○石井準一君 自由民主党の石井準一です。
私は、自由民主党・
国民の声を代表して、安倍
内閣総理大臣の
所信表明演説について質問をいたします。
総理は
所信表明演説で、南部藩出身で
我が国初の本格的な政党
内閣を樹立をした原敬の
言葉で、
国民一致の力でなければ、到底国家の進運を図ることはできぬとおっしゃいました。政党内でのちょうちょうはっしの
政策議論、これがなければ、ただの形だけの政党であると思います。あわせて、議論が尽くされ、政党としての
政策方針が決まれば、政党としてその
実現を目指す、これが政党
政治の本質であると思います。
さきの総裁選、私
たち自民党では、政権
与党としてどのような国をつくっていくのかという活発な
政策議論が正々堂々と交わされました。
国民の皆様にも我が党の
政策を知っていただく良い機会であったと思います。
そして、総裁選挙が終わればノーサイドです。お互いの健闘をたたえ、私
たち参議院自民党は、全員野球の精神で、
総理と共に新しい国づくりのために邁進をしていきます。各閣僚にも全員野球の精神で全力を尽くしていただきたいと思います。本日は、そのような思いを持って質問をいたします。
冒頭、昨日、韓国大法院が新日鉄住金株式会社に対し損害賠償の支払等を命じる判決を確定させたことについて一言申し上げます。
この判決は、日韓請求権
協定第二条に明らかに反し、
日本企業に対し不当な不利益を負わせるものであるばかりか、一九六五年の国交正常化以来築いてきた日韓の友好
協力関係の法的基盤を根本から覆すものであって、極めて遺憾であり、断じて受け入れることはできません。
政府には、大韓民国に対し
日本の立場を改めて伝達するとともに、大韓民国が直ちに国際法違反の状態を是正することを含め、適切な措置を講ずることを強く求めます。
それでは、
防災における国の
役割、
国土強靱化についてお伺いをいたします。
本年七月の
豪雨、
大阪北部地震、
平成三十年
台風第二十一号や二十四号、そして
北海道胆振東部地震により亡くなられた
方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災をされた
方々、その御家族に心よりお見舞いを申し上げます。
政府・
与党一体となって、
被災された皆様方が一日も早く元の
生活を取り戻すことができるよう、引き続き全力を尽くしてまいります。
最近、
地球温暖化の
影響なのか、
台風もより強大となるとともに、勢力を維持しながら多くの都道府県をなめるようなコースで
我が国に襲来することが多くなっています。
北海道胆振東部地震による
北海道全域にわたる
ブラックアウトなど、予想もしなかった事態も生じております。首都直下
地震や南海トラフ
地震が懸念されていることも踏まえれば、これまでの常識だけではなく、本年七月の
豪雨や
大阪北部地震を含めて、近年発生した
自然災害による
被害等をしっかりと分析をし、将来の
自然災害に備える
視点で国土の強靱化を進めるべきです。
政府は、今
国会、七月
豪雨への
対応として、
生活再建や
なりわい再建、
災害応急
復旧のための経費、
台風二十一号、
大阪北部地震や
北海道胆振東部地震等への
対応として、
災害復旧経費等を含む
補正予算を提出をしております。一日も早く
成立をさせ、
被災地に届けることが求められております。その上で、
自然災害による
被害を
復旧するだけではなく、国家百年の計に立って、近年の
自然災害の傾向を分析しつつ、そもそも
被害を受けないように強靱な国土をつくっていくことが重要であります。
まずは、本年、
我が国を襲った
自然災害による
被害を踏まえつつ、国家百年の計に立って、
国民の生命と財産を守る国土づくりに取り組んでいく覚悟を
総理にお伺いをいたします。
今回の
大阪北部地震において、
ブロック塀の崩壊により通学途中の幼い命が失われるという大変痛ましいことが起きてしまいました。
通学路という最も安全であるべきところでこのようなことが生じてしまったことは、誠に残念です。今回の
補正予算では、
学校の緊急重点安全
確保対策として
倒壊の危険性のある
ブロック塀対応が盛り込まれましたが、
