○穀田
委員 私は、そんなことで済む話じゃないと思うんですよね。今お話あったように、その説明が、もととなっていたデータがでたらめだった、それで平気でやっていたわけですから、まさにこれはやり直しであり、全部やめるべきだというのがはっきりしていると思うんですね。
これほど県民をばかにした話はないですよ。説明文書の中に、違っていた箇所が七カ所も八カ所も九カ所もあるなんということがあってええのかということが問われています。そういう点では、何か、すぐ工事を行
わないからというような話をしていますが、そういう問題じゃないんですよ。
秋田市の地元町内会でつくる新屋勝平地区振興会は、昨年七月に、住宅密集地にミサイル基地は必要ないと配備反対の決議を行っており、十一月には、計画撤回の決議を求める
請願を出しています。山口県阿武町の花田町長も配備反対の立場を鮮明にしており、町議会も昨年九月、配備反対の、撤回を求める
請願書を全会一致で採択しています。このように、地元の理解を得られたとか不安や懸念を払拭できたなどとは到底言えないことは明らかであります。
その原因、新たに加わったデータのいわば誤り、意図的なそういうやり方。大体、斜度を、十五度と四度を間違える、そんなばかな話がありますかいな。そういうことからいっても、何らまともな
調査をしていないということもはっきりしたのが
一つ。
それから、情報を包み隠さず公表する姿勢が全くないということが問題だと思うんです。
そこで、皆さんにお配りしている資料、これは半分に若干していますので御了解いただきたいんですが、配付資料の一枚目、
防衛省が昨年つくった第二回住民説明会での配付資料であります。
これを見ると、両候補地の分析を行い、結果、多くの地域を防護するため
日本海側に設置する必要がある、最も広く効果的に防護できるのは秋田県付近と山口県付近であったと説明されています。
また、配備候補地の絞り込みとして、山口県付近と秋田県付近の
日本海側に所在する自衛隊施設を中心に詳細に検討した結果、平成三十年五月二十八日の省内の
委員会で、陸自むつみ演習場と陸自新屋演習場を配備候補地として選定し、さらなる
調査を進めていくことを確認した上で、六月一日に対外公表を実施したとあります。
問題は、このときの
防衛省内の
委員会で実際にどのような候補地選定が行われたかということであり、そこで、配付資料の二枚目、三枚目、真っ赤なものを見ていただくとわかります。
防衛省が昨年五月に開いた統合機動
防衛力構築
委員会で使用された、真っ赤な表紙の秘指定の原議資料であります。
戦略企画課が作成したもので、私の資料要求に対して
防衛省が持参したものであります。
これを見ると、当日の
委員会では、イージス・アショアの候補地について、防護範囲の観点と速やかに導入する観点、二点からの検討を行い、新屋、むつみ両演習場を候補地として選定したことが記されています。おわかりですね。
ところが、
日本海側に配置する必要があるとか、秋田県付近及び山口県付近との結果が出たなど、第二回住民説明会で配付された資料と同じ記述が見られるものの、その前後の文章は全て黒塗りに隠されている。
原田副
大臣、この箇所をどうして隠す必要があるんですか。