○
緑川委員 国民民主党・無所属クラブの
緑川貴士と申します。
質疑の時間をいただきまして、ありがとうございます。
きょう、私からは、地元秋田、そして山口に配備が検討されているイージス・アショアについて伺いたいというふうに思います。
何といっても、限られた
予算、厳しい
財政状況のもとで、やはり国会内でも熟議、熟慮をして、その上で、効率的な、
最大効率の財政運営、
予算運営をしっかり確保していくことが大
前提であるというふうに思います。有事の
防衛を私は否定しているわけではございませんけれ
ども、真摯な議論を進めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
イージス・アショアの
整備ですけれ
ども、やはり、何度も済みません、お尋ねしているところもあるんですが、二〇一三年の
防衛大綱、そして二〇一四年の
中期防にもそもそも明記がされていなかったこのイージス・アショア、
三つの
自衛隊からの要望もやはりない、そういうものであります。
安倍総理とトランプ大統領との間のやりとりで話が進んで、その中で、おととし、トランプ大統領が来日したときに、
安倍総理は、今後、軍事
装備を大量に購入することになるだろうということで話をした後のその翌月に、イージス・アショアが閣議決定されているという流れでございます。
そもそものこの
防衛計画について少し
説明の時間をいただきたいんですけれ
ども、イージス艦は、現在、六隻あります。そのうちの四隻が弾道
ミサイル防衛のSM3を積んで、二隻は対空
ミサイルを搭載していました。イージス艦は、一年のうちに数カ月、二、三カ月と言われていますけれ
ども、点検、修理の期間を要することから、
ミサイル防衛用のイージス艦で出動可能なのは三隻であるということであります。
近年は、このうち、常時二隻ずつを日本海などに出して
北朝鮮の
ミサイルに対する警戒監視につけることで、イージス艦の乗組員の洋上勤務の負担も重いものになっている。年々負担が増しているというところですけれ
ども、自衛官の方々の任務の遂行に対しては、心から敬意と、そして感謝の心を払いたいというふうに思います。
こうした
安全保障環境が厳しさを増していることを受けての、そもそもの二〇一三年の
防衛計画大綱と、そして二〇一四年の
中期防衛力整備計画でありました。イージス艦を八隻にして、全てのイージス艦にSM3を搭載することに決めたわけです。これが、これまでの
大綱、
中期防が目指していたイージス弾道
ミサイル防衛のあり方であったというふうに私は
認識をしております。
六隻までSM3を搭載できるように、これは今改装中であるというふうに聞いていますし、七隻目の「まや」、そして、再来
年度になるというふうに言われていますけれ
ども、八隻目の新型イージス艦、これが就役する予定で、いよいよ八隻体制が完成するということです。そうなれば、稼働六隻のうち四隻を、これは二交代で
ミサイル防衛の配置につけられる、二隻は本来の任務である艦隊防空に回せるという計画です。
このイージス・アショアなどは、そもそも、やはり計画にはなく、本来、イージス艦八隻体制が目指してきた形であったことを、これは、私の地元の秋田も、そして山口に対しても、地元への
説明が、これはほとんど聞いたことがないです。
防衛白書にも触れられていない。この唐突感が否めないイージス・アショアの、改めて
岩屋防衛大臣、御所感はいかがでしょうか。