子供たちを守るためにも、早急に
対策が講じられる必要があります。
学校は近隣の
避難所として指定されていることが多く、
地域住民の避難路の安全
確保のためにも、
学校までの
通学路は高い安全性が
確保されてしかるべきです。同様に、
学校そのものが
避難所として
機能を備えているのかという
視点も持つべきであると考えます。
北海道胆振東部地震は
北海道が本格的な寒さを迎える前に発生をしましたが、同程度以上の
地震が厳寒期に発生した場合を想定すれば、インフルエンザや肺炎などの発生を抑える意味でも、
避難所となる
学校の
教室や体育館には暖房器具が備えられている必要があります。同様に、夏に猛暑となる
地域では、避難が
長期に及ぶ可能性を考えれば、体育館などにも
エアコンの
設置が望まれるところであります。
今回の
補正予算だけではなく、
国土強靱化の
観点で、
避難所としての
機能を持つ
学校には、暖房器具や
エアコン、停電に備えた非常用電源などの
防災拠点としての必要な
整備を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。山本
国土強靱化担当大臣にお伺いをいたします。
漆黒の闇の中、投光器で照らされた土砂崩れ現場で救命
活動に当たる自衛隊員、何日間も温かい食べ物を口にできなかった
被災者の前で調理や給仕を行う自衛隊員、厳しい
状況下にある
被災者の皆様方にとって頼もしい存在です。
しかし、最近では採用が厳しい
状況にあります。要因の一つは少子化です。さらに、景気が好調ということもあり、
民間企業は求人を増やし、待遇
改善を図ってきました。人材獲得競争はますます厳しくなってきております。また、労働
環境も厳しい印象があり、若者に敬遠されているという声もあります。安全保障
環境が厳しさを増す中、自衛隊の活躍の場が広がっているにもかかわらず、人材が
確保できなければ、国防上はもちろん、
災害時にも十分な活躍ができなくなります。
災害復旧復興の際に大きな
役割を果たしているのは、現場で汗をかいている
地方の建設業も同様であります。しかし、やはり人材の
確保や事務所の存続に苦労しているのが実態です。
技能労働者の
高齢化の問題もありますが、
地方の公共
事業が縮小していく
状況下で、経営体力が衰退してしまったという側面もあります。
自然災害が多発する中、前線で
防災や
復旧復興に携わる自衛隊や
地方の建設業が疲弊してしまわないようにどのように対処していくおつもりなのか、
総理に
お尋ねをいたします。
福島再生についてお伺いをいたします。
東日本大震災から
復興政策を担う
復興庁は、震災から十年となる二〇二一年三月末に
設置期限を迎えることとなっております。残すところ三年を切りました。国や県は、福島・国際研究
産業都市構想、いわゆる福島イノベーション・コースト構想を進めており、ロボットの一大研究拠点となる福島ロボットテストフィールドの建設なども着々と進んでおります。
しかし、今なお、
東京電力福島第一原子力発電所の事故で
住民が
避難生活を余儀なくされている
状況を見れば、
地域の
再生には中
長期的な
対応が必要であると思われます。我が党と
公明党も、国が継続して
支援するための体制について
検討を始めるべきと、
総理に要望を提出をしております。
復興庁の
設置期限までに、まずはやれることを全てやるということはもちろんですが、
再生状況をつぶさに調べて、
復興のためのコントロールタワーが必要であるならば、ちゅうちょなく
復興庁の後継組織を
設置すべきです。創造と可能性の地としての東北をつくり上げるためにも、
福島再生に向けた
総理のお考えを、
復興庁の後継組織の
検討も含めて、お伺いをいたします。
アベノミクスの成果は確実に現れております。その一つは、初めて有効求人倍率が全ての都道府県で一倍を超えたことでも明らかです。しかし、
地方を回ると、温かな
経済の風の実感はないという声が聞こえてくるのも確かであります。
その要因の一つとして、
地方の将来が見えてこない
状況があると考えております。大都市部への人口
集中が進む反面、
地方では
人口減少がやみません。
