○長島
委員 その上で沖縄の海兵隊なんですが、
一つ特徴的に言えば、三番目に関するところですが、訓練場の制約が非常に大きいんです。
これは海兵隊の元第三海兵遠征軍に従軍をしていた幹部のメモなんですけれ
ども、沖縄に配備されたMEU、海兵遠征
部隊、一番小さい
部隊、の欠陥としては、この島に適当な訓練空域がないことである。沖縄での訓練空域の使用は非常に制限されている。この島では、飛行場は夜は閉鎖して、飛行作戦が地域住民に迷惑をかけないようにしなければならない。
普天間海兵隊航空基地に配備されたヘリコプターは、どんな種類の火器を積み込むのにも、嘉手納空軍基地まで行かなければならない。訓練区域外の海にあるたくさんの漁業網のため、小船艇の作戦を行うことが危険であり、費用が高くつき、時にはほとんど不可能になってしまうのである。強襲水陸両用車両の作戦はキャンプ・シュワブ区域に限られており、また、沖縄では実弾砲撃の訓練は許されていない。こうした制限は、MEUが必要とするタイプの訓練とはまさに両立しない。
これはかなり前からこういうことが言われております。これはちょっと
紹介をしておきたいと思います。
加えて、規模が小さいこと、これも私はかなり特徴的だと思うんですが、これは
三角形を見ていただきたいんですが、MEU、MEB、MEFという形で横に並べてあるんですけれ
ども、そもそも、3MEF、沖縄を根拠地としているアメリカの第三海兵遠征軍は、ハワイと沖縄に実戦
部隊が分かれて配備されておりまして、沖縄には一万八千、ハワイには九千、約二万七千ですけれ
ども、西海岸にある第一海兵遠征軍、カリフォルニア州のキャンプ・ペンドルトンに配備をされているわけですが、こちらは八万四千人です。相当小さい。
加えて、ここを見ていただいてわかるように、現状の海兵遠征軍でも、ブルー、水色になっているところは沖縄に所在している兵力ですけれ
ども、歩兵一個連隊はハワイに、これは赤になっています。それから、右の航空
部隊の方も、岩国に固定翼の
部隊は行っております。それから、ハワイにも一部行っております。
これが、前回も申し上げましたけれ
ども、今進められている米軍の再編、統
合計画に基づく再編によってどうなるかというのは、一番右の
三角形、これは私が今回作成をいたしました。
これを見ていただいたら一発でわかるように、
三角形の頂点の司令部機能と今
普天間に展開しているオスプレイ航空
部隊以外は、ハワイ、岩国、グアム、そしてダーウィン、散り散りばらばらになるんです。
これで
大臣、本当に抑止力を担うだけの戦力が沖縄に、即応性の高い戦力、しかも、沖縄の地理的優位性に基づく活動というものが本当に担保されるんでしょうか。