○杉本
委員 維新の杉本でございます。
時間が短いんですけれども、まず、入管法の改正後、施行が一昨日ですか、ということで、ちょっと具体的なケースとして、愛知県の日進市で働くフィリピン人のお二人の女性の方が、
日本に再入国というか、外国人の労働者の受入れに当たっての資格試験を本国で受けなければならない、一回帰国しなければならない、そんな
環境があるというような
報道が、NHKだったかと
思いますが、あったかと
思います。また、ベトナムのメディアも
日本の外国人労働者の受入れ拡大のことを報じたりしていますが、これは、申し上げておきたいのは、外国の方々が
日本で就労する
環境といったものの整備、私どもは意を用いていかなければならないというのが、施行されて問題がまた出てきたので、改善を求めていきたいと
思います。
それと、もう一点、ちょっと
大臣に御認識いただければということで、一方的に申し上げます。
日本の再興、
日本を元気にしていくとか、財政再建とか、いろいろテーマはありますけれども、
一つの例として、イギリスが最低賃金を一九九九年からステップ・バイ・ステップで上げ続けていて、その結果、購買力平価ベース、米ドルベースですけれども、イギリスは九ドル台ですけれども、
日本は六・五ドルという形になっていますけれども、結果として、最低賃金を上げることによって労働生産性が上がって、そして格差が縮小している。
また、
経済のインフレターゲティングの面でも二%を達成しているのはイギリスということで、ブレグジットで揺れてはいますけれども、一方で、最低賃金の引上げといったテーマを、労働
政策という切り口ではなくて、
経済社会
政策的な切り口で改善をされているという情報が、デービッド・アトキンソンさんが書かれている本にちょっとありまして、確かに確認する必要はあると
思いますけれども、
外務省として、イギリスの最低賃金引上げ、これは
地域別じゃなくて全国共通で上げているような形になっているようですけれども、ちょっとこういったテーマも
外務省として検討、研究していただけないかなというふうに冒頭申し上げたく存じます。
それで、きょうは、旧ソ連邦の国々との
外交状況というのを、いわゆる地球を俯瞰する、地球儀を俯瞰するかもしれませんが、
外交を、総理もですけれども、
外務大臣も、極めて精力的に、
訪問国数、延べの数でも、それからスピード感といっても、短期間というか、就任後の期間で活発に展開いただいていることは高く評価させていただきたいと
思います。
直近のニュースで、きょうも配られていた資料にありましたけれども、カザフの大統領が実権三十年を経て退任されると。ヌルスルタン・アビシェビチ・ナザルバエフ大統領は、
日本にも、私がいつもヨルダン国王に来ていただきたいという話をさせていただく中で、直近で来ていただいているのが、二〇一六年十一月八日に、参議院の議場で公式実務賓客としてお運びになっておられたりしていますけれども、この方が十九日に退任を表明し、現在七十八歳、政権与党のヌルオタン党首は継続、国家
安全保障会議議長もとどまるというような流れがある。
一方で、ユーラシア
経済連合というようなものがあって、その中で若干きしみが出てきていて、ユーラシア地政学という意味では、カザフに加えてベラルーシ、アルメニア、キルギスが
ロシアとともにこの連合体をつくっているようですけれども、ベラルーシのルカシェンコ政権も、ちょっと
ロシアに若干不満を口にするというようなことがあったりされているというような動きがあるようなんですけれども、いわゆるスタンの国々ですね、キルギスタンと昔はキルギスも言われたようなので。
このスタンの国々との、
大臣の
訪問の状況とか
外交の状況などを教えていただければと
思います。