○杉本
委員 維新の杉本和巳です。よろしくお願いします。
きょうは、
大臣所信に対する
質問ということではございますが、改めて、ちょっと私、いつも話が長くてまたかよと言われることもあるんですが、聞いていただければと思います。
一国平和主義と言われた時代から積極的平和主義の流れというのが、やはり安倍政権になってきちっとできてきているというのは、私はこれは評価するべき、別によいしょするつもりはないですけれども、客観的に見て、積極的平和主義というのは価値があることではないかと思っています。
そんな
意味で、さきの
予算委員会でも中東和平について
河野大臣とも質疑をさせていただきましたけれども、中東和平への我々の、国民を含めた、国
会議員も含めた
理解という
意味では、ぜひヨルダン国王に国会に来ていただいて
演説をしていただくということを、引き続き、きょうは
外務省の方々、主要な方々にもお運びいただいているので、ぜひその
認識を共有していただきたいと、この場をかりてお願いを申し上げます。
それで、きょうは、時間が許せばですが、2プラス2ということについて
認識を深めたいというのがメーンでございまして、時間が許せばG20あるいは
在外公館のことを
質問させていただきたいと思います。
言葉で、ホウレンソウという言葉は皆さんよく御存じでいらっしゃると思いますが、報告、連絡、相談ですけれども、最近、ザッソウという言葉があるそうで、雑談、相談ということが大事だということで、2プラス2のようなものを公式
会議として行うと、余計な発言ができないとか重たい発言をしなきゃいけないというお立場はそれぞれ
外務大臣も防衛
大臣もお持ちだと思うんですけれども、一方で、やはりコミュニケーションを深めて、いざというときに
連携を深めるというような
意味では、雑談をするような時間というのも、極端な話、必要ではないかと思いますので、そんな
意味で、積極的平和主義を掲げる
我が国としては、積極的にこちらから働きかけをして2プラス2を開いていくということが大事かなというふうに感じています。
世界は目まぐるしく動いていて、きょうの日経には、エストニアの議会の構成が、極右というのが反ロシアということだと思うんですけれども、百一議席のうち十九議席と倍増したというようなニュースが載っていたりしていますので、世界は目まぐるしく動いていて、
外務大臣の責務も、あるいは防衛
大臣の責務も大変重いと思いますけれども、2プラス2の積極的活用をお願いしたいと思います。
それに先駆けて、ちょっときょうは、尖閣の点を
一つの着眼点としてこの2プラス2を
考えてみたいと思っています。
御案内か、一九九六年の九月十五日に、当時のモンデール駐日大使が発言をされて、ニューヨーク・タイムズに対する発言だったかと思うんですけれども、いろいろな波風が立って、日米双方のいろいろな動きが出る中で一カ月後に
辞任されるというような動きがあったということがあったようでございます。
その後、ちょっとさかのぼったところから歴史を戻っていくんですけれども、二〇〇五年の十月、2プラス2、コンドリーザ・ライスさんとラムズフェルドさん、当方、
日本側は町村
外務大臣と大野防衛庁長官だったかと思うんですが、署名をされて、「日米同盟:未来のための変革と再編」、この中で、役割、任務、能力の基本的
考え方の、
日本の防衛及び周辺事態への
対応の中に、
日本は、弾道ミサイルやゲリラ、特殊部隊による攻撃、島嶼部への侵略といった新たな脅威や多様な事態への対処を含めて、
日本を防衛し、周辺事態に
対応するというようなことが合意されたということかと思うんですけれども、主語が
日本で、島嶼部への侵略に対して
日本が防衛するといったことで、この二〇〇五年の2プラス2では、
日本の防衛は一義的に
日本にあるということが確認されたというふうに私は
認識しています。
最近になって、二〇一七年二月二十一日公表のCRS、米
国連邦議会
調査局の報告書によりますと、これはタイトルが「尖閣問題:米国の
条約上の諸義務」、ザ・センカク・ディスピュート・US・トリーティー・オブリゲーションズという報告書ですけれども、米国の立場については、これは尖閣のことですが、主権の問題に関して特定の立場を示さない一方、尖閣諸島に係る
日本の施政権と日米安全保障
条約第五条の尖閣諸島への適用を認める方針が基本的な姿勢として沖縄返還、ニクソン政権期に定着したとし、このような中立性に基づく基本方針が現在に至るまで継続しているという
指摘をこの報告書がしております。
これはちょっと報告書の話ですけれども、その後、
平成二十九年、一昨年の八月十七日、これは小野寺防衛
大臣が御
出席されている日米安全保障
協議委員会、日米2プラス2で、地域戦略環境において、当時の四閣僚は、尖閣諸島に日米安保第五条が適用されること及び同諸島に対する
日本の施政を損なおうとするいかなる一方的な行動にも反対することを改めて確認するとともに、東シナ海の平和と安定のため、日米が引き続き協力していくことで一致というふうなことがあったようでございます。
そこで、直近のトランプ政権の
状況でございますけれども、御案内のとおり、国務長官はレックス・ティラーソンさんからマイク・ポンペオさんにかわられ、国防長官はジェームズ・マティスさんから、長官代行というポストとして一月一日付でパトリック・シャナハンさんにかわっているということでございます。
こういう
状況の中で、私はやはり、次の
質問にかかわるかもしれませんが、2プラス2を積極的に開いて、先ほどのザッソウということではないですけれども、アメリカと会うときは常にかみしもを着てきちっとやるということも大切かと思うんですが、一方で、やはりコミュニケーションを高めておいていただく。
特に、当方は、
外務大臣が長くお
仕事されている
状況でもありますので、2プラス2で、この尖閣の問題、確認は直近もしていると思いますけれども、改めて新しい先方の2の国務長官、国防長官に対しても確認をしていく必要があると思っておりますが、この尖閣の防衛について、キーワードは主権、施政権、日米安保第五条、こういった点を念頭に2プラス2で確認されてはいかがかと思いますし、御答弁いただきたいのは、現時点での
外務省の、米国の姿勢についての御
認識の確認をさせていただければと思います。