○平木大作君 今
大臣から御言及のあった、このハザードマップのリスク情報が住民の避難につながっていないというこの七月
豪雨の教訓というのは本当に重いというふうに思っております。
改めて、この防災・
減災の取組というのは、当然これ、国と県と市町村がきちっと連携し合わないとなかなか実効性のあるものってできないというふうに思っているわけですけれども、特にこの実際にハザードマップを見ながら具体的な避難計画を作るというのは、これ恐らく市町村の先にあるいわゆる町会ですとか自治会の単位でこれ取り組んでいただかなければいけない取組でありますから、ある
意味、本当にこれはなかなか骨の折れる仕事、でも絶対にやらなければいけないわけであります。
是非、これ、
暮らしと命を守る大事な事業でありますので、
政府としても取り組んでいただきたいということを重ねてお願いしますとともに、この「荒川氾濫」の中にも、右側の方に少し図で示させていただきましたけれども、具体的に、ハザードマップどう見たらいいのかとか、どう使ったらいいのか、こういったところも解説がありますので、御覧になったことのない方は
是非これは一度見ていただきたいというふうにお願いを申し上げます。
それでは、少し違う観点の質問なんですけれども、お手元にお配りしました資料二を御覧いただきたいと思います。
風疹の罹患者が二千人を超えまして、首都圏以外の地域にも今広がりを見せております。いよいよ流行の今兆しというか、もう大分流行期に入ってきてしまったのかなという
状況なわけでありますけれども、資料の二の左側見ていただくと分かるんですが、風疹というのは、妊娠初期の女性の方がかかりますと生まれてくるお子さんに、先天性風疹症候群と言うらしいんですけれども、いわゆる目ですとか心臓ですとか様々なところに実は障害を持って生まれてきてしまう場合があると、こういう
可能性が高くなるということでありまして、これはもう早急に手を打っていかなければいけない問題だと思っております。
ちなみに、前回この風疹が流行しました平成二十四年から二十五年にかけましては、四十五人の妊婦の方が風疹にかかってしまいまして、うち十一人のお子さんがこの先天性の風疹症候群でお亡くなりになっております。
これは、やっぱり大事なのは、妊娠する
可能性のある女性だけが気を付けていればいいという話じゃないということであります。風疹というのは、職場ですとか公共の場、ここでのせきとかくしゃみでうつってしまうような感染力の高い病気でありまして、資料二の右側を見ていただきたいんですけれども、今回の流行の実は真ん中にいるのが働き盛りの男性の
皆さんであります。
〔
委員長退席、
理事二之湯武史君着席〕
男性の罹患者は
現時点で女性の四・四倍、三十代以上の男性が実に全体の七割を占めているという
状況でありまして、これ原因は様々あるんですけれども、その主なものの一つが、風疹の定期接種、予防接種というのが一九九五年の三月までは実は中学生女子のみが対象となっていたということでありまして、これは裏を返しますと、私の世代がちょうどそれに当たるんですけれども、現在三十九歳以上の男性というのは基本的にこの風疹の予防接種を一度も受けたことがない
可能性を疑った方がよいということであります。
逆に言うと、これ以上の流行を防いでいくためには、この層に対する取組、
対策というものがこれはもう絶対に必須になるわけであります。現在、これ、各自治体で様々これ今施策というのは広げていただいておりまして、この抗体の検査ですとか予防接種に対する助成やっているんですけれども、残念ながら取組がまだまだばらばらでありまして、決め手を欠くという
状況にあります。
こういった
状況を受けて、先日、米国の疾病
対策センターは、この予防接種や感染歴のない妊婦は
日本への渡航を自粛するように注意喚起をしたという、こんなアラートまで出てきてしまっているわけであります。
政府におかれましては、二〇二〇年までの風疹排除、これを掲げられまして、これまでも取組様々していただいているわけでありますが、もういよいよ目前に迫ってきましたラグビーのワールドカップ、また二〇二〇年の
東京オリンピック・パラリンピック、こういったところを前にして、ちょっと今不安な
状況なわけであります。
是非ともこれ、
対策費、今回の
補正予算の中にしっかり盛り込んでいただきまして、国のこの統一的なガイドラインの下で各自治体の取組をしっかりバックアップしていただきたい。同時に、これやっぱり職場での予防接種などの取組を進めていただいて、もうあらゆるチャンネルを使ってこの取組にきちっとある
意味効果を出していただきたいと思うんですが、この点について根本
厚生労働大臣の御見解をお願いしたいと思います。