地方在住の
意欲的な若者や女性
たちによるユニークな
活動で盛り上がりを見せるところもありますが、
全国津々浦々まで広がるというところまでには至っておりません。
地方には、美しい自然、魅力的な文化、おいしい食材といった様々な人を引き付ける資源があります。SNSで拡散された画像を元に、今まで知られていなかったところに大勢の
外国人観光客が訪れた例もあります。しかし、その
前提として、そこに人を運ぶ
交通機関が必要となります。
JR
北海道の
状況などが示すように、今、
地方の公共
交通機関は大変厳しい
環境下に置かれております。
整備新幹線については、人件費や資材価格の上昇など、やむを得ない要因によって
事業費が膨らむ傾向にありますが、これが
地域の求める
事業の進捗に
影響を及ぼさないような措置を求めたいと思います。せっかくの資源がありながら、そこまでの
交通網が途切れていれば、
意欲とアイデアでピンチをチャンスに変える
地方創生もままなりません。
そこで、
地方創生を加速化させるためには、
整備新幹線の更なる延伸等、
地方の皆様方が希望の持てる
交通網
整備を進めていくべきではないでしょうか。
総理にお伺いをいたします。
次に、
経済関係で幾つかお伺いをいたします。
世界で
保護主義が広がっている、こう切り出して、
総理は、今月十九日、アジア欧州会合で、リードスピーカーとして、
世界で広がる
保護主義の動きを念頭に、自由で公正なルールに基づく
貿易体制を推進していく考えを表明をいたしました。この発言を受け、
保護主義との闘いを明記した議長声明が採択をされました。
自由貿易体制の旗手として、自由で公正なルールに基づく
経済秩序を
強化していくという
我が国の立場をしっかりと位置付けることができたと高く評価されるべきと考えます。
日本と欧州は、日EU・EPAに合意しております。これが発効すれば、
保護主義の動きを見せる国々を自由で公正なルールに基づく
貿易体制へと再び取り込むことが可能となります。その意味でも、今回の
総理の欧州訪問は、
保護主義の復活、
拡大を抑え込もうとする
一連の
流れの中でしっかりと練られたものであり、これまで積み上げられてきた
安倍総理の
外交成果の上に初めて成り立つものであります。
保護主義の
拡大の
流れは徐々に強まりつつあるように見えますが、
自由貿易は
我が国の発展の土台であります。自由で公正なルールに基づく
貿易体制の
拡大の中で、
我が国が更に成長していけるように、どのように
保護主義拡大の
流れに
対応していくおつもりでしょうか、
総理の
方針をお聞かせください。
これまでも、
我が国の高速鉄道や都市開発に代表される
インフラ輸出は、安全、安心を支える
技術力、
環境への優しさ、維持管理費用を含むコストパフォーマンスの高さなど、その質の高さを
世界中から評価されてきました。
総理や関係閣僚が直接相手国を訪問をし、直接
我が国の
インフラのすばらしさを訴えてきたこともあり、導入成功例も広がりつつあります。
しかし、今月、大変残念なことに、
我が国が誇ってきた免震、制振
技術の一つで新たな検査記録データの改ざんが判明をいたしました。三年前にも免震ゴム、防振ゴムで性能データの偽造問題が判明をしております。
地震国である
我が国においては、命や財産に直接関わりかねない大きな問題であります。そして、
我が国の質の高い
インフラの一例でもある免震、防振
技術は、その信頼性を損ねることとなってしまいました。関係者は猛省をするとともに、一刻も早く当初に想定されていた安全性を
確保するのに必要な
対応を講ずるべきであります。
そこで、質の高い
インフラの売り込みを図る意味で、このようなデータ偽造や改ざんなどが起きてしまった背景をしっかりと分析をしなければなりません。その上で、二度と起きないようにどのような
対策を講じた上で、
我が国の
技術への信頼性を高め、質の高い
インフラの展開を推進すべきとお考えでしょうか。
総理にお伺いをいたします。
本年九月、日米首脳
会談が開催をされ、
総理は中国に対して追加関税を発動させ続けているトランプ大統領と交渉をし、その結果、最も警戒をしていた自動車の追加関税は回避をされました。
