな、だから、特にデブリの取り出しなんかは、二〇二三年度めどとか、これは一番将来でも二〇二三年度めどまでしか書いてないわけです。大阪・関西万博より前ですよ。逆に言うと、それぐらいまでしか決められないし、決めたものもおくれていますよね。ここに書いてある年限どおりやっているわけではないわけです、既に。
だから、私は何が申し上げたいかというと、ロードマップはつくったらいいんだけれ
ども、ロードマップをつくったのはいつだっけな、改定しているのかもしれませんが、相当早い段階でつくっていますから、その後もいろいろな変動もあるし、だから、三十年、四十年、例えばデブリの取り出しとか、デブリの取り出しの開始時期だけ書いてあるんですよ。
デブリって、この間NHKスペシャルで何かやっていましたけれ
ども、じゃ、取り出してどうするんだ、どうするんだ、どうするんだといって、それで取り出したものをどこに持っていくんだと、
議論をすると切りがないんですけれ
ども、これは、私の、普通の国民の感覚でこの
資料をちゃんと読むと、この工程表を見ると、ロードマップを見ると、あっ、要するに、まだわからないんだなと。要は、
一言で言うと、めどは立っていないんだなという感じを僕は受けます。
だから、三十年、四十年と書いてありますけれ
ども、国民は、じゃ、三十年、四十年で終わるのという素朴な疑問を持っているんだけれ
ども、とりあえず三十年、四十年と言っているけれ
ども、とりあえず言っているだけで、ほとんど根拠もなく。だって、根拠ないですよ。だって、工程表とかロードマップというのは技術的なことを中心にいろいろ
議論をしているんだけれ
ども、技術的な開発も別にめどは立っていないものもある。それについて、例えばデブリをどうするんだということについて、じゃ、国民の理解が十分になされているか、なされていない、どうするんだ、そういうことを
考えると、一応つくらなあかんからつくっているけれ
ども、私は、めどは立っていないというのが正確な理解というか正直なところだと思うんですね。
私は、そのめどは立っていない、廃炉というのはこんなに難しいんだということこそ国民に知らせるべきだと思うんですよ。
これ、すばらしいね。すばらしい冊子ですけれ
ども、きのう担当の方が持ってきてくれて、つくったときの御苦労も、御苦労というか、どういう
思いでつくられたということも聞きましたが、じゃ、その三十年、四十年というさっきの素朴な
質問にどう答えているかと、あっ、きょうは余り時間がないんだな。(
発言する者あり)済みません、急ぎます。井出先生は僕の尊敬するあれですから、ちゃんとやれということですね。
だから、
新川さん、それはめどが立っていないんだ、廃炉というのはこんなに難しいんだ、できますじゃなくて、こんなに難しいんだということこそ国民に伝えるべきだと私は
思いますが、どうですか。