○長島
委員 未来
日本、長島昭久です。どうぞよろしくお願いいたします。
まず冒頭、
イージス・アショアの
配備をめぐる
防衛省の非常にふがいない状況ですよ。本当に遺憾に思っています。そのことをまず冒頭に申し上げたいというふうに思います。早急に
体制を立て直して、国民の皆さん、周辺
住民の皆さんの理解を得るように努力をしていただきたいと思います。
私は、基本的に
イージス・アショアの
配備、導入というのは賛成でございます。
ただ、やはり大きな買物でありますので、国民の皆さんの理解、納税者の皆さんの理解がしっかり得られるようなもの、かつ一番大事なのは、やはり国防の所要を満たす。BMD、BMDと、今は弾道ミサイル
防衛ということで北朝鮮の問題が非常にクローズアップされた中でこの
イージス・アショアの取得が決まりましたので、これは弾道ミサイルだけの
対応のように
説明もされているし、国民の多くの皆さんもそう理解されているかもしれませんが、経空脅威というのは北朝鮮だけではありません。巡航ミサイルもそうですし、最近、極超音速滑空弾みたいなもの、これから、非常に捉えどころのない経空脅威というものがどんどんどんどん多様化していく。そういう中で、あらゆるそういった脅威に
対応できるものを、より最適なものをしっかり取得をしていただきたい。
こういうことの思いを込めて
質問したいというふうに思うんですが、皆さんのお手元に、この選定に当たっていわゆるコンペをいたしましたLMSSRとSPY6、これはそれぞれソフトウエアはベースライン9、ベースライン10というのに
対応しているわけですけれども、最終的には、LMSSRが採用、SPY6は不採用、こういうことに決まったわけですけれども、そもそもLMSSRというのは、
防衛省の七月三十日のこの
報告書の付録にも出ているように、まだ実基があるわけじゃないです。試作品なんです。言ってみれば、構想みたいなものです。こういうものができたらいいなと。
それと、既に
アメリカの海軍でこれから
配備がされていくこのSPY6と何か比べるべくもないように私は思うんですが、この最後の付録、皆さんにもこの裏面にコピーをお出ししましたけれども、「提案構成品」のところです。LMSSR、これは、もとになっている「LRDRの試作品」といって写真のところに注がついています。その下、SPY6のところにも「SPY—6の試作品」と、あたかも両方試作品を比べているかのような、こういう記述は私は非常に不誠実だというふうに思うんですが、
大臣、私がつくったこの比較表を見ていただきたいんですけれども、LMSSRというのは、これは試作品にすぎないんです。これはまさに構想なんです。LMSSRというのは、これから設計して製造していく。しかも、これから試験を幾重にも行っていく。
ところがSPY6というのは、もう既に二〇一三年に防空ミサイル
防衛レーダーとして米海軍が採用を決定している。そういう最新鋭のレーダーなんです。一六年には、ハワイの試験場で実基を用いて各種試験が行われているんです。そして一七年には生産開始、今量産態勢に入っているわけなんです。物が全然違うというふうに思うんです。
しかも、それを動かすソフトウエアは、片やベースライン9、これが
配備されるころには一世代前のものになります。それよりも処理能力が飛躍的に向上したベースライン10をSPY6の方は使っているんです。
何でこういう組合せが
防衛省によって採用されたのか理解に苦しむんですが、
大臣いかがですか。