また、日米物品
貿易協定、TAGを新設をし、交渉することとなりましたが、同時に、農林水産品をめぐり、
日本は、過去の
経済連携協定を超えるレベルの市場開放は行わないことをしっかりと合意に盛り込みました。TAGは、その文言どおり、物品
貿易に関する
協定であり、サービスや
投資の
分野を含む包括的なFTAとは異なる点も明らかであります。
しかし、TAG交渉はこれからです。駆け引きの中では、米国は我が方に
TPP以上を求めてくることも否定はできません。農林水
産業に関わる皆様方の中には、米国側から様々な要望が出され、揺さぶられるのではないかと不安を隠し切れない方もおられます。
TAGについては相当厳しい交渉が予想をされることから、
政府としては、気を引き締めて、両国間の
貿易を一層促進することでウイン・ウインの
経済関係を築くことができるよう、そして、過去の
経済連携協定を超えるレベルの市場開放は行わないという合意がしっかりと最後まで貫かれるように交渉に当たってほしいと思いますが、いかがでしょうか。
総理の
決意をお聞かせください。
中小企業においては、
人手不足や原材料費の高騰による収益圧迫などによる先行き不透明感が広がっていると言われております。
人口減少社会の中、このままでは
人手不足については厳しい
状況が続くと予測をされております。IoTの積極的な活用などを通じ、業務の効率化で
対応していくことが不可欠であります。同時に、
一定の
専門性、
技能を有する
外国人材により、不足する人材の
確保を図ることも考えていかなければなりません。
政府におきましては、出入国管理法等の改正をし、このような新たな
外国人材受入れのための在留資格を創設すると伺っております。真に
外国人材を受け入れる必要があると認められる
人手不足の
分野に限り、
専門性、
技能を有する
外国人材を受け入れることは、
人手不足で悩む
中小企業の
状況に鑑みれば、求められている
政策であると考えます。また、きちんとした
制度を
構築することにより、
雇用契約をしっかりと結んで
日本人と同等以上の報酬額を
確保するとともに、日常
生活、職業
生活、
社会生活についても
支援を受けられるようにすることなど、
外国人材のことを大切に考える
政策でもあります。
しかし、定められた
分野に従事する場合などに限り在留資格が認められるにもかかわらず、提出しようとする改正案の一面だけを殊更強調した誤解を耳にすることもあります。
そこで、
政府におきましては、
我が国が
人口減少社会を乗り越えていくためのビジョンの中で、今回の改正案はどのような位置付けに当たるのか、同時に、不法滞在等に対処するための
入国管理政策との関係でどのような位置付けになるかという点について、改めて丁寧に説明すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
総理にお伺いをいたします。
国難ともいうべき
人口減少、
少子高齢化社会の中、
我が国の活力と
生活の安心、安定の
確保に向けて、全
世代型の
社会保障制度を進めていきますが、そのための
財源措置が不可欠であります。そのために、今回、
消費税率引上げを行いますが、これについては、今月、臨時閣議で
総理が万全の
対策を講じるよう指示しており、
年内にも、
耐久消費財の税負担の軽減や
中小小売店などでの
税率引上げの相当分の還元、そして
政府による関連費用の
支援など、思い切った施策がまとめられることを期待をしております。是非とも、
中小企業の現場の声に耳を傾け、温かみのある
対策を講じていただきたいと思います。
同時に、今回の
引上げでは、
生活への負担軽減のため、酒類、外食を除く
飲食料品にはこれまで同様の
消費税率八%が掛かることとなっております。これについては、初めて一〇%と八%という二本立ての
消費税率となることから、
中小零細
事業者の中には
準備が間に合うのかといった不安もあり、そのことに
対応する必要があります。複数税率
対応レジ導入やシステム変更などに必要な経費も負担です。従業員への研修にも時間を取られることと懸念をされます。何が
