○篠原(豪)
委員 それはもうずっと聞いているんです。私が聞いている
質問はそうじゃないんですよ。
今は歴史的な話をしたんです。もしもし、在
日米軍が占領
時代と同様に、現在も同様ですので、だから、今のさまざまな、米軍が占領
時代と同じような特権を維持している現状がおかしいんじゃないですかと。変えるのが根本であるから、
沖縄ほど、
日本の法律を顧みず自由気ままにやっているというところの振る舞いが、これはさすがにさせてはいけないということで、したがって、地位協定をNATO並みに改定することと同時に、
沖縄の世論をもっと政治に反映させるように努めることが
沖縄の基地の
解決する近道であるんじゃないかというふうに思っているんです。
こういった
議論をしていかなきゃいけないし、唯一の
解決策としての今の辺野古の話を聞きましたけれども、旧安保条約の第四条には、この条約は、国際連合又はその他における
日本の
地域における国際の平和と安全維持のための十分な、国際連合の措置又はこれにかわる特別的若しくは集団的の安全措置が効力を生じたと
日本国及びアメリカ合衆国の
政府が認めたとき、「いつでも効力を失うものとする。」と定めているんです。
これは、物、基地です。人、軍隊の交換を特徴とする
日米安全保障条約は暫定的なものであり、
日本が再軍備をし、
日本区域における国際の平和と安全の維持に継続的に効果的な効果をなし得るようになれば、人と人の交換を意味する相互
防衛条約に変えることを想定した規定であるとされています。
しかし、新安保条約で、物、これは基地、人、軍隊の交換が解消されることはなく、むしろ、米軍の
日本の
防衛義務を明確にすることによって定着していったということがあります。
これがようやく解消されたのは、一九九六年四月の
日米安保共同宣言で、
日本の安保条約が機能する範囲は、これまでの極東からアジアの太平洋
地域に拡大した。新
防衛大綱にも、
我が国周辺において
我が国の平和と安全に重要な影響を与える事態に、
日米安保体制の円滑かつ効果的な運用を図ること等により適切に対処するということが明記されました。
その最中に、米軍事件に対する
沖縄県民の怒りを抑えるために普天間の基地返還が発表されて、そのときに言及されたのが、危機が起きたときの米軍による施設の緊急使用で、それがやがて辺野古基地の建設問題に発展したという歴史なんです。
しかし、この新基地建設は、あくまで
日米の新しい
安全保障体制を踏まえた戦略に基づいて必要とされるものであって、その戦略的な意味合いからすれば、これは普天間基地返還とは別物であって、唯一の
解決策ではないわけです。
ただ、
日本とアメリカの利害というか、そういうのをリンクさせなければ
日本側が費用を負担する根拠が曖昧になるというそういうことがあったのだというふうに思います。
さらに、このことを踏まえた上でやはりちゃんと
考えたときに、二〇〇一年九・一一も踏まえた米軍再編、あるいは、オバマ政権
時代に始まったリロケーション、中東から南シナ海とか東南アジア、中国ですけれども、こういったところにこれをしているということを
考えれば、もっとさまざまな
解決策がアメリカからも聞けるんではないかと
考えるんですけれども、このことについて、これは
大臣、お答えできますか。難しいですか。(
宮腰国務大臣「ちょっと」と呼ぶ)難しい。
では続けますけれども、
沖縄には、駐留する米軍
海兵隊の中核を担う第三十一
海兵隊遠征
部隊というのがあって、米軍再編後も地上戦闘
部隊として唯一、
沖縄に残ることが決まっています。したがって、普天間飛行場の移転先として名護市辺野古に基地が建設されれば、この
部隊を構成する航空
部隊が使用することになるんです。
この
部隊の行動範囲は東アジアから中東に及んで、
沖縄を長期にあけることが多いんです。また、主に中国の海洋進出を想定したエアシーバトルでは、主力となる海軍、空軍の
支援に回るものと思われますので、
沖縄の
海兵隊基地は、まさに施設の緊急使用ができれば十分なんです。
いつになるかわからない辺野古の基地の完成まで普天間の返還を延ばすのは、
沖縄の負担軽減を言いながらも何もやらないに等しいということになります。また、
政府が唯一の
解決策だと言うのは専ら国内事情であって、特に持っていきようがないと述べたにすぎません。
しかし、施設の緊急使用であるならば、さまざまなありようを検討する
可能性があって、六月には県が有識者から聞く津梁
会議というのがありますので、辺野古の移設に頼らない普天間の方策について
議論を始めるとされるので、そのところに
期待をしたいと思いますので、こういった
議論を
沖縄の中でもしっかりとしていただきたいということ、あと、済みません、
外務大臣にはいろいろと御
質問が何問かあったんですが、先ほど出たということと、それと、では、ちょっとせっかく来ていただいたので、
日米地位協定、今のお話を聞いていただいて、やはりこれは変えるべきだというふうに思っているんですが、
外務大臣、どういうふうに思っていらっしゃるかということ、ここだけいただけますでしょうか。