軽減税率に該当するのかを
政府におきましてはよく周知をし、消費者や業者が混乱することがないようにすべきであります。
そこで、円滑な
消費税率引上げが
実現できるように、どのような考え方の下、
中小零細
事業者の負担等を軽減していくおつもりなのか、お伺いをいたします。
平均寿命や
健康寿命が延び、様々な働き方が広がる中で、六十五歳に年金を受け取るというのは、いささか硬直的かもしれません。現在は年金の受給開始時期を七十歳以上にはできません。しかし、七十歳を超えて働く
高齢者が増えております。七十歳を超えてからでも年金の受給開始時期を選べるようにして選択肢を広げる方が、それぞれの
高齢者のライフスタイルに応じた柔軟性が高い
制度であるという意見もあります。年金の受給開始時期を遅らせれば遅らせた分だけ月の年金給付額は増えるようにすれば、働く
意欲がある
高齢者は、できるだけ働こうというインセンティブも働くこととなります。
この点についても、将来
世代の給付水準を維持しやすくするために支給開始
年齢を更に引き上げるのではないかと誤解をされている面もあります。全
世代型
社会保障と働き方
改革がセットで議論をされているのは、単に財政的な側面だけで柔軟な年金
受給開始年齢が議論されているわけではないという証明であると考えております。
高齢者が健康を維持し、
意欲があれば長く働くことができ、年金を受け取る時期をできるだけ遅くして、受け取るときには遅らせた分だけ増えているという
高齢者、現役
世代双方にメリットがあるというのが今
検討されている全体像ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。また、どのような方向性で年金
受給開始年齢の
柔軟化に取り組んでいくのでしょうか。
総理のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
さらに、働く
意欲のある
高齢者が働き続けることができるような
社会を
構築することが、柔軟な年金
受給開始年齢の
実現には不可欠であると考えます。これについても
総理にお伺いをいたします。
次の
世代に誇れる国づくり、
地方づくりについてお伺いをいたします。
最後に、次の
世代に誇れる
日本をどのように引き継いでいくのかという点について、改めてお伺いをしたいというふうに思います。
冒頭にも申し上げたとおり、今年、幾度となく大きな
自然災害が
各地を襲いました。
被災された
地域の皆様方には、本当に大変な御苦労をされたことと思います。その厳しい
状況にもかかわらず、
地域の皆様方は、
秩序と冷静さを保ちながら、まず相手のことを思いやり、助け合っておられました。一昨年、大震災により大きな
被害を受けた熊本からも、ボランティアの皆様方が、今度は自分
たちが助ける番だと言って
被災地に入られました。
このような
日本人の助け合う姿を見て、いつも
世界中から称賛が送られます。そのたびに、互いを思いやる心を育て、それを大切に引き継いできた先人
たちに感謝したいといつも思っております。美しい国土、すばらしい文化、これはもちろんのこと、
日本人の心である共助の精神も大切に次の
世代に引き継いでいかなければなりません。
我が国では、
経済活動においても、単に利益だけを追い求めるだけではなく、
社会全体を豊かにするということで結果的に
企業自身も豊かになるといった発想があります。歴史を見ても、元々
我が国の
企業家は、利潤追求だけではなく、どのように
社会に利潤を還元していくかという
視点を持っておりました。過度な競争原理、市場原理一辺倒ではなく、共助の精神がもう少しだけあれば、内部留保も生きたお金となって回るのではないのでしょうか。
そこでお伺いをいたしますが、
総理は、長い間、
日本で受け継がれてきた共助の心をどのように評価されているのでしょうか、そして、この共助の精神を大切に次の
世代に引き継ぐためには何をすべきとお考えなのでしょうか。この点をお伺いをして、私の質問を終わりたいと思います。
御清聴ありがとうございました。(
拍手)
〔
内閣総理大臣安倍晋三君
登壇、
拍手〕